俳優のパク・ヘジンが、中国ドラマ「遠く離れた恋」で、財閥2世のシムアン役を務めることになり、現在中国現地で撮影に臨んでいる。|提供 WMカンパニー

 

[スポーツソウルドットコム|北京=キム・ハンナ記者] 中国北京にとある下町、くねくねしばらく歩くとちんまりとした扉が視線を引く家にたどり着いた。
ここは俳優のパク・ヘジンが主演を務めるドラマ「遠く離れた恋」のロケ現場だった。


25日午後(現地時刻)、パク・ヘジンの所属事務所であるWMカンパニー側は、韓国記者約30人を招待し、中国北京・后海にあるドラマのロケ現場を公開した。
胡同観光でも有名なここは、自転車を改造した人力車が無数に通るところで、北京の伝統家屋の構造である四合院型式の家が密集した伝統遺産保護区域だ。
ロケ現場へ着くまで、地元の人と見られるお年寄りの数人が、路地の通路に並びながらうずくまってタバコを座っているこの小さな町は、俳優のパク・ヘジンがドラマの撮影で来ているとは思え難い素朴な風景だった。
小さいけどなぜか慣れているような感じの扉を通ると、約30人あまりの撮影スタッフたちが目に入ってきた。小さなお庭を部屋と厨房などが囲んでいる中国の伝統家屋での撮影現場は、実際現地住民が住んでいる家を撮影のために借りたところだった。
パク・ヘジンは、韓国から来る記者たちが到着したとスタッフから言われると、一走りに出てきて「遠いところまで、本当にお疲れ様でした」と笑顔をみせた。彼は他の共演者が撮影中だったため、物音に注意しながら「しいっ」と人差し指を唇に当てると、韓国記者たちと目で挨拶を交換した。

 

パク・ヘジンは徹底的なキャラクター分析と、スタッフらに対する配慮で、撮影現場の雰囲気を明るくさせる主役だった。

 

彼の中国ドラマ出演は、今回でもう4度目となる。2011年作「チェンドドの結婚記」が大ヒットし、中国内での人気度も垂直上昇中である。既存の韓国俳優たちの人気のおかげで、韓国ドラマが中国現地での成功に貢献したなら、パク・ヘジンは韓国内で放送されたドラマ「噂のチル姫」が中国進出の土台となり、知名度も高まった。
ヘジンは新作「遠く離れた恋」で、シムアンという財閥2世役を務めている。真面目な彼の仕事ぶりに中国スタッフらも韓国俳優に対して肯定的なイメージを持っているという評価が続いた。
賈方助監督は、「パク・ヘジンはスタッフが気づかなかった演技のディテールな部分まで気を配る俳優だ。時間をちゃんと守っていて、キャラクターの研究に熱心だし、観客らを尊重することができる」と彼を絶賛した。
続いて「撮影時、パク・ヘジンは韓国語を、中国役者たちは中国語をするので、感情交流にはやや惜しいところもある。だが、ヘジンは中国語ができるし、女優も韓国語が分かるので呼吸はいい方だ」と述べた。
実際パク・ヘジンは、この日の撮影中、急な雨で蒸し暑くなった天気の中でも、撮影の隙間に女優はもちろん、スタッフらと会話をしたり記者たちに声をかけるなど、気さくな姿で現場を明るくしてくれた。

 

相手役である中国女優イビアとの呼吸もよく合っているようだ。

 

パク・ヘジンの演技力に対するいい評価も続いた。
牛尿監督は「シムアンというキャラクターは、彼にぴったりな役だ。キャラクターにその俳優がどれほど相応しいかはとても重要だが、シムアン役の候補としてヘジンを念頭していたので、1年以上も彼のことを待った」と伝えた。
彼は「実際に会ったパク・ヘジンは、礼儀正しくて親切な人で、男の私が惚れるくらいだった」としながら「悲しみのある冷静なキャラクターを、深い演技でうまく表現している」と親指を立てた。


この日パク・ヘジンは、スタッフたちのために韓国から直接持ってきた大量のカップラーメンと飲み物などをもてなした。韓国のカップラーメンが好きな中国のスタッフらに対する応援と感謝の気持ちを込めたお土産だった。彼は他にもお餅やインスタントラーメン、プルコギ、カルビなども用意して、数回もスタッフたちに気持ちを伝えたという。


一方、パク・ヘジン主演のドラマ「遠く離れた恋」は、今年の年末もしくは年初から、中国でロマンチックコメディジャンルの作品で有名なチャンネルである湖南TVから放送される予定で、以降衛星放送として中国全国の28ヶ所でも放送することになった。

 

 

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