勉強のためにグループを脱退する事例が増えている。Wonder Girlsを脱退したソンミ、Girl's Dayのジヘ、AFTERSCHOOLのソヨン、A Pinkのユギョン（左から時計回り）

[スポーツソウルドットコム｜キム・ハンナ記者] 最近のアイドルグループは、大人数構成が多いせいか、なかでは一部メンバーの脱退や活動中断の宣言はもう不慣れなことではなくなっている。
これは、過去にデビューしたメンバーそのままで、引退までともにした第１世代のアイドルたちとはまた違う行歩である。

グループメンバーの急な活動中断ニュースは、そのアイドルを応援していたファンにとって大きな衝撃を与えたが、「学業のためにしばらく芸能活動は中止します」とすると、ただ見守ってあげるしかないことも現実だ。
アイドルとして華やかなステージを歩んでいるところ、勉強のため学生の身分に戻った彼らは、その後どんな夢をみているのだろうか。
＜スポーツソウルドットコム＞は、グループを脱退し、もしくは勉強とアイドルを並行しているアイドルたちの現住所を取材してみた。

Wonder Girlsを脱退したが、JYP所属歌手たちと親交を維持しているソンミ（左）と、学校生活を一生懸命しているGirl's Dayのジヘ。｜2PM Jun.KのTwitter、ジヘのTwitter

◆“もうアイドルではありません”勉強型
スターになるより、平凡な学生としての生き方を選んだ1番目の主人公は、Wonder Girlsのソンミだ。

2010年Wonder Girlsはメガヒット曲『Tell Me』で全盛期を迎え、アメリカへ進出した状況だった。ところがソンミは突然脱退を宣言し、当時アイドルグループの脱退はなかなか接さないニュースだったため、ファンは大きな衝撃を受けたのである。特に彼女は、当時出演したあるバラエティ番組で、アメリカでの活動時代のエピソードを紹介しながら、つい涙を流す姿までみせ、ファンの心配の声は絶えない事態となった。
ソンミの所属事務所であるJYPエンターテインメントは、芸能活動より大学進学などの学業復帰を希望するソンミの意見を反映、結局彼女はその年高校検定を受け、東国大学の演劇学部に合格した。所属事務所の関係者は「ソンミはチームを脱退しているが、歌やダンスなどの練習とレッスンは現在も受けている」としながら「現在は平凡な学校生活を楽しんでいる」と近況を伝えた。
また、ソンミの同じ事務所に所属している2PM、miss A、Wonder Girlsのメンバーたちとも壁がなく、たまに出てくる近況公開で元気な姿をみせている。特にいつも地味な格好で学生らしい姿はしているが、その美貌は変わらないままでおり、彼女の芸能界復帰を期待するファンもたくさんいる。
去年、Girl's Dayのジヘも学業に専念するために脱退を宣言した。彼女は現在成均館大学の舞踊科に在学しており、平凡な女子大生として生きている。この間は学校で行われる発表会に参加するほど、学校生活に熱心だ。彼女は今後芸能活動の計画はない状態で、学業だけに専念する予定だ。ただまだ事務所との契約期間が満了していないため、復帰の可能性が全くないとは言い難い。

グループ脱退はしないで学業に充実しているU-KISSのAJ（左）、RaNiaのRiko。｜提供 AJ本人より、RicoのTwitter

◆“どっちもとりたい”欲張り型
アイドル活動と学業の中で、学業を選んだが芸能活動は“しばらくさよなら”というアイドルもいる。脱退という極端的な選択の代わり、芸能活動と学業を同時に並行する例があるのだ。
去年、アメリカのアイビリーブの名門であるコロンビア大学に入学したU-KISSのAJは、学業とアイドル活動を“ブリッジ”型式で並行している。ひと学期を終えた彼は、今年の2月にグループに復帰し、アルバム活動とユニットグループのuBEATとして活動を続けている。だが来年春の学期にはまた学校に戻り、平凡な心理学科の生徒として学校生活に専念する予定だ。
AJは、「U-KISSの活動のために学業を諦めたくはないです」としながら「次の学期には全科目Aをもらえるように暇々に本を読んだり体を鍛えて復学の準備をしています」と伝えた。
ガールズグループRaNiaのRikoは、今年春学期に復学した。殆どのアイドルたちは演技や番組活動など、芸能活動に近い専攻へ進学しているが、彼女は淑明女子大学の言論情報学科に在学中だ。
学校に復帰したRikoを除いてRaNiaは5人組で活動している。3年生の1学期を送っているRikoは来年末になると再びグループに合流できる。RaNiaの所属事務所の関係者は「Rikoの学校成績は正確に知らないが、淑明女子大学の言論情報学科に合格できるほど、子供の頃から勉強ができる子だった。彼女のご両親は勉強を中断するまでは望んでいないので、次のRaNiaの活動のために一生懸命に勉強中である」と近況を伝えた。

AFTERSCHOOLを卒業し、なかなか近況が知られていないベカ（左）と大学の勉強に専念しているA Pinkのホン・ユギョン。｜ソン・ダムビのTwitter、スポーツソウルドットコムDB

◆“私を探さないで”隠遁型
グループを脱退し、なかなか近況が知られないアイドルもいる。脱退とともに芸能活動を全面中止し、完全に歌謡界を離れた彼女たちは、在学中の学校やSNSなどを通じて「元気でやっています」というくらいの程度で、その状況がほぼ分からない状況だ。
AFTERSCHOOLのベカは2011年6月にグループを脱退し、ハワイに帰って念願の夢だったデザイン勉強に専念している。
その後ベカはたまにSNSを通じて学生に戻った近況を伝えてはいるが、現在はその様子が全く分からない状況である。最近ハワイを訪れたソン・ダムビとの2ショットで姿を表せたのが全部だ。
A Pinkのホン・ユギョンは、中央大学の公演映像創作学部の新入生として入学し、平凡な大学生となった。父親のホン・ハジョン氏がSNSを通じて彼女の脱退には事情があったような書き込みを掲載、彼女の脱退をめぐる所属事務所との真実論争が起こったが、所属事務所は「脱退は合意上に行われたこと」と反駁し、ホン・ユギョン側はその後追加対応はせず、事態は落ち着く局面を迎えた。

新しい所属事務所を探しているAFTERSCHOOL出身のソヨン（左）と5Dollsのチャンミ。｜ソヨンのTwitter、チャンミのTwitterより

◆“新しい事務所を探しています”活動再開型
勉強が理由だったが、活動再開を目指しながら新しい所属事務所を探す事例もある。
AFTERSCHOOLのメンバーだったユ・ソヨンは、2009年学業復帰のためグループを脱退した。彼女は中央大学の演劇映画科を通いながら、KBS2ドラマ「ドリームハイ」、「うちの女たち」などに出演。女優に転向した。
彼女はAFTERSCHOOLを脱退した後、所属事務所との契約も満了し、新しい所属事務所を検討中であることが分かった。現在大学の在学可否は確認されていないが、Twitterなどによる近況をみる限り、休息の時間を送っていると思われる。最近は「ドリームハイ」で仲よくなった歌手のAileeとミュージカルを観覧する姿が公開され、話題になった。
5Dollのチャンミは、今年の2月に脱退した。2010年混成グループの男女共学でデビューし、5Dollのメンバーとして活動してきた彼女は、去年コアコンテンツメディアと契約が解除され、グループを脱退した。当時コア側は「チャンミが学業に専念したい意志を伝え、契約解除を希望した」と彼女の脱退理由を説明した。同徳女子大学の実用音楽科に在学中のチャンミは、グループは脱退したが歌手としての夢は諦めていないようだ。
チャンミはTwitterを通じて「みなさんの前にまた立つことができるように、新しい所属事務所との縁のため一生懸命頑張っています。ご期待に答えられるようにすてきな姿でまたお会いしたいと思います」と復帰を予告した。