性暴行容疑で告訴され熱い攻防戦を始めたパク・シフ(右)と被害者のA氏。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|イ・ダウォン記者] 俳優のパク・シフ(35)が、ジェットコースターのような83日間の性暴行攻防戦を“不起訴処分”に終止符を打った。
トップ俳優から性暴行被疑者となってしまい韓国はもちろん海外までを騒がせた彼は、告訴人のA氏が告訴を取り下げることになり、10日午前、ソウル西部地検から強姦容疑について「公訴権無し」容疑は「不起訴」という処分を受けた。告訴から3ヶ月で事件は終了となり、今年上半期最大のイシューとなった“パク・シフ事件”をまとめてみた。

 

◆2月15日、A氏が性暴行容疑でパク・シフを告訴
A氏は、「昨夜11時ソウル・淸潭洞(チョンダムドン)にある室内型の屋台で、パク・シフ、後輩俳優のK氏と酒を飲んだあと、パク・シフの自宅で性暴行された」と、2月15日、ソウル・西部警察署へパク・シフを性暴行(強姦)容疑で告訴した。
その後事件発生の4日が経った18日。事件が世間に知られた。当時前所属事務所で出て独立を宣伝したパク・シフは、報道資料を通じて「A氏とは好感を持って関係を行った。強制性はなかった」と容疑を否定。パク・シフとA氏の攻防戦が始まった。

3月1日、パク・シフが西部警察署に出頭した時の様子。

 

◆3月1日、西部警察署へ出頭
2回にもおよんだ出頭命令に応じなかったパク・シフは、3月1日3度目の出頭命令にようやく姿を現せた。
当時は法定代理人を<法務法人プルメ>に代え、警察へ出頭。10時間にも及ぶ強度の高い取調を受けることになる。その後捜査機関中に、A氏、A氏の知人女性のB氏、元所属事務所の代表のファン氏を、誣告および恐喝未遂、名誉毀損の容疑で逆告訴し、事態は新しい局面を迎える。
事件は、K氏とA氏がカカオトーク上で交えたチャット内容全文が世間に知られ、泥沼の状態となり、これに3月13日<スポーツソウルドットコム>が独占報道で伝えたパク・シフとK氏、被害者のA氏の嘘発見器の調査結果が知られ、世間の関心はさらに熱く寄せられた。
そして同月22日、西部警察署はパク・シフに対して準強姦、強姦致傷の容疑を適用し、不拘束起訴の意見で事件を検察に送致した。またK氏も強姦未遂の容疑で同じ容疑として検察へ送致された。

 

5月10日午前、ソウル西部地検から不起訴処分を受けたパク・シフ。

 

◆5月10日、検察「パク・シフ、不起訴」
検察に送致されたあと、マスコミの報道も少なくなり“パク・シフ事件”に対する世間の関心は落ち着く模様だった。しかし5月9日、告訴人のA氏が「円満な合意を希望する」と告訴取り下げを提出し、事件は意外にも簡単な終結となる。
そして“パク・シフ事件”は、こうして真実は明らかにならず、両側の合意により水面の下へ沈まることとなった。
まだ若い男女の将来のために、これ以上傷つけずに終わらせたいという両側の希望通り、二人ともこの辛い事件を忘れ、再起ができるかその帰趨が注目される。

 

 

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