ミュージカル『カフェ・イン~愛は偽り?!~』の主演を務めるユン・コンジュ(左)とキム・ドヒョン。|撮影:安宰範

 

[スポーツソウルジャパン|編集局 安宰範] 4月25日、あのアミューズグループによる<アミューズ・ミュージカルシアター>が東京・六本木にオープンし、その第1弾の演目となる韓国発の創作ミュージカル『カフェ・イン~愛は偽り?!~』(以下、カフェ・インと表記)の上演に先立ち、出演陣による会見が行われた。


2008年に韓国で初演された創作ミュージカル『カフェ・イン』は、韓国ミュージカルアワード2冠に輝く若手演出家ソン・ジェジュン氏による、*テハンノでスマッシュ・ヒットとなった作品で、韓国を代表するミュージカル女優のユン・コンジュ(『シカゴ』、『ラ・マンチャの男』など)を始め、キム・ドヒョン(『王になった男』など)、ク・ウォンヨン、イ・スという実力派の4名が、韓国創作ミュージカルの真髄をお届けする。
〔*テハンノ(대학로=大学路):ソウル大学校があった街で、学生街として発展している。1975年に大学が移転し、若い芸術家が集まり始め、今に至る若者が集まる芸術の街と呼ばれている。韓国のオフブロードウェイとも呼ばれ、130以上の劇場が密集し、年間100を超えるミュージカルが制作、上演されている〕


会見に先立ち、『カフェ・イン』の主演、カフェのバリスタ、セジン役のユン・コンジュと、ソムリエのジミン役を務めるキム・ドヒョンによるデュエット3曲が披露された。

 

1曲目は「愛の妙薬」。男運の悪いセジンが、ジミンに扮するジョンミンと出会い誘惑するシーン。|撮影:安宰範

 

2曲目は「リラックス」。セジンと実はジミンであるジョンミンの初デートのシーン。|撮影:安宰範

 

3曲目は「私の中のカフェ・イン」。セジンが自分がジョンミンではなく、いつも近くでアドバイスをしてくれていたジミンに惹かれていたんだと気づくシーン。|撮影:安宰範

 

3曲が実演されたあと、ファッションモデルとして活躍中で、昨年はミュージカル「RENT」でミミ役に挑戦した石田ニコルと、「ミュージカル・テニスの王子様」や「タンブリング」での舞台経験もあり、韓国ドラマ「となりの美男<イケメン>」に出演の水田航生がゲストとして登場し、主演の二人を迎えた。

 

俳優の水田航生とファッションモデル兼女優の石田ニコル。|撮影:安宰範

 

客席から熱演を観た石田ニコルに司会者による感想を聞くと、「今日、はじめて韓国の舞台というものを観たんですが、本当におもしろかったです。思わずクスッと笑ってしまいました」
続いて水田航生は、「そうですね、僕は3ヶ月間韓国にいて、韓国のミュージカルを4本くらい観させていただいたんですけれども、こうやって日本で観る、この場所ができるということが素晴らしくて、この『カフェ・イン』という名作を、まだ3曲しか観られなかったので、その続きが気になるというか、早く本編が観たいところです」と述べた。 

 

撮影:安宰範

 

撮影:安宰範

 

 そして、キャストのお二人が登壇し、石田ニコルと水田航生から花束が贈呈された。
まず、ユン・コンジュ、ユン・ドヒョンから挨拶の言葉が伝われ、司会者による質問が行われた。

 

撮影:安宰範

 

Q:『カフェ・イン』は、出演者が二人だけのミュージカル。二人芝居ならではの難しさや醍醐味はありますか?
ユン・コンジュ:まずは、二人という役者がこの大きな舞台と劇場を、ほぼ2時間でたったの二人が舵を取っていくという負担はありますが、二人の呼吸がよくあい行為がよくあったときは、どんな作品よりおもしろく感動も大きくなりますので、そんな時、観客の方も劇にもっと集中してくださるし、やりがいを感じます。

 

撮影:安宰範

 

Q:キム・ドヒョンさんは、一人で二役を演じています。どのように演じ分けているのでしょうか。仕草や言葉遣い、これから観る方に注目するところがあれば、教えてください。
キム・ドヒョン:一人二役と紹介しましたけど、実際はつけ歯をつけているジミンのもう一つの姿がありますので、三つの役を演じているようにも見えます。ただ今回はそのジミンが本来でいる姿のときと、少し変装して違う姿をみせたところ、そこに笑点をしぼって演出を相談しながらその差を出していくことで、役を演じるようにしていました。

 

撮影:安宰範

 

ここで司会により、二人を前にしてお聞きしたいことがあればという質問があり、水田航生は、「そうですね。韓国のミュージカルを日本でやるということで、特別な思いはありますか」と尋ねると、ユン・コンジュは、「『カフェ・イン』はとてもかわいらしい作品になります。日本という違う国に来て演じますけど、どなたから観ていただいても共感できる愛の物語なので、このような作品でみなさんの前に立つことがとても嬉しいですし、私は2007年にも日本の舞台に出ており、再び日本に来れたことを嬉しく思っています」と所感を伝えた。
キム・ドヒョンは、「僕も2006年に一度日本で舞台をやらせていただいていますが、その時はやや重いテーマの作品だったので、逆に作品の力でということもあったですが、今回はコメディなので、やはり言葉の問題でその時より心配もあったです。ですけど、みなさんはとてもいい感動をみせてくださったり、またそういう作品のためにアミューズのみなさんからのご協力でこの場を作っていただいて大変嬉しく思っています」と感激を伝えた。

 

撮影:安宰範

 

石田ニコルが、「私が舞台をやっていただいたときに、始まる前に全員でハグをしてから出ていたんですけれども、お二人は舞台が始まる前に何かされることってありますか」と質問すると、客席の取材陣からは笑いの声も。そして答えるキム・ドヒョンは、「ファイティング!といいます」と照れる顔をみせた。


最後に日本のファンにひと言をお願いした。
ユン・コンジュ:はい、本日『カフェ・イン』が上演されることで、ここまで来てくださったみなさんに感謝いたします。日本の観客の方にぜひたくさんの関心を持っていただくことを願っています。今日はありがとうございました。


そして意気込を聞く場面では、キム・ドヒョンにより最後のひと言が、「まだまだ役者として足りない面もたくさんあるかと感じていますので、一生懸命誠実に取り組んで日本のみなさんにそういう姿をおみせできるように頑張りたいと思います」と抱負を伝えた。

 

撮影:安宰範

 

Kミュージカル『カフェ・イン~愛の偽り?!~』は、公演は5月19日(日)まで上演される。

 

 

<ストーリー>
カフェのマネージャーでありバリスタのセジンは、毎朝、自分の恋愛定義を「LOVE IS~」掲示板に書き込むのが日課。常に本命になれず、いつも最後から2番目の女になってしまう彼女は、別れたばかりの元彼の結婚ニュースに撃沈し、黒板に「愛は嘘」と書き込んでしまう。
そんなある日、夕方以降の新しいマネージャーとなったソムリエのジミンは、黒板に書かれた「愛は嘘」を見つける。「愛は<時には>嘘」と書き直したジミン。お互い面識のないまま、黒板を通じて書き込みの戦いを繰り返す日々が続く。
ジミンは次第にセジンが気になり、“ジョンミン”という別名を名乗り、セジンの勤務中にお客になりすます。何も知らないセジンが淹れたコーヒーの味に感動し、2人は急接近することに。ちょっと危険で慌ただしい、ジミンの二重生活が始まる…。


<スタッフ&キャスト>
演出・作詞・台本:ソン・ジェジュン
作曲:キム・ヘヨン
編曲・音楽監督:ウォン・ミソル
出演(予定):キム・ドヒョン、ユン・コンジュ、イ・ス、ク・ウォニョン(ダブルキャスト)
 
 
<上演情報>
2013年4月25日(木)~5月19日(日) 全28公演
公演時間:約100分(休憩なし)
会場:アミューズ・ミュージカルシアター(元ブルーシアター) 900席
 

主催:テレビ朝日/アミューズ/トリックスターエンタテインメント
後援:BS朝日ほか
協力:CJ E&M
企画・制作 :アミューズ


料金 ※いずれも全席指定・税込
平日 SS:7,800円/S:6,800円/学割5,000円
土日祝 SS:8,800円/S席:7,800円/学割:5,000円
※未就学児童入場不可


<お問い合わせ先>
アミューズ・ミュージカルシアター TEL:03-5414-3255


アミューズ・ミュージカルシアター 公式サイト
http://amuse-musical-theatre.jp 

 

 

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