俳優のクォン・サンウが、先日9日、ソウル・論峴洞(ノンヒョンドン)にあるカフェにて<スポーツソウルドットコム>とのインタビューを行った。|ノ・シフン記者

 

[スポーツソウルドットコム|イ・ダウォン記者] 春の日ざしのような美しい俳優が登場した。所信は明確で愉快な人間味が豊かな俳優。年齢をかさねても変わらぬナイスボディでいたいという率直な魅力のこの男、クォン・サンウ(36)がまさにその主人公だ。


クォン・サンウは最近、ソウル・論峴洞(ノンヒョンドン)にあるカフェで行われた<スポーツソウルドットコム>とのインタビューで、終始“ハッピーウイルス”を発散しながら、困難な質問にも余裕を見せるベテラン俳優としての面貌をみせた。
そして彼は、自身を巡るさまざまな論争に対して、かえって率直な直球コメントで答えながらクールな性格を改めて証明してくれた。

 

インタビューに先だって行われた写真撮影。

 

◆論争① 「野王」はとんでもないドラマ?

クォン・サンウが主役を演じたSBSドラマ「野王」は、毎回論争が続いた作品だった。ストーリーがとてつもないドラマという評価があれは、撮影現場に対するルーマーまで。そんな「野王」についてクォン・サンウ本人から聞いてみたい衝動が沸いてきた。
「撮影現場で、スエさんがよく気難しく行動していたという噂がありますが」と尋ねると、クォン・サンウは、「現場の雰囲気は良かったです。私は今回の作品でスタッフさんとサウナまで一緒に行くくらいでしたから。スエも大変だったでしょう。自分は熱心に演技するのに“国民的悪女”として周りから悪口を言うから。だからって彼女をせめるわけにはいかないでしょうね。本人の演技がうまかったから、そういう話しが出たんじゃないですかね」と説明した。

彼は、スエが本当にお芝居が上手な女優だと立てながら、「『夜王』は中盤以後、チュ・ダへ(スエ)がリードしたと言っても過言ではないです。冗談のように監督とそんな話もしてましたね。もし年末まで視聴率が20%を超す作品なければ、演技大賞は必ずスエにあげるべきだって」と冗談口をたたいた。
 また、とんでもないドラマという論争に対しても、「それも関心の一部だと思っています。物語が始まった頃、おもしろかったし期待もあったので、毎回のストーリーに論争があったかもしれません。それから、韓国は、流行もはやくてすぐに飽きてしまう雰囲気があるので、そんな論争が絶えなかったと思うんです。それもそのドラマの力があったからじゃないですかね。世間からの関心なければドラマに関する記事も出てこないでしょう?」と余裕をみせた。

 

クォン・サンウが優しい笑顔をみせてくれた。

 

◆論争② ファンカフェの心境コメントによる騒動
クォン・サンウは先月13日、自身のファンカフェに自から載せた書き込みが原因で、ふたたび論争の対象となった。 彼は、「この最近、僕はハリュ(ドラマのキャラクター名がハリュだが、ここでは下流=ハリュの意味でコメントした)になったようです。演技することも…うん…いろいろとストレスですね。台本よく出てほしいです」とコメント。これはすぐさまファンの間で「野王」でのキャラクターに対して不満を表わしているという疑惑を招いた。
クォン・サンウはこの騒動に対しても、率直な返事を出した。彼は、「私はFacebookやTwitterはしません。 その代わりファンカフェに時々コメントを残すのが全部です。当時は、マスコミからの記事もネットユーザーたちのコメントもよくなかったです。ちょっと辛かったですね。 現場ではなかなか上手くいかないこともあって、率直に言いたい気持ちもありましたから」と内心を打ち明けた。

何が苦しかったかと聞くと、「正直、ドラマの中盤以後は、ハリュの役割がほとんどなくて、ただ過去の情報を伝えるだけだったです。ハリュというキャラクター性が弱くなってきて、僕自身もハリュウを押しやろうとしたんですね。僕がいなくてもドラマはうまくいくだろうって。それが少し苦しかったんですよね」と説明した。
彼は、「実は『野王』が終了してからその感想を聞かれていますけど、なんていうか、温泉に行くつもりが銭湯ですませた感じ?結果的にはよかったですが、惜しい気持ちがありましたね」と多少は苦く感じた気持ちを伝えた。
しかし彼は、このようなことでわざわざ作家と相談することはないと言いながら、「それぞれの領域があるのに、俳優が干渉するのはいけないと思いました」と所信を見せた。

 

いつまでもクールで、“モムチャン”俳優として記憶されたいというクォン・サンウ。

 

◆論争③ 演技力? これからが正念場!
“クォン・サンウ”といえば、いつもついてくる言葉が“演技力論争”だった。しかし彼は「野王」で見事な涙演技を披露し、“ハリュ”というキャラクターを完ぺきにこなした。そして“クォン・サンウの再発見”という絶賛を受けることになった。これに対してクォン・サンウはどう思うだろうか?

「自分にとっては物足りなかった部分が多くありました。特に劇中で娘が死んだ場面では、感情が本番に入る前に爆発してしまって、クローズアップになったときは、力が抜けてしまいました。フルショットがさきだったので、そうなりましたけど…自分のキャラクターには惜しかったところがたくさんありましたね。早く次期作に臨みたいです」

次の作品に対する彼の願望があまりにも伝わったので、それについて聞いてみた。
「ロマンチックコメディがしたいです。チャ・スンウォン先輩の『最高の愛』とか、キム・ウンスク作家の『紳士の品格』で、チャン・ドンゴン先輩が演じた役は、本当に私にも上手くできそうと思いましたね。 また、マニアファンが多い作家さんとも作業してみたいです。僕のことをよくリードしてくれる方に会えば、僕はものすごく変わる方です」

以外な返答だった。
男性的なイメージが強い彼が、ロマンチックコメディがやりたいという返事には、少し新鮮な衝撃だった。時代劇もよく似合いそうだとい記者のコメントには、クォン・サンウは顔を振り回しながら爆笑した。

「時代劇って、僕とは合わないと思います。現代劇は経験できる素材がたくさんあって、演技しながら共感できる部分が多くありますけど、時代劇は全く想像がつかないんです。自信のない演技をみせて、視聴者の方から、また論争の対象にはなりたくないですね。賢く演技したいです」


俳優としてクォン・サンウは非常に真剣だった。演技を論じるときは30代の俳優としての苦悩が顔に表れた。ふと“俳優クォン・サンウ”の胸の中には、どんな言葉が刻まれているかが気になった。

「幼い頃、兄がよく自分のノートに英語で書いた文章があります。“私はのろまだが、後ずさりはしない”って。その頃読んだ文章は、まだまだ記憶にあります。その言葉のように退歩しない俳優になりたいし、いつも前進する俳優になりたいです」

 

 

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