チ・チャンウク(以下写真、フォトセッションより)|撮影:小川典子 |
[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 俳優のチ・チャンウクが、3日、東京芸術劇場にて行われた「日韓交流スペシャル企画 5h 日韓友情フェスタ 2013」に出演した。
「日韓友情フェスタ」は、NPO法人日韓文化交流会が主催し、2008年から毎年行われており、韓国歴史ドラマをテーマに、文化交流とチャリティーイベントである。第1回は「テジョヨン」のチェ・スジョンと「太王四神記」のユ・スンホ、第2回は「朱蒙」のソン・インルグク、第3回に「善徳女王」のキム・ナムギル、第4回は「太陽を抱いた月」のチョン・イルと、次々と旬の俳優たちが華を添えてきた。
撮影:小川典子 |
そして5回目を迎える今回は、韓国に縁がある高麗郡建郡1300年記念事業とともに、「笑ってトンヘ」「僕らのイケメン青果店」「蒼のピアニスト」といったドラマをはじめ、主人公を務めた時代劇作品「ペク・ドンス」で強烈な存在感を見せたチ・チャンウクが出演し、トークや歌の披露などを通じて、ファンとの交流を図った。
公演は、“小さなオーケストラ”でおなじみの「バラダン」による韓国ドラマOST作品の演奏からスタート。時代劇をコンセプトに企画されたイベントに合わせて、「組曲『歴史物語』」と題した、イ・ビョンフン監督作品の音楽をメドレーで披露。オーボエの雄大な音色や、バイオリンが奏でる緊張感あふれるフレーズなどを聴きながら、“歴史ロマン”をめぐる。そして、第1回からの模様を映像で辿りながら、各出演者による代表作のOSTを展開。このイベントならではの音楽の世界に酔いしれた。太鼓の乱舞パフォーマンスには、その力強いストロークに、会場から拍手が寄せられた。
撮影:小川典子 |
そして、いよいよチャンウクの登場!ドラマ「ペク・ドンス」のハイライト映像の後に、ステージ上手側から現れたチャンウク。さっそく「ペク・ドンス」より「また会ったら」を、スポットライトを浴びながら、しっとりと披露。さきほど映像で流れていた勇ましい姿とはまた一味違ったナチュラルな魅力を発散。その光る瞳にくぎ付けとなる観客。歌い終えたチャンウクは、「こんにちは!」と笑顔を見せ、そんな彼に「オッパ~!」と観客からも声援が沸いた。2月に東京でファンミーティングを行ったばかりだが、「のどの調子が悪いので、緊張していますが…」としながら、「このような意義のある機会に参加できてとても光栄です」と、あらためてチャリティーイベントに寄せる想いを語った。そして、「みなさん、かわいくて、少女のようですね!」と客席を見渡す。忙しいスケジュールの合間に参加となった今回のイベント。出演するミュージカル「その日々」の初登板があさってに控えているらしい。「すばらしい作品で、音楽もとても気に入っています」とアピール。ここであらためて、歴代の出演者を振り返る映像が流れ、「このような尊敬する先輩たちのバトンを受け継ぎ、同じ舞台に立つことができて光栄ですね」と気持ちを新たにした。
撮影:小川典子 |
「ペク・ドンス」での撮影エピソードに。殺陣などのアクションシーンが満載のこの作品。撮影時にはプロテクターを装着し、みっちり稽古を受けて臨んだために、「すごく痛そうですが、そんなことはありませんでした!大丈夫です!」と笑顔。乗馬にいたっては「想像以上に難しかったけれど、楽しかったです」とし振り返る。撮影が順調に進むように、つねに2、3頭の馬を用意されていたそうだ。馬と仲良くなるために、ずっとなでてあげるなど、コミュニケーションも欠かさなかったそうだ。暑い天候の中での撮影で大変な思いもしたが、「たくさんの先輩と共演できて、素晴らしいスタッフとも出会えたので、僕にとってはとても大事な経験でした」と、この作品への想いをかみしめる。
撮影:小川典子 |
また、「ペク・ドンス」の劇中では、弓矢を使ったシーンも多くあったということで、ホワイトボードに番号を付け、射止めた場所に隠されたミッションを遂行するゲームが行われた。ユン・ソイ演じるジンジュに包帯を巻いてあげるシーンを再現することになり、観客から抽選で当たった“共演者”は、何と男性ファン!ステージに上がった当選者は“男としてあこがれます!”とチャンウクを前にテンションが上昇!それに応えるようにチャンウクも、「人生でこんなことをするのは初めてです」と言いながら、頭にしっかりと包帯を巻いてあげる、甘いひとときに、会場は爆笑に包まれた。
撮影:小川典子 |
ここでいったんステージを去ったチャンウク。衣装を変え、なんと客席後方からのサプライズな演出を!観客からの握手や声援に応じたりするなど、とても気さくな姿に、会場は大興奮!そして、ドラマ「蒼のピアニスト」のOSTから「満たす」を、マイクを両手に抱え、ストレートな歌声を聴かせる。ここからは○×クイズで、さらにチャンウクの素に迫るコーナー。“パンツはトランクス派である!”に×を出したチャンウク。“四角形のピタッとしたボクサーパンツ”をいつも履いているらしいことを明かし、客席からは歓声を浴びていた。“好きな女性の前では愛嬌をふりまくタイプ?”には○。「普段から無愛想でないんですが…」と答える彼に、韓国で現在、流行している言葉遊びの「キヨミ(クィヨミ)」を見せてほしいという観客からのリクエストに見事に応えてみせた。ここでも、「生まれて初めてやりました…」と大照れなチャンウクであった。
撮影:小川典子 |
プライベートで使用しているかばんの中身を披露することになり、ジェルクリームなどが入っているメイクバッグを取りだす。観客からは、その中の香水が気になるという声が寄せられ、チャンウク自ら、客席に向かってシュッシュっと香りを吹きかけてあげる場面も。会場がほんのり、“チャンウク・フレーバー”に包まれた。ちなみにこれは、「ヴォヤージュ ドゥ エルメス 100ml」ということが明らかになり、興味津々の観客はうなずいていた。また、自身のツイッターへの投稿画像を見ながらのトークでは、日本テレビのバラエティ番組「ガチガセ」が韓国へ取材に来た際に、ゲームでアフロヘアのカツラをかぶったショットなどがスクリーンに映し出された。
撮影:小川典子 |
ここからは、抽選でサイン入りのポスターをプレゼントしたり、サインボールを客席にスローイングしたり、楽しいひとときが続く。「後ろの席の方にも差し上げたいですね!」と、サインボールを見事に2階席まで投入!コントロールの良さを見せつけた。そして、「僕らのイケメン青果店」のエンディングテーマ「キミのぬくもり」を披露。
撮影:小川典子 |
そして、主催であるNPO法人日韓文化交流会が行う国際的な支援活動「GFSC」への寄付金を募る、チャリティーオークションが設けられ、チャンウクも、バスケットボールシューズと、映画『コ死2:教育実習』で使用したスニーカーを出品。バスケットシューズには5万円、スニーカーにいたっては、24万円という高額にまで上がり、会場は騒然となった。これにはチャンウクも驚いたようで、「僕は、今、汗でいっぱいです…」としながら、「『GFSC』の意義深い活動に使用されるということで、大変うれしく思っています」と感謝の気持ちを述べた。そして、チャリティー基金の贈呈式や、応援の寄せ書きが書かれた大きな幕をチャンウクにプレゼントするひとときも。フォトセッションの後、チャンウクは、「遠くまでお越しいただきまして、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べながら、「あさってから始まるミュージカルの後も、素晴らしい作品と演技で、みなさんとお会いできるようにがんばります!」と最後にメッセージを残し、イベントは終了となった。
撮影:小川典子 |
チャンウクは4日、高麗郷1300年を祝い、埼玉県日高市にある高麗神社を訪問。なお、このイベントの収益金は、NPO法人日韓文化交流会を通じて、GFSCチャリティープロジェクトに寄付される。
<セットリスト>
バラダン演奏
M1 組曲「歴史物語」 ~イ・ビョンフン監督特集~ イ・サン~チャングムの誓い~ホジュン~トンイ
M2 海神「祈り」
M3 朱蒙「メインタイトル~愛の記憶」
M4 善徳女王「メインタイトル~アラロ」
M5 太陽を抱く月「メインタイトル~時間にさからって」
M6 ペク・ドンス「たまって」
チ・チャンウク
M1 「ペク・ドンス」より「また会ったら」
M2 「蒼のピアニスト」より「満たす」
M3 「僕らのイケメン青果店」より「キミのぬくもり」
【Information】
NPO法人日韓文化交流会
http://www.japankorea.org/
チ・チャンウク オフィシャルサイト
http://www.emimusic.jp/jichangwook/
チ・チャンウク Twitter
https://twitter.com/jichangwook
バラダン オフィシャルサイト
http://www.baladin.net/