映像撮影:チョ・ジェヒョン インターン記者

 

[スポーツソウルドットコム|パク・デウン記者] 性暴行(性暴力犯罪の処罰及び被害者保護などに関する法律違反)の容疑で提訴されている俳優のパク・シフ(35)が、ついに警察へ出頭した。
3月1日午前9次59分、長蛇の列のようにパク・シフらを待っていた取材陣の前には、やつれた顔で弁護人らとともにパク・シフが立っていた。
彼は2月18日、芸能人志望生のA氏(22)から性暴行容疑で訴えられ、約2週間ぶりで公の場に姿を現せた。
このパク・シフ事件について、これまでのあらすじをまとめてみた。

 

#2月14日23時…事件の始まり
パク・シフ、後輩俳優のK氏、K氏の紹介で同席したA氏(芸能人志望生)は、先月14日23時頃、ソウル江南区淸潭洞(チョンダムドン)にある室内型屋台にてお酒を飲んだ。当時パク・シフらは、紅酢焼酎2本と料理などを注文した。この飲み屋の主人は、19日<スポーツソウルドットコム>とのインタビューで、「K氏が23時頃店に入ってきて、その10分後にA氏が、そして15分後にはパク・シフが入ってきた」と伝えた。そして彼らの飲み会が終わった後、A氏の状態については「酔っ払っているような程度ではなかった。パク・シフがA氏の腕を掴んでエスコートするくらいだった。15段もある階段を無理なく降りていった」

このような証言は、店に設置されたCCTVにもそのまま映っていた。


#2月15日午前2時…事件が起こったその夜
店を出たパク・シフらは、車で10分距離にあるパク・シフの自宅へ移動した。
パク・シフの性暴行提訴事件を捜査しているソウル西部警察署は、パク・シフの自宅の地下駐車場にあるCCTV映像を確保した。その映像にはA氏がK氏の背中におんぶされ中へ入るほど、体を自由に動けない状態と見られ、薬物使用の疑惑まで提起された。
A氏は警察での陳述で「朦朧な状態で目を覚めたら(午前2時頃)、性暴行(強姦)されていることが分かった」と述べている。


#2月15日21時…警察を訪ねたA氏
一旦自宅に帰ったA氏は、警察に「パク・シフに性暴行された」と通報。警察はA氏に近所にあるソウル恩平区(ウンピョング)の性暴力担当部署、ワンストップ支援センターを紹介。この日の夜9時頃、A氏はそこで「飲み屋を出たところは泥酔状態で、その後パク・シフの自宅で目を覚めたら性暴行されたことが分かった」と陳述した。
A氏はワンストップ支援センター付近にある性暴力被害者専門病院で治療を受け、この過程でA氏の血液、小便、髪の毛などが採取された。警察は捜査上通常的な手順により、これを国立科学捜査研究院に薬物鑑定のため依頼し、鑑定の結果は“陰性”と判定され、薬物投薬の疑惑は一段落した。


#2月18日午後…パク・シフの性暴行事件が報道される
2月18日の午後、<イーデイリー>は、パク・シフの性暴行提訴事実を報道した。これにパク・シフの前所属事務所側は、「パク・シフとは1月末に専属契約が解除され、その後彼は1人マネージメント社を設立した」と伝えた。しかし、これにより各マスコミやネット上では、パク・シフの前所属事務所がこの事件を裏で操作したという推測が出回り始めた。そして前所属事務所は「最善を尽くしてパク・シフを助ける」と鎮火に臨んだ。その後、西部警察署がパク・シフ事件の担当していることを認め、各マスコミは一斉にパク・シフ事件を報じることになった。


#2月19日…パク・シフ側、公式的な立場を表明
パク・シフ事件が各メディアから報道され、大変な騒ぎになると、パク・シフの実の弟でありマネージャーであるパク・ウホ氏は、この日の午後報道資料を通じて「パク・シフとA氏は男女としての好感で関係を持った。決して強制的な関係ではなかった」と容疑を否定した。ソウル西部警察署はこの日、すでにパク・シフに対して警察へ出頭するよう通報したが、パク・シフ側は弁護人選任などの理由で出頭に応じなかった。


#2月20日…警察「24日午前10時に出頭しなさい」
警察は2月19日の出頭に応じなかったパク・シフに対し、24日午前10時まで出頭するように2回目の召喚を要請した。この過程でパク・シフ側は、告訴人のA氏と合意を試みたという推測が出てきた。


#2月24日…パク・シフ、2回目の出頭命令にも応じなかった
パク・シフは、ソウル西部警察署が要請した24日午前10時ではなく、18時まで出頭すると知らせた。しかし、警察出頭を2時間ほど残している16時頃。パク・シフの弁護人だった<法務法人ファウ>のイ・ドクミン弁護士は辞任した。
その約40分後、パク・シフ側は<法務法人プルメ>を新しい弁護人として選任。プルメ側は報道資料を通じて「弁護人の変更と事件の管轄警察署の移送を申請するため、警察出頭には応じることができない」という立場を表せた。
これに西部警察署は「管轄警察署の移送は不可能だ」と伝え、パク・シフらと対立することになった。そして警察は、3月1日午前10時まで出頭を命令、この3回目の召喚にも応じない場合は、逮捕令状の発行まで検討すると強硬な立場をみせた。

 

性暴行容疑で提訴された俳優のパク・シフが、3月1日午前、事件の捜査を担当するソウル西部警察署に出頭した。|ペ・ジョンハン記者

 

#3月1日…パク・シフ遂に出頭
パク・シフは、3月1日午前9時59分、弁護人らとともにソウル西部警察署へ出頭した。
彼は「お騒がせして誠に申し訳ありません。事件当日の真実は、警察取り調べを通じて明白に明かします」とコメント。続く取材陣に質問にも関わらず、すぐ取調室へ向かった。
この日は、事件当日同席した後輩俳優のK氏も出頭したが、取材陣の前には姿を現さなかった。
パク・シフ側は、出頭の前、K氏とA氏がやりとりしたカカオトーク上のメッセージを証拠として提出した。

 

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