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[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 韓国で、いわゆる「R-18等級」における韓国映画史上最高のオープニングスコアを記録し、現地で260万人突破の大ヒットとなった映画『後宮の秘密』の日本公開と邦題が決定した。
この作品は、韓国では原題の『後宮』として、欲望渦巻く宮中で生き抜こうとする女性の姿を、華やかかつ官能的に描いた新しい時代劇として話題であり、6月から、シネマート新宿他にて全国順次公開する。
本作はその官能描写により、韓国で最も厳しい上映規制※1“青少年観覧不可等級”(19歳未満観覧不可)というレーティングがつけられたが、2012年6月6日に公開されるや、この1日だけで27万人1319人の観客を動員し、青少年観覧不可等級の韓国映画史上最高のオープニングスコアを記録した。
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母である大妃や臣下に囲まれながら、妃を相手に王の“務め”を果たすシーンなど、今までの時代劇にはほとんど登場しなかった寝殿での王の姿がエロティックかつ人間的に描かれた大胆な表現が話題を集め、興行ランキングでは初登場1位の座を獲得し、最終的には260万人以上の観客を集める大ヒット作となった。
権力をめぐる欲望が渦巻く架空の宮中を舞台に、複雑な人間関係を想像力豊かに描いた、新しい時代劇といえる本作。監督を務めたのは、『バンジージャンプする』(00年)『ノートに眠った願いごと』(06年)など繊細なラブストーリーを生み出し、05年の『血の涙』(日本未公開)で「韓国型時代劇スリラーの新しい扉を開けた」と評されたキム・デスン。6年ぶりにメガホンを取った本作では、「生き残るため、自分以外の人間を傷つけずにはいられない欲望の数々を見せたい」と、その演出意図を語っている。
そんな監督の思いを実現するため、撮影に『デュエリスト』(05年)のファン・ギソク、美術に『恋の罪ー淫乱書生ー』(06年)のチョ・グンヒョン、音楽に『渇き』(10年)のチョ・ヨンウク、衣装に『高地戦』(11年)のチョ・サンギョンと、韓国映画界最高のスタッフが集結。華やかかつ官能的な世界を作り出した。
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また、ヒロイン、ファヨンを演じたのは、10年の『春香秘伝 The Servant 房子伝』で、官能的な魅力を発揮したチョ・ヨジョン。本作ではひと目で男性を引きつける容姿と、頼る人のない宮中で生き抜いていく気高さや強さを存分に見せている。伝統的な衣装を身にまとった美しさは圧巻。そんな彼女に狂おしいほど惹かれるソンウォン大君に扮したのは『国家代表』(09年)のキム・ドンウク。これまでの出演作では人懐っこさを感じさせることが多かったが、絶対的な力を持つ母の元での葛藤と感情の爆発を力強く演じ、大胆なラブシーンにも果敢に挑戦している。さらに、ファヨンへ複雑な思いを胸に宦官となったクォニュを『青い塩』(11年)のキム・ミンジュンが演じている。
【ストーリー】
追い払っても蜂が居座るなら、花を手折るしかない――
妃を亡くし、跡継ぎもないまま年を重ねていた王の時代。王の異母弟であるソンウォン大君は狩りの途中で立ち寄ったシン参判の屋敷で美しい娘ファヨンに心奪われ、足しげく通うようになる。この状況を厭わしく思う大妃の企ての下、ファヨンは恋人だったクォニュと引き裂かれ、ソンウォン大君の兄である王の側室となる。5 年後、王の崩御とともにソンウォン大君は王位に就くが、摂政の名目で大妃が先王の勢力を粛清する中ファヨンの父が処刑され、ついに大妃はファヨンの命まで奪おうとするのだが…。
【スタッフ】
監督:キム・デスン『バンジージャンプする』(00年)、『ノートに眠った願いごと』(06年)
【出演】
チョ・ヨジョン:『春香秘伝 The Servant 房子伝』(10年)
キム・ドンウク:『国家代表』(09年)
キム・ミンジュン:『青い塩』(11年)
パク・チヨン『ハウスメイド』(10年)
<2012年/韓国映画/カラー/デジタル作品/122分/ビスタサイズ/字幕翻訳:小寺由香>
配給:ツイン
宣伝:アルシネテラン
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6月より、シネマート新宿他全国順次公開!