映画『風と共に去りぬ』のプロモーションのことで会った俳優の‘オ・ジホ’がおどけた表情をしている|ペ・ジョンハン記者

 

[スポーツソウルドットコム|キム・ガヨン記者]  

2010年、高い視聴率を記録したKBS2ドラマ『推奴〜チュノ〜』に出演した俳優のオ・ジホ(36)。当時彼のキャスティングについて、色んな雑音があった。まるで彫刻のような西欧的な顔が、時代激には似合わないという理由があったからだ。しかしオ・ジホは、このような偏見を見返し、イメージ変身に成功した。ドラマ『ファンタスティック・カップル』 、『彼女がラブハンター』、『僕の妻はスーパーウーマン』などのロマンチック・コメディジャンルで活躍してきた彼を“アクション俳優のオ・ジホ”という新発見につなげたのだ。

また彼は、その領域を広げ、時代劇の映画にも挑戦した。映画『風と共に去りぬ』(監督 キム・ジュホ)は、今月8日に公開され200万人の観客を動員し、大ヒットを目前にしている。
先週、ソウル・三淸洞(サムチョンドン)にある某カフェで会ったオ・ジホに、今回の映画のエピソードや14年目の経歴をもつ俳優としての演技哲学について尋ねた。

 

映画『風と共に去りぬ』で、2本目の時代劇に挑戦するオ・ジホ

 

オ・ジホは、この映画で朝鮮最高の西氷庫(ソビンゴ、朝鮮時代の王室または官僚たちが使う氷の管理を担当する官庁)の専門家で、愚直でカリスマのある武士‘ペク・ドンス’役を担当した。表では無愛想だが, とんとん投げる一言がユーモラスな男だ。実際の彼と半分は似ているようで、半分は違う気がした。
この映画はオ・ジホ以外、チャ・テヒョン、コ・チャンソク、シン・ジョングン、ソン・ドンイル、ソン・ジョンホなど、多数の男子俳優が出演する。しかし、武士を演じるのはオ・ジホのみだ。刀を振り回す腕前が上等なこの男は、映画初盤で上着を脱衣するホットな体で女性観客たちを喜ばせた。

これまでオ・ジホは、時代劇の中で、体を露出することが多かった。『推奴〜チュノ〜』でもいつもぼろを着る姿で、多くの女性ファンたちの目を引いた。これについて彼に聞いたら、「色々な作品をしたが、上着を脱衣しなかったことは一度もなかった」と答えた。

「『風と共に去りぬ』は、去年の秋から撮影をしはじめましたが、上着を脱衣するシーンは早めに撮りました。寒くなる前に撮らなければいけないですからね。ははは。『推奴〜チュノ〜』は、季節の背景が夏だったし、奴隷の身分で配所を主な舞台にしたので、今回の映画よりは脱いでなかったですね。『風と共に去りぬ』は、劇の背景がぜんぜん違いますからね。そういえば、これまで僕が出演した作品ではいつも脱いでますよね(笑)」

モデル出身だけにあってオ・ジホは、ばきばきな筋肉を自慢しているが、これは地道なトレーニングや自己管理を通じて得た結果である。彼はキャラクターことにその特徴が異なるため、体もそのキャラクターに合わせて作っていると答えた。

「地道にトレーニングしています。二十歳からやってもう17年位やっていますね。ドラマ撮影のスケジュールが厳しい時は、規則的にトレーニングできないので、家でもやったりします。キャラクターのコンセプトに合わせて体を作るのって知ってますか?『推奴〜チュノ〜』の時は、とにかく食べてましたね。筋肉を大きくしなければならなかったからです。今回の映画の場合は、それほどきつくはしませんでした。体をみせるのがメインではなかったので。キャラクターがスマートな人物の場合は、細かい筋肉を作ります。筋肉が大きくなったら、視聴者の方が体だけに集中しますので、ストーリーの展開に邪魔になるからです。ケーブルテレビのtvNドラマで演じる『第3病院』では漢医師の役を担当することになったので、最近はトレーニングを控えてます。ははは。」

 

映画『風と共に去りぬ』で、2本目の時代劇に挑戦するオ・ジホ

 

映画でオ・ジホが目立っているのは、彫刻のような筋肉質の体だけではなく、優れた武術の腕があるからだ。彼は『推奴〜チュノ〜』の時に培った腕前だと自慢した。

「『推奴〜チュノ〜』の時は一生懸命に鍛えましたが、今回はアクションのポイントが違ったし、氷の上でアクションシーンを撮ったので、怪我しないように気を付けながら撮りました。下半身の中心をとるのが難しかったですね」

オ・ジホは、本人が目立つより、相手役を目立たせることが得意でもある。MBCドラマ『ファンタスティック・カップル』では女優のハン・イェスルを、SBSドラマ『彼女がラブハンター』では女優のオム・ジョンファを、MBCドラマ『僕の妻はスーパーウーマン』でも女優のキム・ナムジュが注目されるようにした。今回の映画も同じだ。実際映画の中では、オ・ジホより、シン・ジョングン、コ・チャンソク、ソン・ドンイルなどの脇役3人のキャラクターが目立っている。彼は、自分はそんなことにあまり気にしないと答えた。

「こんな時があれば、そんな時もありますよね。ははは。ドラマではできる限り、女優の方が目立つようにしてます。僕の場合、ロマンチック・コメディとかメロドラマの出演が多いですから。ジャンルによって違うんですね。反面、『推奴〜チュノ〜』の場合は、男優さんたちが目立ってますよね。『風と共に去りぬ』は出演する俳優さんたちが皆面白くて、ははは。特に‘コ・チャンソク’先輩は、誰も真似できない独特なキャラクターを作ってました。‘シン・ジョングン’先輩も本当に面白い方で…(この話に、以前話題になっていたバラエティー番組、『Happy Together』の収録当時のことについて聞いてみた。)本当に面白い方ですね。僕は“シン・ジョングン”がポータルサイトの人気検索語になっていたので、新しい人参の名前かなと思ってましたよ。(※人参などの根菜類の根は韓国語で‘グン’と読む)、あの収録の時も本当に面白かったです。僕は自分が出演する作品で目立ちたいとか注目されたいとかの気持ちはないです。まわりでは‘もっと欲を出していい’と言われてますが、自分だけ目立ってちゃだめですね。だから僕はこのままでいいです」

 

オ・ジホは『風と共に去りぬ』と『第7鉱区』の興行後の裏話を明かした。

 

彼は、自分の役割を果たしながら、静かに作品についていくのが最善と言っているが、去年公開した『第7鉱区』は、少し残念な結果となった作品でもあった。もちろん劇中の比重は少なくて、予想以下に注目されなかったが、彼はこれも気にしてないと答えた。

「映画『第7鉱区』については、どなたも聞いて来なかったから、今になってやっと語れますね(笑)。あの映画は、僕が目立つ映画ではなかったです。興行結果については、個人的には、CGや演出、俳優たちの努力が不足だったからでないと思ってます。素晴らしい作品だと思ってますし…。ただ、それよりは、映画を観た観客の方々が、ドラマやナラティブ(Narrative =ストーリー)が弱くて、面白くなかったと評価してますので、それが正しいと思ってます。映画は大衆が消費するジャンルだと思ってますから。今回の『風と共に去りぬ』も、ドラマのプロバビリティーやストーリーに多少は不足な部分があるかもしれませんが、ご覧になった観客たちが面白く、楽しくみていただけたら、それで十分です」

最後にオ・ジホは、様々なジャンルをこなせる俳優になりたいと普通な答えではあるが、真剣なことを語った。

「僕はロマンチック・コメディジャンルだけが上手い俳優ではないです。そこで自分が注目を浴びたのもありますが、時代劇にも挑戦したり、アクションもします。これからはスリラージャンルをしてみたいですね。実際、僕が怒ったりすると本当に怖い人になります。ちょっと短気なところもあるので、ははは。これからは色んな役が演じられる俳優になりたいです。それまで辿り着くにはまだまだですが…とりあえず、今回の映画がヒットして、来月に始まるドラマ『第3病院』もヒットして欲しいですね(笑)」

 

ロマンチック・コメディやメロ、スリラーなど、色々なジャンルが可能な俳優になりたいというオ・ジホ
 

 

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