撮影:小川典子 |
[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 実力派男性グループF.I.X(フィックス)が、日本で初めてのショーケースイベントを開催するために来日。22日には、報道陣を集めての記者会見が行われた。
F.I.Xは、ラップ担当のヌリ、ボーカル担当のオソンとジョンウクからなる3人組で、2012年に韓国でデビュー後、デビュー曲「言わないで」をはじめに、ドラマ「パダムパダム~彼と彼女の心拍音~」では「君だから」、ドラマ「発酵家族」では「愛が恐くて」などOST作品を通じても活動の場を広げている。
会見場にそろって登場した3人。「はじめまして!みなさんの心の中のF.I.Xです!」と元気よく初めの挨拶。グループでは初めての日本の公式の場所ゆえ、若干の緊張感が伝わってきた。
このたびF.I.Xは、NPO法人日韓文化交流会が取り組む、アジア貧困地域の子供たちを支援してきたGFSC(Good Friends Save the Children)の広報大使に任命された。この趣旨に賛同した新大久保の要所をGFSCショップと名づけ、3人は19日の来日から、各店舗に足を運び、活動を広める役割を果たしている。
ヌリ|撮影:小川典子 |
コリアンタウンである新大久保という街にオソンは、「韓国語を話す人も多くて、看板も韓国語そのままだし、日本に来たという実感がわきませんね」としながらも、「それに、来日しても韓国料理ばかり食べていますしね」と笑いを誘った。
中でもヌリは、「日本の寿司はすごい!」と大絶賛!「昨日、特別なサイズのものをいただいたんですが、マグロの中落ちがとってもおいしかったです。穴子はとても長くて、ケータイより大きかったんです!」と興奮気味!
オソン|撮影:小川典子 |
デビュー前から個人での活動をしながらも、思うような結果が得られず、この3人はなかなかの苦労人のようだ。ヌリは、「今、F.I.Xとしてこうして長く活動を続けていられるのは、やはり良いチームワークだと思います」と胸を張る。オソンも、「いろいろな活動の中に失敗した経験があるので、それらを踏まえた“心がけ”が僕たちにはあるので、今このようにがんばることができます」と振り返った。
このF.I.Xというグループ名の由来は、“Fine Instrument Expert”の略。ヌリは「“良い楽器の専門家”という意味なのですが、それは僕たちの“声”ですね」と胸を張りつつオソンも、「先ほどのように3人揃ってご挨拶したときに、みなさんの心の中に僕たちの名前を固定したいという気持ちの表れでもあります」と付け足した。ちなみに、このように“熟達したものの集まり”というほかに、“記憶に残る”という二つの意味合いも込められている。
ジョンウク|撮影:小川典子 |
日本での活動については、「とにかく、たくさん公演をしたいです。日本はアニメが有名なので、OSTにも参加したいです。もっと日本語を勉強して、テレビに出たり、個人的には演技にも挑戦したいですね」と積極的。ほかのメンバーからも、「NARUTO」に「スラムダンク」に「ワンピース」に…と、アニメ作品が次々と飛び出し、かなりの日本通である。
ずばり今回のショーケースのみどころは、「歌声が楽器なので、そこに注目していただけたら!」(ヌリ)、「心を込めて歌うその姿です!」(オソン)、「感情表現に力を入れたいと思います!」(ジョンウク)と、3人ともかなりの自信。
報道陣から自分たちだけの“特色”を問われると、「チームワークと歌声にいたっては、誰にも負けません!それと、ものすごい“適応力”です!」としながら、「昨日も移動の地下鉄に中で、ヌリくんは日本の方から道を聞かれていたりもしました(笑)」と、さっそくその力を発揮していたらしい。
ドラマのOSTに多く起用されているが、「いつも“作品を邪魔してはいけない”と心がけています。その作品の雰囲気にふさわしい歌になるように、頭の中でシーンを思い浮かべながらレコーディングしなくてはと、気をつけています」とオソン。
ジョンウクは、「F.I.Xとしてデビューする前に『鳥鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち』のOSTに参加したのですが、ドラマの中で自分の歌が流れてたときに、胸がキュンとして、涙が出ました」と、オソンは、「スポンジバンドというバンドにいたころ、『千万回愛してる』のOSTに携わったのですが、放送が始まる1時間前に、おじいさんやおばあさんにまで電話をしてそれを伝えたのですが、結局僕の歌が流れなくて、悲しい思いをしました」と、当時を振り返った。「本音を言うと、僕が出演したいですね。僕が歌っているOSTが流れるなか、僕が演技をするといった感じで」と、オソンは笑いを誘った。
お互いの第一印象については、オソンは「ヌリくんは、正直怖かったですが、だんだん一緒に過ごしていくうちに、マナーもいいし…とても優しい方です」そしてヌリは、「オソンくんはすごくいい人に見えてたんですが…今は…(笑)ジョンウクくんはすごく利口で天才!」、ジョンウクは、「二人に出会った時に、僕は気後れしてしまって、ヌリくんも作曲しているし、才能があるなと…。オソンくんは『大丈夫だよ』と親切にしてくれました」とそれぞれ明かしてくれた。ジョンウクは、メンバーとして最後に合流したらしく、オーディションのときに、緊張していながらも素晴らしいその歌声を聞いたオソンは、「ぜひ一緒に歌ってみたいと思いました」とオソンは語っていた。
撮影:小川典子 |
【Information】
F.I.X日本公式サイト
http://www.fixjapan.net/