撮影:小川典子

 

[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 2月16日から、全国ロードショー公開される映画『王になった男』のプロモーションのため来日中のイ・ビョンホン。1230万人という観客動員数を記録し、韓国映画歴代3位を樹立した本作品がいよいよ、日本に上陸することになる。


29日には、ザ・ペニンシュラ東京にて、報道陣を集めて記者会見が行われ、ビョンホンから本作品に込めたさまざまな思いを聞く機会が設けられた。BSジャパンで放送中の「韓流ファクトリー」からは、番組内でリポーターとして活躍し、トモの愛称で親しまれている、タレントの藤原倫己も会見に駆けつけ、ビョンホンに直撃インタビューを敢行していた。


会見の進行役から指名された藤原が、「お兄さん、アンニョンハセヨ~!トモです~!」と韓国語で挨拶をすると、ビョンホンも「あ~!」と目を丸くさせた。「とっても会いたかったです~!」と藤原が述べると、「あー、ごめんね、気付かなかったんだ!」とビョンホンは笑みを浮かべた。藤原は、韓国でダンスグループ「A'st1」のメンバーとして活動していたこともあり、この2人は知り合いなのだそうである。「映画を拝見したんですが、本当にサイコーでした!」と、久しぶりの再会に興奮気味の藤原に、報道陣からも笑いが寄せられた。

 

イ・ビョンホンに熱く質問をする藤原倫己|撮影:小川典子

 

そして、藤原は…。
「ハソンが舞踊をするときの、非常にコミカルな場面も、僕は初めての試みだったのではないかと思いました。あのようなビョンホンさんを見るのは初めてでびっくりしました。演技の練習ももちろんですが、踊りの練習もたくさんしたのではないでしょうか…。清らかな性格と、そして、ステキな笑顔で民衆に近づいていくハソンですが、ビョンホンさんも後輩に対して、笑顔で接してくださり、カリスマあふれる人柄で、とても尊敬されています。僕も鏡を見て、表情の演技の練習をするんですが…なかなか上達しないんですよね…」と、流暢な韓国語で、まるで自らも作品の中に投影させるかのような、熱い質問を投げかけた。

 

撮影:小川典子

 

そんな後輩の質問を、笑みを浮かべ、うなずき聞き入るビョンホン。そして、「そうなんですよね、この作品には、僕が韓国舞踊のパフォーマンスをするシーンがあるんです。ハソンという人物は、滑稽で突拍子のないところがあり、人を笑わせてくれる、おもしろいキャラクターなんですね。トモさんが言ってくださった、パフォーマンスのシーンは、本当に大変でした。最初はとても簡単なんじゃないかと、思っていたのですが、まったくそうではありませんでした!」と、当時を振り返りながら、「韓国舞踊というのは、基礎から学ばなくてはいけないもので、歩き方ひとつをとっても、長い時間練習して、ようやく歩き方も身に付いていくんです。あのシーンは、本来ならば、クランクインのときに撮る予定だったのですが、まだまだ練習が足りなかったこともあり、結局は最後に撮影することになったんです。あのシーンを撮り終え、この作品はクランクアップとなったわけなのです」と、エピソードを明かしてくれた。

 

撮影:小川典子

 

また、「舞踊の練習はしても、表情の練習はあまりしないと思います…。なぜなら、俳優というのは、心の中にそのような感情を持っていないと、表情として伝わらないからです。いくら表情だけを練習しても、まったくダメだと思いますので…トモさんも、そういう練習はやめた方がいいと思います(笑)」と、核心に触れた。


分かりやすく自身の演技論を語るビョンホンの姿は、劇中のハソンそのものであり、藤原も「深いお話をありがとうございます…」と、感銘を受けていた。

 

【作品情報】
映画『王になった男』
2013年2月16日(土)より
新宿バルト9、丸の内ルーブルほか全国ロードショー!
配給:CJ Entertainment Japan
公式サイト:http://becameking.jp/
 

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