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「かくれんぼ」ソン・チャンウィ オフィシャルインタビュー」

-本作で演技されたキャラクターについて紹介をお願いします。
ソン・チャンウィ:「かくれんぼ」でチャ・ウニョクを演じたソン・チャンウィです。ウニョクという人物は恵まれない家庭に生まれた人物です。彼はつらく苦しい環境で育ち、そこから抜け出せず翻弄されながら生きていましたが、愛を知ってからは人生を取り戻そうと抗います。

-ウニョクと自身を比較して似ている部分や異なる部分について教えてください。
ソン・チャンウィ:ウニョクの性格には、演じている僕の性格が反映されている部分もありますがウニョクは口数が少ないです。僕も口数が多くはないので、そこが似ていると思います。

-この作品のどのようなところに惹かれて出演を決めたのですか?
ソン・チャンウィ:チャ・ウニョクという人物に魅力を感じました。今までに演じたことのない役柄であり、演じたことのない雰囲気を持つ人物でした。そこに新鮮味を感じたのと同時に、物語の中で繰り広げられる展開にも興味を持ったんです。一般的なメロドラマの形式ではなく、恵まれない環境で育ち、苦痛に満ちた人生で展開する愛の物語にとても惹かれました。

-役を演じるために特別に準備したことはありますか?
ソン・チャンウィ:ウニョクはとてもダークな面を抱えた人物です。幼いころに家庭で虐待を受けて育った人なので、たたずまいが暗いんです。逆に僕自信は、どこか温もりのある雰囲気だと思うので、体を大きくしました。また、ウニョクに合わせて重みを感じるような雰囲気を作ろうと努力しました。

-体を大きく、というのは体重を増やしたと言うことですか?
ソン・チャンウィ:単に体重を増やすのではなく、自分の体格を大きくしたんです。ただ黙って立っているだけでも暗さを醸し出せるように。特に物語の始めは、黙々と命令を実行する秘書なのでセリフが少ないんです。だからじっと立っているだけでも過去を抱えた事情のある人物に見えるように体格を作り、思考もそちらに合わせるようにしていました。

-演技のシナジー効果を起こした共演者を選ぶとしたら誰ですか?
ソン・チャンウィ:僕の場合は、イ・ウォンジョン先輩です。劇中でウニョクの父親役であり、ひどくあくどい人物ですから。ウニョクの子ども時代もドラマで描かれるのですが、そのシーンを見ていると子ども時代の苦しさが伝わってきました。ピルドゥのエネルギーや、言葉には出さないけど父子特有の関係性というものが生まれているので、目を見たり、体当たりするようなシーンですごく大きな影響を受けたと思います。



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-最も記憶に残っているシーンを選ぶとしたらどこですか?
ソン・チャンウィ:記憶に残っているシーンは、清渓川でチェリンとキスをする場面です。一般的なキスシーンではないと思いました。ウニョクは表現が豊かなタイプではなく、チェリンに導かれるように人を愛する心を取り戻します。その後もチェリンに引っ張られるようにして前に進むようにして清渓川でキスするに至るのですが、その流れが今までしてきたキスシーンと異なり新鮮でした。また、その撮影場所には観光客や見物人も多くいて、音楽まで聞こえてきたので、とても美しく雰囲気のある撮影になりました。

-日本の視聴者に見どころを紹介してください。
ソン・チャンウィ:このドラマには皆さんが気に入る要素が多いと思います。ストーリーラインや繰り広げられる展開が独特なので面白いのではないでしょうか。また、登場人物も予想可能な平凡なキャラクターは1人もいません。見るたびに、この人物がどう動くのか、物語がどう展開するのか気になるドラマになっていると思います。

-ソン・チャンウィさんが考えるウニョクの魅力とはなんでしょうか?
ソン・チャンウィ:ドラマの前半部分で、3人の関係にとても悩みました。ウニョクはヨンジュ(オム・ヒョンギョン)と事実婚の関係で暮らしていましたが、その彼女を裏切ってミン・チェリンを愛してしまいます。でも、チェリンを選ぶ特別なきっかけがないんです。ウニョクの成長過程から理由を探すのも困難だったので、最終的に僕はウニョクの選択は単純に“愛”だったのだと考えました。あからさまにではなく、彼の本質に最も迫る愛情だったのだと理解しました。個人的には経験したことはありませんが、ウニョクという人物について考えた時、ヨンジュとの結婚も決まったのに結婚式場でチェリンにキスをするだとか、苦しい状況でチェリンに愛を告白するとか、どこか予定調和ではないんです。また、家でヨンジュと暮らしていた時も、彼女に愛情はなくとも好きではある。男女の愛なのかヨンジュへの感謝の気持ちなのか、彼が流されるままに生きる姿を演じるのに悩みました。そんなウニョクですが、チェリンに自分を投影して彼女のために人生をなげうつところが魅力だと思いました。演じるのは大変でしたが、物語が進むうちに自分の人生を女性に入れ込んでいくんです。つらい環境で必死に生きてはいるけれども、ウニョクは人生を自ら構築するのが大変なんです。だからチェリンが現れたことで、自分の犠牲を顧みず彼女の夢を守りすべてを捧げるほどに入れ込む。ウニョクの感情を理解するのは容易ではなかったけれど、やりがいはありました。

-長いこと一緒に暮らしたヨンジュではなくチェリンを選んだ理由はなんでしょうか?
ソン・チャンウィ:それはドラマで描かれていませんが、そもそもウニョクは虐待を受け苦しい人生を生きてきた、多くを失ってきた人物です。養父母も亡くしていますし。そんなウニョクが死にかけているところをヨンジュは救ってくれた人物です。家を与えてくれた心優しい彼女に対して、絶対的な愛情ではないにしても、ヨンジュに一生尽くそうと考えていたはずです。しかし、チェリンに出会った時に、チェリンも自分と似た境遇であるにもかかわらず彼女は挑戦して苦境を打ち破ろうと努力をしているのを見るんです。そんな姿を見て、ウニョクはチェリンに引きつけられていったのだと思います。自分の意思とは関係なく。だからヨンジュを捨てることになったのでしょうね。その選択を当然と思えない部分もありますが、一方では理解もできます。ただ、ウニョクにとってみれば、チェリンへの愛は抗うことのできないもので、なるべくしてなった結果だと言えます。

-自分の身にこのような出来事が起きたらどんな選択をすると思いますか?
ソン・チャンウィ:こんな状況には陥らないでしょうね。ウニョクの人生と僕は異なります。もしそうなったとしたら、ウニョクの選択は許されないですよね。あはは。女性を捨てて別の女性に走るなんて。あと、ウニョクのヨンジュへの思いは本当の愛ではなかったと思います。何も持たない世の中に独り取り残されたような男をヨンジュが心から愛して、ウニョクはその愛を振り払えなかったのだと思います。でも彼女には一生尽くそうと考えていたところに、チェリンに出会うんです。2人の複雑な人生と2人の関係は特殊なので、その関係を一般的な感覚で共感することは難しいと思います。ドラマでは描かれていませんが、状況を見れば明らかです。つらい環境で生きてきたウニョクは、虐待を受けつつも父親の犯罪に荷担させられるなど、傷だらけの人生ではあるけど道は外れたくないと願っています。そして裏切りたくない最初の相手は養父母であり、2番目がヨンジュでした。でもチェリンを通して自分を振り返るようになり、愛情を感じるようになるんです。

-ヨンジュには感謝の気持ちで、チェリンには愛情だったということですか?
ソン・チャンウィ:はい。それが大きな理由だったと思います。でもヨンジュへの感謝の思いは大きい物でした。自分を受け止めたくれた人ですから。だからヨンジュに一生尽くそうとも思い、その責任も果たそうと思っていたはずです。ウニョクにとってヨンジュは、感謝と責任感と、人として好意を持つ人なんです。

-視聴者からは、不倫ドラマなのに応援しながら見たドラマは初めてだ、登場人物の背景に理解できる、などの意見が多かったようです。
ソン・チャンウィ:本作は、身近な物語とは言えません。ウニョクに限らず、すべての登場人物が尋常ではない人生を生きています。厄を移すという始まりからすでに、人間どうしの出会いや葛藤、誤解や運命などが絡み合っています。現実的な感覚では納得しにくい面もあるでしょうが、登場人物を追い続けてみると、各人に理解や共感できるようになります。だから不倫についても理解できるようになるのでしょうね。



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-チェリンとヨンジュの間であったり、冷たかったり優しかったり、感情が揺れ動く演技が必要だったかと思いますが、その点はいかがでしたか?
ソン・チャンウィ:物語の最初のほうは確かに悩みました。あまりにも悩みすぎて周囲の人から心配されるほどで、難しかったですね。もし演技に失敗したら、物語の最初からウニョクがおかしな感じになってしまうと思っていました。なぜなら、ウニョクは本当にあくどい人物ではなく、どこか共感を呼べるようでなければいけません。しかし、彼の行動に果たして共感できるか、と。自分によく尽くしてくれて、結婚まで約束した女性を捨てて既婚者の女性に思いを告白して愛してしまう彼の行動に理解できるのか。最も悩んだのはそこでした。撮影の時に、ヨンジュはとても悩んだでしょうね。ウニョクが無口なので自分を愛しているのかどうかも分からず、台本にもまったく説明がなかったので。口数の少ないウニョクを前にしてヨンジュとしての気持ちを定めるのは容易ではなかったでしょう。撮影中に、僕がヒョンギョンさんに、ヨンジュに対して申し訳ない気持ちであることを伝えました。チェリンの元に走った時も、ウニョクの心をとらえがたくて大変だったでしょうね。

-心の葛藤を描くシーンが多いドラマでしたよね。ウニョクは常に感情を抑えている人物でしたが、父親のチョ・ピルドゥに怒りをぶつけるシーンが好評でした。このような感情を表現するために何か準備をしたのでしょうか?
ソン・チャンウィ:まずは子ども時代のシーンをよく見ました。子役(チェ・スンフン)の演技からも影響を受けています。イ・ウォンジョン先輩と演じる時は、子供時代の記憶に囚われているように演じようと努めたのですが、その時は子ども時代のシーンを思い出していました。だから父親とのシーンは、子ども時代に感じていた父親への恐怖を抱きつつも、そこから脱したいという心を表現しようと。例えるなら、父親を殴ることはできるけど殴れずに押さえつけるなど。子ども時代に何があったかを頭に思い浮かべながら撮影に臨みました。

-イ・ユリさんとは本作が初共演でしたね?演技の相性はいかがでしたか?
ソン・チャンウィ:とても良いエネルギーを持った俳優だと感じました。パワフルですばらしい女優です。撮影中、そんな彼女のエネルギーに触発されたと思います。彼女はディテールを大事にして物語をリアルに理解していたと思います。一つ一つのシーンを丁寧に描写しようとする彼女の姿勢はとても印象的でした。また、その姿勢に同じ俳優として学ぶことが多かったです。さらにチェリンのキャラクターについて考えると、イ・ユリさん以外では考えられないと思うほどチェリン役に入り込んでいました。だから僕もウニョクを演じながら、ただ隣に立っているだけの時でさえチェリンの演技に影響を受けていました。彼女との共演はすばらしい出会いだったと思っています。

-オム・ヒョンギョンさん、そしてキム・ヨンミンさんとの演技はいかがでしたか?
ソン・チャンウィ:キム・ヨンミンさんは大学の同期なんです。僕よりも年上なのですが、演劇も映画の経験も豊富なので演技が非常に上手な方ですよね。このドラマで、ムン・ジェサンはウニョクを徹底的に苦しめる役柄なのですが、演技がすばらしく刺激を受けました。刺激を受けるほどに僕も演技に力が入ったので、すばらしい共演者だったと思います。またオム・ヒョンギョンさんは僕が先ほどお話ししたように、劇中では僕が彼女を突き放す役でした。それを苦にもせずこなしたので、もともと力強さを備えた良い俳優なのだと思います。

-日本のファンのみなさんにひと言お願いします。
ソン・チャンウィ:ドラマを楽しんでいただけたら幸いです。今後も、皆さんの心に残り続けるドラマであればうれしいです。



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予告編:https://youtu.be/F6G8HiqfzCc


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