写真提供:Big Hit Entertainment


BTS(防弾少年団)が24日、韓国アーティストとしては初めて米ニューヨークの国連総会で開かれた国連児童基金(UNICEF)の行事「Generation Unlimited」でスピーチを行なった。
メンバー全員が登壇し、リーダーのRMが代表者として約7分間にわたり世界の若者たちへのメッセージを発した。


【以下はスピーチ内容】
(中略)初期アルバムのイントロに「9、10歳の頃、僕の心臓は止まった」という歌詞があります。振り返ってみると、その頃が初めて人の視線を意識し、他人の視線で自分のことをみていたときだと思います。その後から僕は徐々に夜空の星を見上げなくなり、想像をしなくなりました。それより、誰かが作っておいた型に自分をあてはめるばかりでした。そして少し時間が経つと、自分の声を失い、他人の声を聞くようになりました。誰も僕の名前を呼んでくれなかったし、自分もそうでした。心臓は止まり、視線は遮断されました。そうやって僕は、僕らは名前を失い、幽霊になりました。しかし、僕にはたった一つの安らぎの場所がありました。それは『音楽』です。
 僕の中から小さな声が聞こえ、「目を覚めてナムジュン。君自身に耳を傾けて」って。しかし、音楽が僕の本当の名前を呼んでくれるのを聞けるまで、長い時間がかかりました。BTSに入ると決心してからもたくさんの難関がありました。多くの人は僕らに希望はないと言っていて、時々諦めたいと思いました。だけど、僕が諦めなかったのは本当に幸運だと思っています。
 僕は、そして僕たちは、これからもこのように転んだり、揺れることもあると思います。BTSは大きなスタジアムで公演し、数百万枚のアルバムを売るアーティストになりましたが、僕はまだまだ24歳の青年です。そんな僕が成し遂げたことがあるのなら、それは傍にメンバーがいることと、世界中のA.R.M.Y(ファン)が僕らのために愛と声援を送ってくださったから、可能になったことだったんだと思います。
 昨日を失敗をしても昨日の僕は自分であり、今日も失敗をする僕も自分であります。そして明日、より賢明になれる僕も自分であると思います。このような失敗と過ちはすべて自分であり、僕の人生においてもっとも輝く星たちであると思います。僕は今日の年でも、昨日の年でも、これからなりたい年でも、自分を愛せるようになりました。


BTSのリーダー RM


 最後にひとつだけ言わせてください。『LOVE YOURSELF』アルバムを発表し、『LOVE MYSELF』キャンペーンを始めてから、僕らは世界中のファンから信じられない話をいただきました。僕らのメッセージが彼らにとって人生の辛さを克服し、彼ら自身を愛せるようになるのに、ある助けになったということを。そういう話は、僕らにとって責任感というのをずっと感じさせます。だから、僕らは皆でもう一歩進みたいと思います。僕らは自分自身を愛する方法を覚えました。そしてこれから僕は、皆さんに『皆さん自身について話してみてください』と申し上げたいです。
 僕は皆に聞きたいです。『あなたの名前はなんですか?』『何が皆さんの心臓を躍らせるのですか』って。皆さんの声を聞かせてください。皆さんの声が聞きたいです。そして、皆さんの信念を聞きたいです。皆さんがどんな人であれ、どんな国の出身であれ、どんな肌の色をしているのであれ、どんな性別であれ、皆さん自身について語ってください。自分について話し、皆さんの名前と声を見つけてください。
 僕はキム・ナムジュンであり、BTSのRMでもあります。アイドルで韓国にある小さな街出身のアーティストです。多くの短所があり、それより多い不安もあります。だけど、これから僕は自分自身を力いっぱい抱きしめ、少しずつ愛するようにしたいと思います。
あなたの名前はなんですか。皆さん自身について語ってください。
ありがとうございました。
(スピーチはここまで)



「Generation Unlimited」は、10~24歳の若者たちに対する投資と機会を拡大させるという趣旨で設けられたグローバル・パートナーシップ・プログラムだ。BTSは国連児童基金とともに昨年11月からLOVE MYSELFキャンペーンを続けており、児童および青少年暴力根絶キャンペーンであるエンド・バイオレンス(#ENDviolence)を後援している。


THE FACT JAPAN


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