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[スポーツソウルジャパン|小川典子記者]イ・ビョンホン主演映画『王になった男』が、来月2月16日から全国ロードショーされる。


この『王になった男』は、絢爛豪華な王朝時代を舞台に、実在した朝鮮15代目の王・光海の秘密に迫る、史実にフィクションを取り混ぜた重厚な歴史大作であり、韓国で1,240万人の観客を動員し、韓国のアカデミー賞と称される「大鐘賞」で史上最多の15部門を受賞、さらには、韓国映画史上トップ3 を樹立するなど、まさしく“歴史を変えた映画”として話題を呼んだ宮廷エンタテインメント作品である。

 

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主人公は、王と瓜二つだったために、毒殺の危機に怯える王・光海(クァンヘ)の影武者をつとめることになった正義感あふれる道化のハソン。“暴君と聖君”という、ふたつの役柄を巧みに演じ分けたのは、本作が主演最新作となるイ・ビョンホン。


物語は、大臣たちの陰謀の気配が渦巻く宮中での不安から、すっかり初心を忘れて暴君と化していた光海だが、ある日、病床についたことをきっかけに、安い料亭で腐敗した権力の風刺をしていたハソンが極秘の代役として王にすり替わる計画が実行されるところから始まる。 偽物の王が、本物の王に成り済まして政治の矢面に立つ15日間。その中でハソンは、最初は戸惑いながらも、次第に操り人形ではない民のことを考える真の王として周りを魅力していく。

 

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この作品を通じ、イ・ビョンホンの、時にはシリアスに引き締め、時にはユーモラスに場を和ませる名演が、韓国でも圧倒的な共感と感動を呼び、観客動員の“1000万人超え”へと導く結果となった。特に、権力や利権争いばかりに躍起な政治家や役人たちを糾弾し、“民”の幸福を第一に置くことの大切さを説いた宮中での演説シーンは、国や時代を超えて我々が求める、「真のリーダー像」を決定づける重要な場面である。


イ・ビョンホンも本作を“時代が望む映画”と位置づけており、昨年8月に韓国で行われた製作報告会見では、「平民のハソンが王になる過程を通じて観客たちに、『もし、あなたが王だったらどんなことをするか?』という質問を投げかける映画になると思う」としながら、「そういった面で、ハソンを通じて観客たちに何か通ずる満足感を与えるのではないか」と自身の役を投影したコメントを残している。

 

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脚本は、『オールド・ボーイ』で高い評価を受けた、ファン・ジョユンにより、朝鮮王朝を記録した『朝鮮王朝実録』の中の“隠すべき事は、残すべからず”という文章をもとにイマジネーションを広げ、魅力的な人間ドラマに仕上げられた。本作が初めての時代劇演出となるチュ・チャンミン監督が、光海とハソンという、表裏一体のふたつのキャラクターを通じて、混迷する現代社会へ鋭いメッセージを打ち出している。


キャスト陣も豪華な顔ぶれであり、二人の王の愛を受ける王妃役には、ドラマ「トンイ」や「華麗なる遺産」などで、“今、もっとも旬なニューヒロイン”と呼び声も高いハン・ヒョジュが、妖艶かつ威厳たっぷりにこの役を演じている。ビョンホンと同席した韓国での製作報告会見でも、王妃のキャラクターについて、か弱い面だけを見せるのではなく、難しい状況でも、まっすぐで強靭な彼女の姿がブレないように、身振りからディテールまで、しっかり監督にリードしてもらったと語っている。

 

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また、王の代役を計画し教育係となる“キングメーカー”の忠臣ホ・ギュン役には、「個人の趣向」、「風の絵師」、「ファン・ジニ」などの数々のドラマ作品でおなじみのリュ・スンリョン。そして、王の正体を知りながらも、影武者を懸命に助けるチョ内官役には、衝撃作『トガニ 幼き瞳の告発』で双子の校長という悪役を演じて話題をさらったチャン・グァン。実直な護偉武士のト部将役には『マイウェイ 12,000キロの真実』のキム・イングォン。さらに『サニー 永遠の仲間たち』の主演で知られるシム・ウンギョンが、複雑な家庭環境を背負った毒味役の少女サウォル役を演じ、純粋な魅力を見せる。

 

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なお、フィクションとノンフィクションが交差する本作は、絢爛豪華なこだわり抜いた衣装や歴史的な背景など、ビジュアル的かつアカデミックな面でも見どころが満載である。


映画『王になった男』は、2013年2月16日から、新宿バルト9、丸の内ルーブルほか全国ロードショーされる。

 

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【作品情報】
映画『王になった男』
監督:チュ・チャンミン (『マパド』『拝啓、愛しています』) 
脚本: ファン・ジョユン(『オールド・ボーイ』)
出演:イ・ビョンホン/リュ・スンリョン/ハン・ヒョジュ/キム・イングォン/シム・ウンギョン
2012年/韓国/131分/カラー/5.1chサラウンド/原題:광해, 왕이 된 남자

配給:CJ Entertainment Japan
製作:リアルライズピクチャーズ


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