撮影:小川典子

 

[スポーツソウルジャパン|小川典子記者]ミュージカル「光化門恋歌」の東京公演が、明治座にて1月1日から幕を明けた。3日には同会場にて、一般観客に加えて報道陣も交えた上演が行われ、スポーツソウルジャパンもキャストたちの迫真の演技をカメラに収めることができた。

 

撮影:小川典子

 

この「光化門恋歌」は、韓国の国民的人気作曲家、故イ・ヨンフンによる数々のヒット曲で構成されたオリジナルミュージカル。その胸を打つストーリーと美しいメロディー、そして豪華キャストによる熱唱が響き合う情熱的な舞台であり、韓国では2011年3月に初演を迎え、異例の動員数を誇り「第6回大邱ミュージカルアワード」で大賞を獲得した珠玉の作品である。

 

撮影:小川典子

 

物語は、1980年、光化門の片隅に位置するライブカフェ「ブルーアジト」に、音楽の先輩である有名作曲家のサンフンと、その弟分でありデモ学生のヒョヌが、カフェに響き渡る美しい声の主、ヨジュと出会い、心を奪われていくところから始まり、激動の時代とともに現代と交差されるストーリー展開が、切なさをさらに誘う演出が見どころのひとつ。

 

撮影:小川典子

 

この日は、現在のサンフン役のコ・ヨンビンと、過去のサンフン役であるイ・チャンヒ、ヨジュ役のリサと、そして、ヒョヌ役である超新星のソンジェらの出演となり、舞台に華を添えた。

 

撮影:小川典子

 

感動の物語と同時に注目すべき点は、これらの豪華な出演者であり、ソンジェをはじめに、東方神起のユンホ、MBLAQのG.Oとスンホ、ZE:Aのパク・ヒョンシク、FTIslandのミンファン、INFINITEのソンギュやウヒョンなど、今をときめくK-POPアーティストの出演が実現し、“奇跡のキャスティング”の呼び声が高い。

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

この作品は、2008年にこの世を去った故イ・ヨンフンが、生前、イ・ムンセの代表曲である同名タイトルのヒット曲を題材に、ミュージカル化を熱望していたが、存命中に実現には至らず、まさしく故人の意思を継ぐ形となった、いわゆる“最後の物語”。往年のヒット曲である「私はまだ知らないじゃない」「街路樹の陰に立てば」「深い夜を飛んで」「昔の恋」など、激動の時代を反映したラインナップが、まさしく世代を超えた作品の中で、観るものを“淡い昔の恋の記憶”へと導いている。SHINHWAやBIGBANGらがカバーした「赤い夕焼け」も、この作品の中でも歌い継がれている。

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

撮影:小川典子

 

なおこの日は、終演後には、観客全員と出演者によるハイタッチ会も行われた。観客の中には、東日本大震災で東京都に避難をしている被災者も含まれており、心温まる交流の場が設けられた。コ・ヨンビンは、日本語で「ありがとう!」と、短いながら心を込めたメッセージを述べ、イ・チャンヒは「僕は日本語ができませんが…」と謙遜しながらも、「みなさんに楽しくご覧になっていただけたことが分かり、とてもうれしく思っています」と観客とのコミュニケーションで、手応えを実感している模様。リサは「日本でこの『光化門恋歌』が上映されることはとても光栄なことです。最後までがんばります!」、そしてソンジェは、「韓国のミュージカルがこのように愛されることはとてもありがたいことですね。これからもがんばりたいと思います!」と、それぞれ舞台にかける熱い想いを寄せてくれた。

 

撮影:小川典子

 

ミュージカル「光化門恋歌」は、今月26日まで、全30回の上演が予定されている。この日のみならず指定日には、観覧者を対象に出演者とハイタッチ会ができるイベントも企画されている。

 

撮影:小川典子

 

ミュージカル「光化門恋歌」日本公式ホームページ
http://www.k-koiuta.jp/

 

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