映画「オクジャ」、「その後」のポスター


第70回カンヌ国際映画祭が閉幕した。パルム・ドール(グランプリ作品)には、オストルンド監督の映画「スクエア」が選ばれた。


28日(現地時間)、フランス・カンヌで開催された第70回カンヌ国際映画祭の閉幕式で、スウェーデンのリューベン・オストルンド監督の映画「スクエア」がグランプリ賞を受賞した。


今回のカンヌ国際映画祭には多くの韓国作品がノミネートされた。まず、コンペティション部門には、ポン・ジュノ監督の「オクジャ」、ホン・サンス監督の「その後」の2作がノミネートされた。ポン・ジュノ監督はこれまで「グエムル -漢江の怪物-」「母なる証明」などで、カンヌ映画祭に招待された経歴があり、ホン・サンス監督も「江原道の力」「よく知りもしないくせに」などが招待されたことがある。


ポン・ジュノ監督の「オクジャ」は、公開当時からIPTV方式の作品という点で熱い論争になった。フランスの劇場協会(FNCF)は、同映画が劇場上映ではなく米動画配信会社のネットフリックス(Netflix)を通じて公開されたことを理由に、映画祭へのノミネートに反対していた。しかし、いざ上映されると、平均以上のレビュー 2.3点を獲得した。またホン・サンス監督の映画「その後」も2.5点を獲得するなど、受賞には至らなかったものの、両映画ともその作品性は認められた。


映画「不汗党」、「悪女」、「First Encounter」のポスター


今回のカンヌ映画祭にノミネートされた韓国作品としては他にも、「クレアのカメラ(Claire's Camera)」(監督:ホン・サンス)、「不汗党」(監督:ピョン・ソンヒョン)、「悪女」(監督:チョン・ビョンギル)など5作にのぼる。またその他にも多数の短編映画がノミネートされた。


THE FACT DB


そして、今年のカンヌ映画祭は、コンペティション部門の審査委員にパク・チャヌク監督が選ばれたことも大きな話題を呼んだ。これは、韓国人としては1994年のシン・サンウク監督、2009年のイ・チャンドン監督、2013年の俳優チョン・ドヨンに続き4人目となる快挙だ。パク・チャヌク監督はこれまでにも、2004年の映画「オールド・ボーイ」でカンヌ国際映画祭審査委員大賞、2009年「渇き」で審査委員賞を受賞。昨年には「お嬢さん」がコンペティション部門の招待作品に選ばれるなど、カンヌ国際映画祭との縁が深いことで知られていた。


パク・チャヌク監督の審査委員への抜擢と、多数の韓国映画がノミネートされたことから、今回のカンヌに対する韓国での関心度は非常に高かった。残念ながら受賞作品は生まれなかったものの、世界的な舞台で韓国映画の真骨頂が垣間見える映画祭となった。


THE FACT | クォン・ヒョクキ


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