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映画「弁護人」を通じて俳優としての存在感を放ったZE:Aのシワン(イム・シワン)が、自身主演の最新映画「不汗党」(監督:ピョン・ソンヒョン)に対する特別な感情を告白した。


シワンは今月11日、ソウル市内のカフェでTHE FACTの取材に対し、「出演作の中で、後で一度見た作品は、『弁護人』だけだったが、『不汗党』はもっとたくさん見ることになりそう」と述べた。


またシワンは、「『弁護人』は演技の面で集中したいという気持ちが強かった。先輩方の演技を見習う立場だったと思う。『不汗党』はひとりで家でお酒を飲みながら見ることになりそうな作品」と打ち明けた。


シワンは17日に公開された「不汗党」で、犯罪組織のトップを狙うジェホ(ソル・ギョング)と刑務所で出会って共に歩むことになる、義理に厚いヒョンス役を演じる。その「不汗党」は第70回カンヌ国際映画祭の非コンペティション部門に招待作品として上映されることになっている。


アイドル出身の役者としてはじめてカンヌ映画祭に出席する可能性の高いシワン。彼とのインタビューを一問一答でまとめてみた。


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-映画を見た感想は。
「残念な部分がたくさんありました。それが記憶に残りました。映画自体は本当に良かったです。それで後になってもずっと見ることになりそうです。(映画の内容は)面白いと説明するのが正確だと思います。これまで私は、自分が出演した作品を“作品”として楽しむことが難しかったです。自分の“演技”だけが目に入るのです。なぜこんなに下手だったのか?という思いばかりで、映画を映画として楽しめなかったのですが、『不汗党』は映画として楽しむことができました。自分の演技よりも映画のストーリーがたくさん見えました。私は映画への出演を決定するときに、演技よりそのストーリーの面白さを優先します。『不汗党』はそのような映画じゃないかなと思っています」


-はじめてシナリオを見たとき、どのように感じたか。
「演じるのが私でなくても、見たいと思える映画だと考えました。そういうこともあってか、はじめは(自分が)必ず演じなければ、という思いには至りませんでした。私が持っている情緒よりも一段階上の情緒があるストーリーだと思いました。“何年後かに(オファーが)来れば、出演を決めることもあるかなあ”という思いもありました。ヒョンスというキャラクターに自分が近づくのは難しいだろうと思っていたのですが、説得してくれたおかげで出演することになりました。自信を付けていただいた、と言えるかもしれないです」


-情緒という部分について、具体的には?
「私はまだ社会経験が足りませんので、大きな苦しみを経験していないです。ヒョンスのような苦しみはないのに、このような部分を演じることができるかどうかと思っていました。」


- 映画の序盤の白人女性とのキスシーンは強烈だった
「それと似たようなシーンがもっと多くてもいいと思っています(笑)。私の意志ではなく、監督の指示でした。監督を信頼しているから従いました。」


-「弁護人」にてソン・ガンホと、「不汗党」ではソル・ギョングと共演したことについて
「先輩方を比較することはできないです。2人とも私にとっては素晴らしい先輩だからです。ソル・ギョングさんは撮影の序盤から私をリラックスさせてくれました。冗談を言ってくれたり、親父ギャグもたくさん言ってくれました(笑)。それもあって、先輩方と接することが難しいと思ったり、不便だと思ったことは一度もありません。この映画は感情的にも物理的にも大変かもと思っていたのですが、監督と先輩のおかげなのか、これまで出演してきた作品のなかで、最もリラックスした気持ちで演じることができた作品になりました。ストレスもあまりなく、どれもが“新しい経験”だというふうに感じました。これまでで一番楽しくリラックスしながら撮影できました」


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- 映画「不汗党」がどのような内容なのか
「映画が存在する理由には、その中に込められたメッセージなどさまざまなことがあると思いますが、たった2時間の上映時間で、面白さばかりを与えようとする映画が悪いのかどうかを考えてみると、面白さのためだけでも映画の存在価値は十分あると思います。その面白さの面で『不汗党』がまさにそのような作品だと思います。映画の題材は新しいものではないが、内容はこれまでにない新しさがあって、カンヌにも招待されることになりました。(招待の理由には)私が思いつかなかった部分もあったようです。監督の“真価”を私が知りませんでした(笑)。初めて監督に会った時、スタイルがとても派手だったので、私が考えていた一般的な監督のイメージではなかったような気がします。今考えてみると良くない“決めつけ”でした。後に、“この監督に従うときっといい作品になる”と思うようになりました。私が考えているよりももっと素晴らしい方だと思いました」


- カンヌに直接行く可能性もある?
「兵務庁の許可を得たのですが、私が(別の仕事の)スケジュールがありました。なので、個人的な都合で簡単に(カンヌに行くことを)決定できるものではないと思います。皆様のご理解があってこそ行くことが出来ると思うので、今後の成り行きを見守っていきたいです。本当に行きたいです。ひとまず行ってみようかなと思ったりするんです。映画『ペパーミント・キャンディー』で一度カンヌに行った経験があるソル・ギョングさんは、今回のカンヌ招待に対して特別な思いがあるそうです。その時は、“これが特別な経験だ”ということを知らなかったが、今はその大切さをわかっているので是非行きたいと、言っていて、それで、私ももっと行きたくなりました。きっと特別な経験になると思います」


THE FACT | クォン・ヒョクキ


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