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[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 3人組ボーカルグループ、Monday Kizが、12月1日、渋谷・さくらホールにて「Monday Kiz スペシャルLive with Band Tokyo 2012」を開催、韓国から生バンドを従え、昼夜合わせて2回公演を実施した。スポーツソウルジャパンは、夜の部の公演の模様をお届けする。
開演時間になり暗くなった会場に、ハンドベルの音色が静かに鳴り響く中、バンドによるWhamの「Last Christmas」がゆったりとインストゥルメンタルで流れる。そして、4集アルバム「愛した記憶が僕を泣かせる」のイントロがさっそうと始まり、いよいよMonday Kizのメンバーがステージに登場。彼らの美しいハーモニーからライブが幕を開けた。いっせいに観客はオールスタンディングとなり、圧倒的な歌唱力で、会場を瞬く間に一体化させていく。ジンソンは、客席にマイクを向け、のっけから高揚感を楽しんでいる。
「みなさんこんばんは!」と、はじめのあいさつ。昼夜公演ということで、ジンソンは、「1部より、みなさんの顔がキレイ…じゃない?」と笑いを誘いながら、「このホールはとても美しいですね、みなさんの雰囲気もとってもいいですし!」と、とてもうれしそう。ハンビョルも「天気は寒いけど、雰囲気はアツいです!」としながら、「ヘアスタイルがかっこいいですね」とスンヒにツッコミを入れる場面も。衣装が似合っている順番を観客からの拍手で人気投票をすることになり、ジャケットを脱いでアピールするハンビョル、Sラインでしなをつくりキメるジンソン、「愛してるよ…」と持ち前の低音ボイスで人気を誘うスンヒ…個性あふれる3人の姿に、それぞれ大きな歓声が沸いていた。
そして、11月に発売したスペシャルアルバム『Healing activity』から、「あの子」「僕らのミョンスが変わりました」を2曲続ける。「僕らのミョンスが変わりました」では、サビの部分で観客ともに一緒にダンスを踊ることに。リアクションのいい客席に「スゴイですね~!」とジンソンもびっくり!楽しい雰囲気で、笑顔で会場が包まれた。
「全部好きな曲です」というジンソンの紹介で、彼らが担当した『アクシデントカップル』『太陽を抱く月』『検事プリンセス』といったドラマOST曲のメドレーを。太陽の光のように後方から3人を照らす淡いライティング。アコースティックなアレンジから始まり、エモーショナルなボーカルへとフローしていく展開は、まるでドラマのダイジェストを見ているよう。『検事プリンセス』の「Goodbye My Princess」の最後のフレーズでは“サランヘ”の“ヘ”の部分を、少しためてから観客と一緒に歌うような、心憎い演出もあり、グッと彼らの世界観に引き込まれるひとときであった。
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そして、後半戦は一転してディスコナンバー「One Night」からスタート!イ・ジョクの「空を走る」や2NE1の「Go Away」などカバー曲を、アゲアゲなテンションでたたみかけていく。観客もアップテンポなナンバーに合わせ、ジャンプも高くなっていく。ここからオリジナルTシャツに着替えたメンバー。重ね着の上のシャツを左腕だけ出しているハンビョル、几帳面にタオルをしっかり首に巻くスンヒ、タオルをラフに首にかけるだけのジンソン…と、一人ひとりの個性がそんなことからも感じられ、目を楽しませてくれた。汗をいっぱいまき散らしながら、ジンソンはタオルを客席にスローイングしたり、スンヒはアンプに腰掛け前方の観客にハイタッチをしたり。ハンビョルは勢い余って、ステージから客席まで下りてきた。そんな大興奮をさらに盛り上げるべく、PSYの『江南スタイル』も飛び出し、観客とともに、あの乗馬ダンスを楽しむなど、会場の温度がぐんぐん上昇していった。
そのままのテンションをキープしながら、クリスマスソングメドレーに。トナカイのカチューシャを頭に付け、サンタクロースに扮した3人が、客席にキャンディーをスローイングするサプライズなプレゼントも飛び出し、ひと足早いクリスマスプレゼントになった。3人がおんぶをし合う仲睦まじい姿も、なんとも微笑ましい。
そろそろ終わりの時間に近づいてきた。バラード曲「Day By Day」で、ぐっとシックな雰囲気に変えた。“Day By Day”…。歌詞の世界観とは若干異なるが、一日、一日、歌を届けてくれる彼らの精神を反映しているような雰囲気に胸を打たれた。ハンビョルは、「12月のこの時期に公演を開くことができて光栄です。来年も活動をがんばります!」と感謝の気持ちを述べた。「みなさん、ストレスがたまっていたんですね。ここで発散しているように見えました」とスンヒは、さきほどのノリノリの会場を振りかえった。そしてジンソンからは、「日本のコンサートはまだ決まっていま…せんが(笑)きっとお会いできると思っています!」とうれしいメッセージを聞くことができた。ラストの曲は「行かないで」。最後までパワーを失うことなく、たたみかけるように熱唱が続く。突き上げたジンソンの左こぶしに何か、歌うことへの自信やプライドのような“力”を感じた。
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【記者会見】
公演後には記者会見が行われ、記者はその仲の良さの秘訣を聞いてみた。
ハンビョル:僕たちは、毎日のように、一緒にいることが多いんですね。一緒にご飯を食べに行ったり、お酒を飲んだり、いいコンサートがあればみんなで聴きに行ったり…そんなふうに、プライベートでも仲がいいんです。あえて言うならば、そこが秘訣ではないでしょうか。音楽的なものも通じることがあるのも、理由の一つだと思います。
ジンソン:実家がソウル郊外にありますので、だからこそ、本当の家族のように一緒にいられるのかなとも思います。
スンヒ:家を出た子供です…(笑)
ジンソン&ハンビョル:(スンヒのボケに)スミマセン…(苦笑)
Q:3人を家族に例えると?
ハンビョル:ジンソンさんは、リーダーなのでお父さんですね。スンヒくんは、お姉さん!そして僕は、犬のペットです、お母さんを探しています(笑)!
<「夜の部」セットリスト>
1 『愛した記憶が僕を泣かせる』 / 4thアルバム『Ru:t;』
2 『尾行』 / 2ndミニアルバム 『The Ballad』
3 『あの子』 / 『Healing activity』
4 『僕らのミョンスが変わりました』 / 『Healing activity』
OSTメドレー
5 『馬鹿の愛』 /ドラマ『アクシデントカップル』
6 『影』 /ドラマ『太陽を抱く月』
7『Goodbye My Princess』 / ドラマ 『検事プリンセス』
8『女』 - 『Recollectiom』 / 4thアルバム『Ru:t;』
9『傷だらけ』/ 1stアルバム『Bye Bye Bye』
10『Bye Bye Bye』 / 1stアルバム『Bye Bye Bye』
11『散らばって』/『New Sentimental』
12『確率』 / 『Healing activity』
13『君を夢見る』/ドラマ『ファッション王』
14『One Night』 /『Incompletion』
15『空を走る』 - イ・ジョクの曲
16『Go Away』 - 2NE1の曲
17『江南スタイル』 - PSYの曲
18『Santa claus is coming to town』
19『All I want for christmas is you』
20『Day By Day』/ 『Healing activity』
21『行かないで』 / 4thアルバム『Ru:t;』
アンコール
en 『この夜が明けると』 / 『Nostalgia』 Part 2