カン・ドンウォン(右)とコン・ユ。2016年の韓国映画界を振りかえってみると、二人の俳優の活躍が目立つ。


カン・ドンウォンとコン・ユ。2016年の韓国映画界を振りかえってみると、二人の活躍が目立つ。二人が動員した2016年の観客数を合わせると約3200万にものぼる。カン・ドンウォンは現在まで1250万人の観客を動員し、コン・ユは1900万の観客動員で同部分1位を記録中だ。


2016年の韓国映画界で最も活躍した俳優一人を挙げれば間違いなくコン・ユだ。コン・ユは今年、2本の映画に出演し、1900万の観客を動員した。これまで成功した映画作品がなかったコン・ユとしては最高の一年に間違いない。


2016年の韓国映画界で最も活躍した俳優一人を挙げれば間違いなくコン・ユだ。


7月に公開された映画「釜山行き」が韓国での大ヒットに支えられ、最近日本公開が決定した。邦題は「新感染 ファイナル・エクスプレス」で2017年夏に公開される。「新感染 ファイナル・エクスプレス」は高速鉄道内で突如起きた感染爆発を描いたサバイバルアクション作。公開前からカンヌ国際映画祭に招待され、その完成度を認められた。コン・ユはゾンビから娘を守るために奮闘するソクウ役を演じ、好評を得た。最終成績は1150万観客。これまで多数の映画に出演したがヒット作がなかったコン・ユ。同映画を通じて一気に“千万俳優”“国民俳優”のタイトルを獲得する。


9月には今年2本目の主演作「密偵」が公開された。1920年代末に朝鮮の独立のために戦った義烈団の暗闘と裏切りを描いた作品。日本植民地時代を舞台にしたため、日本公開は未定だが、コン・ユは同映画で仲間の裏切りで苦悩する義烈団のリーダー役を見事に演じ、観客の大きな支持を得た。同作の最終成績は750万。ヒット作作りに心の渇きを感じていたコン・ユに「密偵」は初めての連続ヒット作となった。


失敗作がないことで有名なカン・ドンウォン。


カン・ドンウォンはコン・ユと違って、失敗作がないことで有名だ。2016年も華麗にスタートした。2月に公開された「華麗なるリベンジ」を通じてカン・ドンウォンは970万人の観客を動員し、自身の興行記録を新しく更新した。カン・ドンウォンは同作品でイケメン詐欺師ハン・チウォンを演じ、検事に扮したファン・ジョンミンと息ぴったりのチームワークを見せた。


11月には「隠された時間」が公開された。残念ながら同作品は公開2週目で韓国ボックスオフィス・トップ10位圏外へ押し出され、カン・ドンウォン主演作としては珍しく興行に失敗した。最終成績は約51万観客。しかし、カン・ドンウォンは同作品で、時空間が止まった世界に隠され大人になった10代の少年の感性を繊細に演じ、観客はもちろん映画関係者からその演技力を認められた。


12月21日にはイ・ビョンホン、キム・ウビンと共演した期待作「マスター」が公開された。映画「マスター」は、韓国歴史最大規模となる詐欺事件をめぐり、警察の知能犯罪捜査隊と希代の詐欺師の追撃を描いた犯罪娯楽アクション作。期待作らしく、「マスター」は公開7日だけで350万観客を動員した。今年3本の映画に出演したカン・ドンウォンが現在まで動員した観客数は1250万で、1位のコン・ユの記録にまではかなりの差がある。しかし、今の「マスター」の勢いを考えると“千万映画”になる可能性も高く、カン・ドンウォンがトップの座を奪うことも不可能でもない。


2016年の韓国映画界に君臨したカン・ドンウォンとコン・ユ。来年にもさまざまな作品活動を予告しており、二人の活躍に注目が集まる。


THE FACT JAPAN

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