来年1月25日に初放送されるSBS水木ドラマ「師任堂(サイムダン)~色の日記」の中国内での放送は未知数だ。|(C)Group Eight


懸念が現実化しつつある。米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配置が加速されるなか、今年7月から懸念していた中国の“韓流禁止令”が具体的な形で見え始めている。


すでに俳優ソン・ジュンギが中国のスマートフォン広告モデルから降板となり、チョン・ジヒョン&イ・ミンホ主演ドラマ「青い海の伝説」も韓中同時放送を諦めた。キム・ウビンとスジは「むやみに切なく」以後、中国でのファンミーティングを計画したが、なぜかキャンセルとなった。女優ユ・インナは出演が決まっていた中国ドラマ「相愛天使千年 2:月の光の下の交換」から途中降板した。同ドラマは韓・中合作ドラマであるため、さらに衝撃が大きい。


専門家らは、高高度防衛ミサイルの配置による懸念が段々現実化されていると分析した。特に、中国で高い人気を博している女優イ・ヨンエの12年ぶりの復帰ドラマ「師任堂(サイムダン)~色の日記」(以下、サイムダン)は、いまだに中国側から放送審議の結果を通知されていない状況だ。同ドラマの共同制作社エンペラーエンターテイメントは香港の会社で、中国での放送編成を進めている。これと関連し「サイムダン」の関係者は21日、THE FACTに「まだ決まったことはない」とし「審議の結果を待っている状況」と説明した。


「サイムダン」は来年1月25日に韓国で初放送される。当初は今年の下半期に編成されると予想されたが、何回も見送られた。一部では中国へのドラマ輸出に支障が発生し、韓国での放送時期もそれに合わせて延期したのではないかという意見も聞こえた。関係者は、「来年1月に初放送されるのは、中国輸出のことと関係ない」と一線を画した。


期待作「師任堂(サイムダン)~色の日記」で共演するソン・スンホン(左)とイ・ヨンエ。|ムン・ビョンヒ記者


高高度防衛ミサイルの配置問題が中国での韓流に影を落としている一方、日本では韓流ドラマへの関心が再び高まっている。「サイムダン」は日本で同時放映される。日本国内の韓流チャンネルKNTVを通じて来年1月28日より初放送をスタートし、以降、地上波のフジテレビで編成される予定だ。


韓国の日刊紙<中央日報>によると、中国国家新聞出版光電總局は、今月18日から“韓流制限令”の強化を指示した。社会主義体制の中国で光電總局の指示は絶対的。「サイムダン」の中国内の著作権を香港の会社が持っているとしても、中国でに放送は難しいとみられる。


THE FACT|クォン・ヒョクギ記者


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