撮影:小川典子

 

[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 3人組 バンドグループ、M.C the MAX(エムシーザマックス)が、11月25日に東京・原宿クエストホールにて、来日初のライブを開催した。翌日には、スポーツソウルジャパンの単独インタビューに応じてくれた3人。集まったファンとともに、まるで友達のような感覚で触れ合ったという彼ら。J・YOONの衣装の帽子を、指さしながら、イスやミンヒョクが、「よく似合うね~!」「その帽子買ってあげる!」とツッコミを入れるところから、インタビューが始まった。

 

Q:まずは、昨日の公演の感想を!
イス:2000年に僕たちはデビューしたんですが、新人としてデビューするときのような緊張感で、プレッシャーもありました。たくさんの方が応援に駆けつけてくれましたし、とてもうれしく思っています。本当に感謝しています。


ミンヒョク:原宿にはショッピングをしに足を運んだことはありました。実はその時に、昨日の会場となった原宿クエストホールに行ったことがあるんです。そんなに大きい会場ではないのですが、環境も整っていて、とてもいい印象だったので、“いつかここで公演をしてみたい!”と思っていたんです。実際にその夢が現実となったのでうれしかったですね。ファンのみなさんも集中して聴いていただいて、それに加えて、僕たちM.C the MAXをよく研究してから来てくださったので、歌う時も自然に付いてきてくれて…。本当に感動しました。


J・YOON:今、日本ではK-POPなどの韓流への関心が高まっているじゃないですか。反対に僕の場合は、小さいころから日本に対して、音楽とかが好きで…特にアニメソングが好きで、CDも集めたりしていました。アルバムごとにシリアルナンバーまで記憶するくらいに!そんな日本で公演ができるなんて、個人的にも光栄だと思います。“いよいよ、僕たちがやってきました!”という、とてもいい気持ちでしたね。韓国では感じることのない、また改まった想いですね。

 

撮影:小川典子

 

Q:どんなアニメが好きですか?
J・YOON:高田裕三さんです。『3×3 EYES』や『碧奇魂ブルーシード』とか…。


Q:けっこう、マニアックですね…?
イス&ミンヒョク:彼は、オタクなんです(笑)!


J・YOON:ただ、家がちょっとお金持ちだったんですよ(笑)!それは冗談ですが、小さいころアメリカに住んでいたので、日本から直接グッズを取り寄せて、いろいろなものを集めていました。当時はCDやDVDではなく、LD(レーザーディスク)でしたね。僕のお兄さんは、「セーラームーン」のLDを、1枚ずつではなく、なんと、箱買いしていました(笑)!


Q:兄弟そろってアニメ好きなんですか?
J・YOON:そうなんですよ。でも不思議なことに、僕が「セーラームーン」を好きになるのは、なぜか禁止されていたんです、本当に!ヒロインの似顔絵を描いただけなのに、ケンカになって破かれちゃったり…。


Q:お兄さん、どうしてそんなに怒ったんでしょうね…?
J・YOON:僕の方が上手に描けたからなんですよ(笑)!


Q:原宿のショッピングスポットは?
ミンヒョク:原宿駅の前にあるショッピングモールによく行きます!パフェも食べますし…。あー、違う、違う、クレープでした(笑)!行きつけのお店は、まだありません。イスくんとJ・YOONくんは、頻繁に日本に来ているのですが、僕はそんなに回数がないので…、今回で7回目くらいかな…。でも日本に来るたびに行くのが、「ゴーゴーカレー」なんです(笑)!


J・YOON:いつだったか、ゴーゴーカレーで、あの大盛りメニューに挑戦してみたんですが、結局、完食できなかったことがありました…。

 

撮影:小川典子

 

Q:昨日の公演で、ステージに立った時の想いは?
イス:僕のギターにトラブルがありまして…。緊張感がそれで、200倍くらいに高まってしまって…。


ミンヒョク:そうそう、不思議なことに、長い間一緒に活動をしているので、僕たちは、言葉で話さなくても全部伝わってきてしまうんですね。いいことも、悪いことも…。

 

Q:曲の途中は、視線を合わせたりしていましたよね?
J・YOON:僕たちはリズムパートなので、夫婦みたいな関係なんです!


ミンヒョク:僕がお父さんで、J・YOONくんがお母さん!


J・YOON:いやいや、僕がお父さんで、ミンヒョクくんがお母さん!で、ボーカルのイスくんが娘ですね(笑)!

 

Q:10年以上も活動を続けていますが…。
J・YOON:たぶんあの当時にデビューしてから、今まで解散をせずに活動をし続けているのは、僕たちしかいないんじゃないかな…。先輩で唯一、SHINHWAさんがいますが…。


Q:そんなふうに、ずっと一緒に活動できる理由はありますか?
J・YOON:ただ、契約が残っているだけなんですよ(笑)!


Q:K-POPのアーティストの中で、注目しているアーティストは?
J・YOON:INFINITEです!なぜなら、僕が彼らに曲を提供したからです(笑)!INFINITEには、5、6曲ほど楽曲を提供しています。僕がもともと書きためていた曲なんですが、日本語のバージョンでも披露されています。彼らがデビューする前から知っているんですが、一緒にいると、なんだかおじさんになった気分ですね…(苦笑)

 

Q:日本のアーティストで意識をしているミュージシャンは?
ミンヒョク:フュージョンバンドのT-SQUAREが、とても好きなんです!以前、ドラムを担当していた則竹裕之さんをすごく尊敬していて。日本に来るたびに、レッスンビデオやDVDを、買って帰ったほど!楽譜も取り寄せたりして…。韓国では売っていないので、貴重なんです。T-SQUAREは、耳でコピーするのが本当に難しくて、特に則竹さんはテクニシャンなので、楽譜が必要なんですね。

 

Q:イスさんは“泣かせるロックバラード”と言われていますが…
ミンヒョク:彼はそれをとっても自覚していますね(笑)!


J・YOON:彼は、見るからに、切なそうな顔つきをしているじゃないですか。それで目を閉じて歌うと、スーっとその世界に、聴く人が入っていっちゃうんですよ。でも、目を開けちゃうと、ダメですね。その世界から戻ってきちゃうので(笑)!

 

Q:韓国での活動は?
イス:クリスマスに公演を予定していて、来年には、大規模ではなくてもコンサートの企画がたくさんあります。


J・YOON:韓国の歌手はテレビ番組での活動が多いのですが、僕たちは基本的に、コンサートをたくさんしていきたいと思っています。


Q:それは、ファンの人と会うことができるから?
J・YOON:そうですね!その通りです!

 

Q:昨日は韓国のファンの方も駆けつけていましたよね?
イス:デビューしてからこれまで、長い空白期間もありましたし、不思議なことに、僕たちのファンは、いつでも待ってくださるんです。何よりも感謝しています。これまで、耐えて待ってくださったことに、心から感謝しています。僕たちがこれからも音楽活動をがんばって続けていくのが、みなさんへの恩返しだと思っています。

 

とてもテンポよく会話が進み、チームワークの良さを見せてくれた3人。J・YOONは、「音楽や日本語をもっと勉強して、ぜひともCMのモデルになりたいです!」と最後にびっくり発言が飛び出した。「どんなCMを撮りたい?」という記者の質問に、「ケータイです!」とはっきりした日本語で答えてくれた。それを聞いていたイスは、「僕は映画俳優に…」と、今度は切り出した。「脇役ですか?」と問うと「主役です!」と胸を張る。SF映画がいいかな…と、どんどん話が進んでいく。実はイスとミンヒョクは、高校では演劇映画科の出身だった。事務所も映画会社が関連しているらしい。本当に実現したら、どんな映画になるだろう…。
 

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