『奇皇后−ふたつの愛、涙の誓い−』や『シークレット・ガーデン』などで日本でも高い人気を集めるハ・ジウォン。強くてカッコいい女性を多く演じてきた彼女が、等身大の30代の働くヒロインに挑んだ最新作『君を愛した時間~ワタシとカレの恋愛白書』のDVDが好評リリース中だ。
リリースを記念して、役作りや、共演者とのエピソードや、撮影時の苦労話をたっぷり語ってもらった。


――このドラマへの出演を決めたポイントは?
「台本を読む前に、原作となった台湾ドラマ『イタズラな恋愛白書』を観て、とてもおもしろいなと思ったんです。今まで演じてきたファンタジーや時代劇とは違う、身近にいるキャラクターで、そういったキャラクターを楽しく演じてみたいと思って、出演を決めました」


――役作りで気を使ったことは?
「まず、私は女優なので会社に勤めたことがないんです。なので、会社で仕事をする女性たちの悩みや恋愛について、友達や知り合いに話を聞いて、研究しました。特に、ハナの仕事中のファッションにはとても気を使いましたね。ハナの場合、仕事柄、職場では高いヒールのような履きにくい靴が多いので、通勤中は服はかちっとしていても靴はスニーカーにしたり、タブレットやノートPCを収納しやすいバッグを持ち歩いたりして、働く女性が共感しやすいスタイルをいつも考えていました。
 それと、私は今まで強い女性の役柄を演じることが多かったので、それよりも力を抜いて、普段の私自身の明るいところを表現しようと努力しました。視聴者の方がテレビを見ている自分自身と錯覚してしまうような、その年代の女性が抱える仕事や恋愛、家族の悩みやエピソードに共感できるような人物になるといいなと思いながら演じていましたね」


――ハナは普段のご自身に近いんですね?
「実は、今まで演じてきたキャラクターよりも、明るい性格や日常の過ごし方など、ハナは普段の自分に一番近いんです。部屋では、前髪を結んで楽な格好をしている姿とか(笑)。なので、演じながら、普段の自分自身を見せすぎているかな?と気になったくらい。視聴者の中には、ハ・ジウォンにこういう一面が?と不自然に感じる方もいらしたようですが、普段の私を知っている周囲の人からは、すごくハ・ジウォンらしいね、と言われました。そういう反応もおもしろかったですね。私にはこれが普通だけれど、視聴者の皆さんは強い女性のイメージが強いんだなと。時にはオ・ハナのような、気さくで身近な人物を演じるのも悪くないなと思いました」



――日常の姿以外にも、ハナに共感する部分はありましたか?
「オ・ハナも、家では平凡な姿ですが、自分の仕事については、とても大事に思っているし、プロフェッショナルですよね。そういうところが自分に通じますね。私自身も仕事に集中すると、他の事を全部忘れてしまうほど没頭するタイプなんです。ハナもそういうところがあるので、似ているなと思いますね」


――幼なじみで親友のウォン、元彼のソフ、年下のソンジェと3人の素敵な男性が出てきますが、ご自身が恋愛するなら誰?
「私はドキドキする感じが好きなので、チャ・ソフのようなアーティスティックな男性もいいなぁと思いますし、ソンジェのように靴を履き替えさせてくれたりするような、年上の女性をドキドキさせてくれる男性も素敵ですね。でも、結婚するならチェ・ウォンのような男性がいいかなと思います(笑)。何でもしてくれますよね。ご飯を食べさせてくれて、口元も拭いてくれて。何も言わなくてもお水も飲ませてくれて(笑)」


――男性キャラクターの行動で、ときめいたシーンは?
「周りの人たちもよく話していたのですが、年下のソンジェとデートする時ですね。足が痛くなるヒールを、楽な靴に履き替えさせてくれたり、そういう配慮にドキドキした、というところでした。それと、ジャージャー麺を食べさせてくれる場面もときめきました(笑)。なんだか自分が子供になったようで、相手に守られている感じがしたんです。そのシーンを撮影する時、周囲にいた全ての男性スタッフが、『そんな男性いないよ』と言っていましたが(笑)」


――演じていて苦労したシーンは?
「ソンジェとの場面ですね。年下の彼に裏切られた後、泣きながらマスカラが滲む場面は、感情表現がとても難しかったんです。武術の練習をしたり北朝鮮の言葉使いを覚えたりすることよりも、視聴者の皆さんが感情に共感できるような表現をすることが一番難しく感じました。いろいろ考えて、台本にはなかったのですが、マスカラが落ちて広がるのを私から監督に提案したんです。でも、最近のマスカラはよくできいるので落ちたり顔に広がったりしないんですね(笑)。なので、泣く直前に、目の下にマスカラを塗って、乾く前にすぐ演技をしたんです。感情表現も大変でしたが、マスカラが落ちて流れるようにすることがもっと大変でした(笑)。幸い、視聴者の皆さんから共感の言葉をたくさんいただけて嬉しかったです」


――ウォン役のイ・ジヌクさんの印象は?
「ジヌクさんと私は、カメラが回っていないところでも、本当にウォンとハナのような雰囲気で話をしていました。普段からお互いを役名で、ウォン、ハナ、と呼び合ったり。ジヌクさんとは、不思議と長年の友人のような親近感がありました。リハーサル中も、演技と言うより本当のような感じがして。撮影現場でもいつも気を使ってくださって、最高の相性だったと思います」


――ソフ役のユン・ギュンサンさんは注目の新鋭ですが、どんな印象を抱きましたか?
「一緒に演技をするのは初めてだったのですが、演技に対する情熱と愛情、エネルギーに溢れる方でした。あまりに熱心に演技されるので、心配になるくらいでした。なので、ユン・ギュンサンさんが最大限リラックスして演技ができるように、『自分の思うように自由に演じて大丈夫だよ、全部受け止めるから心配しなくていいよ』という話をはじめにしたんです。チャ・ソフという人物を最大限かっこよく演じるためにとても努力していましたね」


――魅力的な年下のソンジェを演じたエルさんはどうでしたか?
「本業は歌手なので、そちらの方が大事なのかなと思っていたのですが、演技への意識が非常に高い方で、とても努力家です。親切で人懐っこい方で、すぐに打ち解けることができました。撮影が始まって2回目に会った時に、私に体の管理をどのようにしているのかと聞いてきたんです(笑)。そんなエルさんがとっても可愛かったですね。私が普段愛用している健康補助食品やレモン水のレシピを全部教えてあげたら、効果があったと言っていました(笑)。彼とは今でも親しくしています」


――本作を通して、視聴者にどんなことを伝えたいですか?
「私も30代ですが、30代の女性が自分の仕事や恋愛に向き合う姿をお見せしたいです。職場での悩みや恋愛、そして結婚、家族のこと。特に、結婚は本当にしなければいけないのか?という問題も含め、様々な選択肢をハナと一緒に考えてみるのもおもしろいかもしれません。そういったことを、カジュアルながらも繊細に、共感しやすく描かれたドラマだと思います。楽しんで観るだけでなく、自分自身の仕事や恋愛について考える機会になる、『君を愛した時間』がそんなドラマになるといいなと思います!」


© SBS 原作「我可能不會愛你」(作家:徐譽庭) 2011 GALA TELEVISION CORPORATION Three Phoenixes Production Co.,Ltd.


君を愛した時間~ワタシとカレの恋愛白書」
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各¥14,000+税
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レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ
セル販売元:ポニーキャニオン
【公式サイト】www.kimiai-t.jp 
【予告編】https://youtu.be/-wReYDPe3wU
© SBS 原作「我可能不會愛你」(作家:徐譽庭) 2011 GALA TELEVISION CORPORATION Three Phoenixes Production Co.,Ltd.


◆ハ・ジウォン 公式サイト:http://www.hajiwon.jp/



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