Photo by 田中聖太郎


5人組ロックバンドFTISLAND(エフティーアイランド)が10月12日、東京・日本武道館で『FTISLAND AUTUMN TOUR 2016 -WE JUST DO IT-』ツアーファイナル公演を行った。本ツアーは8月17日にリリースされた16枚目のシングル『JUST DO IT』をタイトルに冠したもので、9月2日からホール/ライブハウスを中心に回り、12公演で約3万5000人を動員した。


「元気かい? 今日も思いっきり遊んでみよう。最後だぜ!」という言葉とともに登場したボーカルのホンギ。スタートの韓国曲「Paparazzi」から会場の温度はグングン上がる。アレンジされた「BARE-願う-」、続く「FREEDOM」ではタオルを回し、コール&レスポンスの応酬とオープニングから武道館は一体感に包まれた。


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今回の武道館は360度を客席に囲まれた構成で、バックスタンド前からステージまでぐるりと花道が伸びる。「俺、今日ここに来るまでみんなが後ろにいるの知らなかった。これって、俺が走る距離が2倍になるってことじゃん」というホンギ。バックスタンド席と同じ高さにいるドラムのミンファンが「背中の汗が見えて恥ずかしい」といえばホンギが「セクシーさをアピールしろ。俺はここで戦ってるって!」と盛り上げた。


スピード感のあるロックを中心に構成する中、緩衝材になったのはアコースティックコーナーだ。ジョンフン、スンヒョンがアコースティックギター、ジェジンはウッドベースを演奏。なつかしの「SOYOGI」も良かったが、何といっても「LIFE」が絶品。オリジナルと全く違う暖かなアレンジに、徐々に高まっていくホンギのボーカル。そこに柔らかなジェジンの歌声が絡む。ペンライトを振るのも忘れ、聴き入っているファンの姿も印象的だった。


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終盤は、7月に韓国でリリースされた6thアルバム『Where`s the truth?』を核としたコーナーでスパートをかける。ここでもファイナルならではの「Stand By Me」と「PRAY」が追加に。「Stand By Me」のジョンフンのブルースギターと、「Out of Love」のミンファンのドラムソロが秀逸だった。


大きな“FTISLANDコール”に促されたアンコールは、「未体験Future」からスタート。MCでは「新しい靴で靴擦れができた」というホンギが靴を脱ぐ。「今回のツアーはスケジュールがキツくて、心配してた。ノドにいいことは全部試したけど、お酒を止めたのがよかったみたい(笑)。12月にはKINGDOMと僕のイベントが。ワンマンライブは今日が最後だけど、KINGDOMでは、ここだけでやれることをしますね。ツアーに来てくれて、ありがとうございます。ステキな曲もどんどん作ってるので、ちょっとだけ待っててください。ツアー、お疲れ様でした!」とホンギがファンに感謝を伝えると「アリガト」に突入。曲が終わって、大きな拍手がリズムを刻む手拍子に変わると、ホンギもニッコリ。「あと1曲だけ、遊ぼう!」とダブルアンコールの「Orange Days」へ。全速力で花道を走り回りながら歌うホンギは、最後に倒れ込むほどの勢い。メンバー全員で笑顔でファンに礼をしてステージを降りると、ジェジンがひとり残りオフマイクで「みんなーー!」と叫ぶと、ファンも一緒に「ありがとーーー!」と声をそろえるお決まりの儀式で大団円。メンバーもファンも、最後に最高の笑顔を見せ、完全燃焼でツアーの幕を閉じた。


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FTISLANDはこの後、12月10-11日に幕張メッセで行われる事務所のフェス『2016 FNC KINGDOM IN JAPAN - CREEPY NIGHTS-』に参加。また、12月24日にはボーカル、ホンギのクリスマスイベント『LEE HONG GI CHRISTMAS EVENT 2016 - ホンタクロース is Coming -』が東京国際フォーラム ホールAで行われる。また、本ツアー9月29日の東京・豊洲PIT公演の模様が12月4日、WOWOWにて放送される予定。


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THE FACT JAPAN|野崎友子

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