5thフルアルバム「1 of 1」を発表したSHINee。|イム・セジュン記者


2008年、コンテンポラリーバンドを一枚看板にしながらデビューしたSHINeeは、その意味通り“今もっとも新しい”を追求し、いつも独創的なコンセプトで時代を先取りするグループとして位置づけられた。


そんなSHINeeが今回発表した韓国5thフルアルバム「1 of 1」(10月5日発売)では、レトロに挑戦。お父さんのタンスのなかにありそうな衣装を着て、ファンキーなリズムは80年代後半から90年代までの感性を収め、どこか地味なようで洗練された「1 of 1」のコンセプトをこなした。


SHINeeのテミンとジョンヒョン。


SHINeeは4日午後、ソウルのSMTOWN @ coexartiumでニューアルバム「1 of 1」の発表会を開き、新曲ステージを初披露。このカムバックまでの過程を語った。


ジョンヒョンはレトロというコンセプトと、アルバムのタイトル曲である『1 of 1』について、「レトロに戻ること自体が、ひょっとしたら危ない決定になるかもしれないが、SHINeeの色とシグネチャーをうまくつけて新しくするという思いで挑戦した。心配と悩みを繰り返しながら作った楽曲」と打ち明けた。レトロに対する悩みがはっきり感じられる返答だった。



スタイリングとミュージックビデオ(https://youtu.be/WJua7KEP_oE)のコンセプトもレトロだ。この日メンバーらは色あせたような色感のセミスーツを着て登場した。MCを務めた少女時代のスヨンは、彼らをみて「紺色、マスタード色」と言っていた。
ミュージックビデオについて、テミンは「技法とか効果でレトロな要素がたくさん入っている。白い背景のなかで歌手たちが歌い、ダンスを踊る」と説明した。


パフォーマンスは「さすがSHINee」だった。「1 of 1」の振り付けは、皆が真似しやすくするために少し力を抜くつもりだったが、結果的にSHINeeは今回も“ハード”な振り付けをみせてくれた。
これについてテミンは、「今回は力を抜いて、やりやすい振り付けにしたかったが、欲が沸いてきて“あまりにも簡単”と言ってしまったことが、こんな結果を招いた」と照れ笑いをみせ、ジョンヒョンも「今回もやっぱり避けられなかった」と付け加え、笑いを誘った。


SHINeeのキー、ミンホ(中央)、オンユ。


メンバーのほとんどが90年代生まれであるSHINeeにとって、レトロは多少見慣れないジャンルだ。メンバーらもこの部分について認めつつ、心配しながらも自信を表した。
ジョンヒョンは「大衆音楽をもっとも多く接する今の10代と20代には見慣れない音楽なので、彼らにはより面白く解釈してもらえると考えた。30代以上の方にも思い出を引き出す音楽になると思っている」と説明した。
また、コンテンポラリーバンドとしてレトロというジャンル自体が負担になったはずだが、ジョンヒョンは、「レトロ(復古)という言葉に“立ち返る”という意味があるだけに、少し心配はあるけれど、僕らの色で解釈できるという自信もある」と力強く話した。


SHINeeはいつも興味津々な音楽を聴かせてくれるグループだ。ある時は難解と感じるほど独創的な音楽とパフォーマンスを披露していた彼らは、「1 of 1」で少し行きやすい方向を選んだ。
これについてキーは、「このアルバムを準備しながらいろんなことを考えていて、道を変えて行くようになった。戦闘的に欲を出すよりは、聴きやすい音楽を収めたいと思った」と説明した。


デビュー9年目になったSHINeeは、毎回新しい音楽を試み、オリジナルの道を開拓してきた。
今回はレトロ。そしてSHINeeが釈するレトロは“SHINeeらしかった”
ミンホは今回のアルバムを通じて「既存のファンとは会話する感じで、新しいファンにはより身近になる感じを与えたい」という望みを表した。
そんなSHINeeらしいレトロは、ファンはもちろん大衆の心を魅了する新しいジャンルになると期待したい。


THE FACT|ユン・ソヒ記者



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