2016年度上半期、日本で並み居る日本人アーティストを抑え、コンサート観客動員数1位を記録したBIGBANG。


2016年度上半期、日本で並み居る日本人アーティストを抑え、コンサート観客動員数1位を記録したBIGBANG。彼らのチケットは発売と同時に瞬く間に売り切れ、常に追加公演が追加される状態が続いていた。その名誉ある記録に後押しされてか、BIGBANGのコンサートチケットが大暴騰しているというのだ。


その価格というのが、アリーナ席も確約されていないのに、なんと1万の大台を超え、1万2千円もするというのだ。これは、非常にレアなケースで、動員数2位のももいろクローバーZが9,500円、3位の同じく韓流アーティストのSHINeeが9,800円、そして4位のSEKAI NO OWARIが8,100円とBIGBANGに比べては、明らかに割安。あの嵐でさえも9,000円となっているのだから、BIGBANGのチケットがどれほど、暴騰しているのかがわかるだろう(全てドームコンサート)。さらに、驚きなのは、オークションでも高値で取引されていることだ。前列のチケットはなんと1席20万円以上の高値をつけているのだ。
 

BIGBANGといえば、コンサートの公演回数が多いことでも有名で、ラストコンサートと思わせ、追加公演を発表するのは常套手段。コンサートの公演回数も他のアーティストに比べると歴然とした差が見て取れるのだ。2016年度の上半期だけで、34回のコンサートを開催しており、2位のももいろクローバーZの11回に対し、約3倍ものコンサートをこなしている。コンサート1回ごとの動員数を見てみると、約1万7千人で、ももいろクローバーZの約3万7千人に比べると、その数は約半数に満たない。


2016年度上半期、日本で並み居る日本人アーティストを抑え、コンサート観客動員数1位を記録したBIGBANG。


なぜ、ここまでコンサート回数が多いのだろうか、その背景にあるのは、厳しいメディアへの露出だと思われる。日本での知名度も高く、韓流に興味がない日本人でも知っている韓流を凌駕した存在であるBIGBANGとはいえ、韓国出身には変わらない。やはり、“韓国”が足かせになり、韓国に対し、異様なほどまでにアレルギーを示すメディアとっては、手が出せないアーティストでもあるのだ。よって、メディア露出が制限された彼らは、必然的にコンサートでしか日本での表現が許されない、ある意味、厳しい状況下に置かれたアーティストであったが、それが逆に功を奏し、コンサートでしか会えないレアなアーティストと神聖化されてしまい、プレミア感があるアーティストになったのである。


その背景から考えると、彼らのコンサートチケットが大暴騰するのもうなずける話なのである。


THE FACT JAPAN|松庭直



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