タレントのベッキーに乙武洋匡に矢口真理、そして芸人のとにかく明るい安村にアーティストの石井竜也、政治家の宮崎謙介まで、現在、日本の芸能界では空前の不倫ブーム。一昔前は不倫で一躍有名になった石田純一。そして、過去、振り返ってみると意外と不倫・略奪で結婚した俳優が多いことに気付かされる。


タレントのベッキーに乙武洋匡に矢口真理、そして芸人のとにかく明るい安村にアーティストの石井竜也、政治家の宮崎謙介まで、現在、日本の芸能界では空前の不倫ブーム。一昔前は不倫で一躍有名になった石田純一。そして、過去、振り返ってみると意外と不倫・略奪で結婚した俳優が多いことに気付かされる。


日本では不倫をしたからといって、よほどのことがない限り、芸能界に復帰できるのが常だ。しかし、お隣、韓国では一般人もそうだが、芸能人の不倫は超タブーとされ、芸能界復帰どころか、芸能界から抹消されてしまうほどのダメージを受ける。よって、日本とは比べものにならないほど、圧倒的に数は少ないが、韓国でも大きく話題になった不倫バッシングがあったので、例に挙げてみたいと思う。


韓国で矢口級の不倫スクープといえば、2008年に起こった女優オク・ソリの不倫事件だ。90年代を代表するトップ・スターであったオク・ソリは俳優パク・チョルと結婚し、当時、8歳になる娘もいたが、外国人シェフと不倫したとされ、世間で大バッシングを受けたのだ。裁判となり、オク・ソリは自身の不倫を認め、何たることか“姦通罪”で裁かれることになってしまったのだ。


日本人には聞きなれない“姦通罪”とはいったい何なのか。姦通罪とはその名を通り、不倫を犯した妻とその相手の夫が処罰される刑罰で、逆に夫が不貞を犯しても裁かれることはなく、日本では男女平等を定めた新憲法に違反すると、1947年に廃止された。しかし、お隣韓国では男女対象とした姦通罪が2015年に廃止されるまで存在し、オク・ソリも裁判によって裁かれ、懲役8か月、執行猶予2年を言い渡されてしまったのだ。


2008年に起こった女優オク・ソリの不倫事件


日本でも不倫をされた場合、不法行為として民事上の損害賠償に問うことはできるが、犯罪行為には当たらず、刑罰を科すことはできない。


よって、韓国では不倫は“犯罪”行為にあたるため、芸能人を含め、一般人に対しても許される過去ではなく、社会復帰、芸能界復帰は相当厳しくなるのは言わずもがな。ようやく昨年廃止されたとはいえ、まだまだ韓国では犯罪のイメージがあるため、韓国での不倫はバッシングどころではすまされないほどの、厳しい不貞行為なのである。


さらに公にならない背景には韓国の儒教主義も考えられる。韓国では不倫をした方も、された方も、夫婦双方の責任と捉えられる風潮があり、中々、不倫をされた方も声をあげられないのだ。


THE FACT|松庭直
 
 

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