tvNバラエティ「俳優学校」第1話放送画面


本物が現れた。tvN新バラエティ番組「俳優学校」は、確かなバラエティの要素を揃えながらも、リアリティという緊張感を与え、独創的な色を出していた。
演技先生になった俳優パク・シニャン(47)の情熱、そして“先生”のまなざし、言葉一つで徐々に変化していく教え子たちの演技レッスンは、視聴者たちの興味を引くに十分なものだった。


4日夜11時に初放送された「俳優学校」では、パク・シニャンを筆頭に、正式に演技を学びたいと決心した“学生”7人、俳優イ・ウォンジョン(50)、タレントのチャン・スウォン(35、元Sechs Kies)、芸人イ・ジノ(29)、俳優シム・ヒソプ(29)、俳優パク・ドゥシク(28)、放送作家兼タレントのユ・ビョンジェ(27)、ナム・テヒョン(21、WINNER)が登場し、演技レッスンのために田舎の廃校で初めて顔を合わせ、合宿をスタートする場面が描かれた。


先生のパク・シニャンは、そんな学生たちの前に優しい笑顔で登場しては、「耐えずに諦めることがあってはいけない。もちろん覚悟の上だと心を決めてくれてきたんだと思うが、想像以上に厳しくなると思っているので、あなたたちに前もって言っておく」と断固たる姿勢で話した。彼が学生たちに対する態度は、単純に番組のためではなく、決然とした意志を込めた先生としての目標を表すものでもあった。


ショーではなく、真心が感じられたこのリアルは、学生たちとの個別面談の時間でよりはっきりとなった。パク・シニャンは7人の学生たち皆に「なぜ演技がしたいのか」「演技とはなんなのか」「自分はどんな存在なのか」を尋ねた。


中でもナム・テヒョンは、最初は戸惑いながらも、しんみりした語り口で質問する先生に、徐々に心の内を見せ始めた。彼は「演技ができるチャンスがきたが、それに耐えるには自分の準備ができていなかった」としながら、ドラマ「深夜食堂」(韓国版)のことを話した。ナム・テヒョンは同ドラマのメインキャストの一人として出演したが、演技が未熟だったことで厳しい批判を受けた。

彼は「ドラマのスタッフ、俳優先輩皆に申し訳ない気持ちだったし、罪悪感もあった。自分のせいで作品にまで迷惑をかけてしまったし、悪く言うコメントや記事もたくさんあったので苦しかった」としながら涙を流した。しかし、彼は素直に自分を認め「僕はまだ、現場で演技ができるレベルではないことがわかった」と率直に気持ちを打ち明けた。


tvNバラエティ「俳優学校」第1話放送画面


ところが、パク・シニャンはここでもう一歩進んで質問した。彼は「人に申し訳ないことをしないことは、自分にとってどれほど重要な意味なのか」と、ナム・テヒョンが演技を学ぼうとする意志を確かめた。
これがパク・シニャンという俳優による「俳優学校」の差別された部分だった。真剣な質問たちがバラエティには相応しくなかったかもしれないが、彼の真心がもっとも伝わる部分でもあった。


特に、放送作家でタレントとしても人気を集めているユ・ビョンジェについては、「かっこよくみせたい」と自分を紹介する彼に、「視聴者たちに良いところだけを見せようとしているのでは?」「私はショーではなく、授業がやりたい」と厳しく指摘した。
また、ベテラン俳優と呼ばれるイ・ウォンジョンが、あえて年下の先輩であるパク・シニャンに演技レッスンを受けることに心を決めた理由も、パク・シニャンは彼の真心に触れながら洞察力のあるアドバイスで緊張と感動を与えた。


「俳優学校」は、企画のフォーマットだけをみれば、パク・シニャンが先生役に、7人の芸能人は弟子役になって‘学校ごっこ’をするかのように見えたかもしれない。しかし、パク・シニャンは遊びではない本当の先生になって、教え子たちの気持ちを覗こうと励んでいた。そんな彼の諦めない情熱と誠意は、学生たちがカメラが回っている空間であることも気にせず、自分の気持ちを率直に語るように導いてくれた。


この日の番組は、既存のバラエティでは滅多に見られない構成と斬新な企画で注目を集めた。視聴者たちも、「本当に奇抜な番組」「パク・シニャンは、やはり演技の神」「軽い気持ちでみるつもりだったが、いつの間にか真剣になっていた」「真心が伝わった」と、絶賛を惜しまなかった。


果たして7人の学生たちは、大根役者という汚名を拭うことができるだろうか。今後が注目だ。
「俳優学校」は毎週木曜夜11時、tvNチャンネルで放送。


THE FACT|キム・ギョンミン記者



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