提供:ダブルカルチャーパートナーズ

 

[スポーツソウルジャパン|小川典子記者] 歌手や俳優など幅広い活躍で注目を浴びているユン・サンヒョンが、18日、千葉・舞浜アンフィシアターにて、「ファンミーティング&ミニライブ2012」を開催。ファンクラブ会員限定の「YOU&I」と、一般向けの「Sweet & Lovely」という2部構成で行われたこのイベントには、延べ4,000人ものファンが駆けつけ、たっぷりとユン・サンヒョンの世界に浸ることができるひとときとなった。

 

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まずは第1部の「YOU&I」から。
切ないギターソロが鳴くイントロに導かれ、サンヒョンがステージに登場。客席からの温かい拍手に迎えられた1曲目は、R.Kellyの「I Believe I Can Fly」を披露。サンヒョンの温かい歌声に、会場がぐっと大人の雰囲気に包まれた。


「みなさん、お元気でしたか?」と久しぶりの再会に喜びを隠せないサンヒョン。「もう冬ですね…みなさん、風邪には気を付けてくださいね」と、寒いところに集まったファンを気づかう。先ほどから渋いギターを聴かせてくれているのは、サンヒョンいわく“唯一無二の親友”というギタリスト、ナ・スンチョル。引き続いての2曲目は、Lionel Richieの「Hello」をカバー。ギターソロのフレーズに親友を見つめ、気心の知れた仲間とのセッションを心から楽しんでいるようだ。


1部のタイトル名「YOU&I」は、“ファンのみんなとアットホームな雰囲気で一緒に過ごす”というコンセプトで名付けられた。3月の全国ツアー以来、日本では8か月ぶりのイベント開催、しかもファンクラブ限定イベントは初めてという記念すべきひととき。サンヒョンが「アンニョンハセヨ!」と手を振る方向に、緑色のペンライトの波がうなり、そんな客席のリアクションに彼も「会場の雰囲気がとっても気に入りました!」と、とってもうれしそう。“サンヒョンと一緒に歌ってみよう!”と、彼によるピアノ弾き語りに合わせてファンが歌う時間も急きょ設けられた。なんとステージでピアノを披露するのは初めて!このように“初めて”がたくさん詰まった貴重なひとときにであった。

 

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ここで近況報告。来日前は韓国での旅行を楽しんだらしい。登山好きで知られるサンヒョン。なかでも全羅南道にあるソクリ山が気に入っているそうだ。「それほど高くないけれど、頂上に登ると岩が雲のように見える絶景が大好きなんです」と、その心を明かしてくれた。最近、自転車にもハマっている。「昔のことが思い出されるんですよね…」と目を細めた。1週間2回ほどのペースで、1回40キロの往復距離、ソウルのチャムシルから金浦空港のあたりまでのコースのようだ。ちなみに、愛車は1台150万ウォン!「7、8年間、山に登っていたので、ヒザが痛くて…」と、端正な顔立ちから嘆きが聞こえ、会場から笑いを誘っていた。


そして韓国で11月29日に公開を控えている、主演映画『音痴クリニック』の話題に。実は本作が、彼のスクリーンデビュー。サンヒョンは、パク・ハスン演じるドンジュの音痴脱出を手助けするカリスマ講師、シン・ホンを演じている。「もう40歳なんですが…“新人”映画俳優です!」と謙遜しながら、「これまで演じたことのない面白いキャラクターなので、みなさん期待してください!」と胸を張った。「2枚目と3枚目の違いは?」とMCから問われると、「こだわりはない!」と断言しつつも、「みなさんがユン・サンヒョンのファンいうことを、誇りに思っていただけるような俳優になりたいです!」と、瞳を輝かせた。韓国では公開前に恒例となっている“興行公約”については、「興行成績が500万人を突破したら、韓国で公演を行いたい!」と宣言、客席からは激励の拍手が贈られた。


過去に出演した作品のエピソードトークで、チェ・ジウと共演したドラマ「負けたくない」での、多用されるキスシーンについてMCから問われると、「演技じゃないですか!変な気分で演じることはないです!」としながら、「気持ちは、絶対入らない?」というツッコミに、親指と人差し指で“ちょっと”と形を作り「少し…」と率直な感想を述べ、笑いを誘っていた。ドラマ「シークレット・ガーデン」でのヒョンビンとのキスシーンについては、「台本を見て驚きました!初めはプレッシャーだったけれど、それほどヘンな気持ちにはなりませんでした」と、役者魂を垣間見せつつも、その感触については“豚の脂”と、サンヒョンらしい答えに、客席も思わずうなずいていた。


そして、事前に行われたファンへのアンケートを基にしたランキングコーナーや、サンヒョンが客席に下りてクイズを出題するサプライズ企画が飛び出した。クイズの答えとなったブレスレットを、サンヒョンが正解者にその場でつけてあげたり、驚きの連続と至近距離でコミュニケーションが図れるひとときに、会場の温度がグンと上昇した。ファンを想うサンヒョンゆえの演出だったのであろう。『音痴クリニック』で実際に着用した衣装のプレント大会なども行われ、さらに選ばれたファンには、サンヒョンによる“歌”のプレゼントも贈られた。ソファに座ったファンの肩をサンヒョンが抱き、ピンクのハート色の照明で彩られたステージの中で「君に届くまで歌うLOVE SONG」を熱唱。

 

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ここで12月21日に、クリスマスライブとハイタッチ会が決定したことが発表された。

ここからは、雰囲気を変えて「シークレット・ガーデン」のエンディングナンバー「涙の跡」やドラマ「お嬢様をお願い」でユン・ウネとのドュエット曲「ロマンス」を、相棒が奏でるアコースティックギターとともに歌い上げた。単なる歌の上手い俳優ではなく、“アーティスト、ユン・サンヒョン”の姿がそこにはあった。歌い終えると「映画のプロモーションのために練習が思うよりできなくて…上手に歌えているかわからないけど、僕はベストを尽くしました!」と述べると、客席から熱い拍手が沸き起こった。さらに、Kenny Logginsの「The More We Try」をしっとりと紡ぐ。残念ながら最後の1曲の残すのみとなってしまった。代表曲「明日」に合わせて、会場の手拍子がひとつになっている。イベントのコンセプトである、アットホームな“YOU&I”の世界がそこには見えた。

 

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アンコールでは帽子を取って再びステージに登場!汗でいっぱいの前髪をくしゃくしゃっと手でかき上げる姿に胸キュンな観客。「音楽が出たら、どんな曲だか分かるはず!」というサンヒョンのコメントの後に、Mr.Childrenの「擬態」を披露。オールスタンディングの観客を前に、ミスチル特有のあの難解な日本語のフレーズもカンペキに歌いこなしていた。

 

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第2部は、サンヒョンがパーティのホストに扮して繰り広げる「Sweet&Lovely」!「準備はできましたか?」という彼のナレーションの後、サンヒョンが登場。ピンク色のセーターがなんとも“Sweet&Lovely”である。1曲目は「君に届くまで歌うLOVE SONG」を歌い終えた後、伸びやかな歌声に聞き入る観客。ペンライトも右に左に揺れている。サンヒョンがお客様をもてなすことをコンセプトにしたこの回。「1部よりも盛り上がっていきたいと思います!」とあいさつに会場から拍手が沸いた。着用しているピンクのセーターに触れ、色よりもデザイン重視のようでスーツよりカジュアル派だとファッションについても言及。また、前日、ホテルで見たNHKの「SONGS」で放送されていた槇原敬之の「もう恋なんてしない」を聴いて感動し、「“あの歌をカバーしなければ”と思いました」とコメント。日本デビュー曲「最後の雨」などのJ-POPを見事にカバーし、成功させているサンヒョン。実現が期待される!

 

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野菜を多く食べる健康的な生活のため、代謝が良くなり太らない体質に変わったそうだ。中でもニラが好きだということだが、「でも、プレゼントに贈らないでくださいね!(日本語で)大丈夫!大丈夫!」と笑いを誘っていた。肉類では鴨。「人間は酸性なので、鴨肉のアルカリ性で中和すると、体脂肪などが排出されるんですよ」と博識ぶりを見せ、観客から関心を寄せていた。

 

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ここからは “解体新書”と銘打ち、サンヒョンの核心に迫る時間。山を好きになった理由として、演技に適用できずストレスが溜まったときに、解消しようと山に登ったことがキッカケのようで、「考え方がポジティブになって健康にもなれました」といきさつを明らかにした。日韓での活動を振り返ることになり、日本でデビューしたときの写真を見て「太ってましたね…」と、懐かしそうに目を細める姿も。河口湖で行われたイベントにも触れ「いつかは富士山でファンミーティングしたいですね!」と、登山好きならではのコメントを聞くことができた。“雨男”で知られるサンヒョン。前日は冷たい雨に降られた日本列島。「こんなに飛行機が揺れると思いませんでした」と目を丸くさせながら、「空港に近付くほど雨が強くなって、『どうしてこんなに久しぶりに日本に来たの?』と雨に叱られたようでした…」と、ファンとの再会に想いを馳せていた。2月初の全国ツアーの模様にも触れ、“こんな楽しいことを、どうしてもっと早く実現させなかったんだろう…”と、良好な手ごたえだったことを明かし、「これからがスタートだと思いました!」と心に誓ったそうだ。「今度は武道館で公演がしたいです!」と堂々と宣言し、会場からは大きな拍手が沸いた。

 

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過去の出演作品を会場からの拍手で人気ベストを決めることになり、ドラマ「お嬢様をお願い」に多く票が集まった。その理由として「頼もしいから!」と客席からは声が飛んだ。サンヒョン自身は「冬鳥」を挙げた。“キャラクターのために努力をし、演技がこんなに面白いのかということを教えてくれた作品”としながら、「あのドラマがなかったら今の自分はいないです!」と核心を述べていた。共演者へのイメージ調査をするコーナーでは、その「冬鳥」で共演したパク・ウォンスクについて、「実の息子のように、かわいがってくれました」と振り返った。

 

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先ほど、会場で人気ナンバーワンだった「お嬢様をお願い」の場面を、選ばれたファンとともに再現する時間も設けられた。ユン・ウネ演じるヘナと砂浜で追いかけっこをした後に、ヘナを抱き上げるあのシーン。サンヒョンに強く抱きしめられたファンは「幸せです…」と胸いっぱいの様子だった。

 

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その後も、客席通路からサプライズ登場で披露した「涙の跡」や「ロマンス」を熱唱。緩急操る歌声に聴き入る観客。そして、最後の曲は「明日」!サンヒョン自ら「みなさん、席から立ち上がって楽しく歌いましょう!」と呼びかけた。歌詞の世界観をそのまま映し出すような瞬間に、熱い拍手とまなざしが贈られた。


会場からの、“ユン!サン!ヒョン!”というアンコールに答え、ふたたび登場したサンヒョン。汗をふいたタオルを客席にスローイングするなど最後までサービス精神を忘れない。1部でも披露した、Mr.Childrenの「擬態」を歌い上げステージを後にした。

 

【Information】
○ユン・サンヒョン日本公式HP:http://ysh-jp.com/
○ユン・サンヒョンオフィシャルブログ:http://ameblo.jp/ysh0921/
○TUNESTRACKS HP:http://www.tunestracks.com/
 

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