JYJ法可決。

 

政界が芸能界を揺るがす事件が起こっている。
JYJ法可決。「これにより、ようやく音楽番組でJYJを見ることができる!」と喜んでいる方も多いだろう。しかし、もしかしたら、それはぬか喜びにすぎないかもしれないのだ。SMという巨大組織の呪縛から解放され、日の目を見るチャンスは大きくなったことは確かだが、JYJにはまだまだ越えなければいけないハードルが高く、そびえ立っているのだ。


11月30日、韓国国会本会議で、不当な放送出演禁止を防止するいわゆるJYJ法が可決された。

これは、放送事業者が第三者の要請により、正当な理由なく特定人の番組出演を妨害する行為を防止するためのもの。


2010年、東方神起として活躍していたキム・ジェジュン、パク・ユチョン、キム・ジュンスが分裂騒動を起こし、所属事務所であるSMエンターテイメントを脱退。その後、現在の事務所であるC-JeSエンターテイメントに所属し、JYJとして活躍を始めたが、巨大組織であるSMエンタの妨害により、音楽番組出演をはじめ、音源販売など、思うような活躍ができなかったと言われている。その経緯により、放送法改正法律案として「JYJ法」と名付けられたのだ。

 

JYJ


この法案は放送事業者の客観的な基準により禁止の有無を決定できるようになったとされるが、一部からは、この“客観的な基準”という表現が不明瞭で、結果、妨害防止には至らないのではないかという疑問の声が上がっている。


「音楽番組のキャスティングを決定するのは音楽プロデューサーをはじめ番組スタッフの基準。“客観的な基準”は二の次です。プロデューサーにとってJYJの一組をとるか、SMエンタに所属する多数のアーティストをとるか、それは言わずとも知れているでしょう。また、客観的な基準に関しても、JYJは残念ながら音源成績においても、決して芳しいとは言い切れない。正直、この法案によってJYJを見る機会が増えると安直に考えるのは、軽率かもしれません」(韓国芸能界関係者)


今回の法案通過により、JYJの出演が解禁されると捉えるのは、早合点かもしれない。

 

THE FACT JAPAN|中西美穂
「週刊女性」、「週刊文春」の編集・記者を経てフリーライターに。専門は韓流。大学卒業後、韓国の高麗大学付属語学堂へ留学し、韓国の魅力にはまる。著書「プチ韓国新大久保完全ブック」。



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