最近放送を終了したヒットドラマ「彼女はキレイだった」の主演俳優パク・ソジュン。|写真:イ・セロム記者


謙遜の美徳を揃えた“化学反応のキング” パク・ソジュンと対面


今年の上下半期、お茶の間をもっとも熱く盛り上げた作品を挙げると、「キルミー・ヒールミー」と「彼女はキレイだった」を外してはいけない。この2つの話題作に主役として出演。連打席ホームランを記録した今もっともホットな俳優パク・ソジュン(26)を、ソウルの江南にあるレストランで会った。


韓国の地上波の一つであるMBCで、「金よ出てこい コンコン」「キルミー・ヒールミー」「彼女はキレイだった」などのシンドロームを巻き起こした作品で相次いで出演したが、ソジュンは終始謙遜だった。どんな相手に会っても、人並みに外れている“化学反応”を放つ秘訣についても、出演する作品のたびに成功をおさめる秘訣についても、彼はただ一つ「真心」だけを口にした。


◆「ボクは完ぺきな顔ではありません」

三兄弟の愛と人生の物語を描いたドラマ「金よ出てこい コンコン」で、ソジュンとペク・ジニが演じたヒョンテ&モンヒョンカップルは、最初から注目はされなかった。ヨン・ジョンフンとハン・ジヘのヒョンス&モンヒ、イ・テソンとイ・スギョンのヒョンジュン&ソンウンカップルに比べて、役者としての知名度が足りなく、序盤のストーリーはカップルが中心でもなかった。しかし、時間が経つにつれて、2人に対する視聴者の関心が高まった。


「ボクの顔が完ぺきですって?」と聞き返したパク・ソジュン。


ぎこちない関係から始まり、いざこざしながら愛を育んでいったこのカップルが、劇中名からとった愛称である“モンヒョンカップル”と呼ばれ、視聴者に大きく愛された。
その後の次回作でも変わりはなかった。tvNドラマ「魔女の恋愛」では、12歳の年齢差が感じられないくらい、女優オム・ジョンファと申し分のないカップル演技を繰り広げた。
最近放送終了した「彼女はキレイだった」では、前作の「キルミー・ヒールミー」で双子として息を合わせた女優ファン・ジョンウムと完ぺきな“化学反応”で女性視聴者たちのハートをわしづかみにした。


そんな“化学反応”の秘訣を聞くと、ソジュンは「秘訣まではわからないです。ただ、相手の方とたくさん話して、その方を尊重しようとする方です。そうしない俳優はいないけれど… 相手の意見を尊重しようとしています」と慎重に答えた。


「彼女はキレイだった」でカップル演技を披露したパク・ソジュンとファン・ジョンウム。|© MBC


「なら、やっぱり完ぺきなルックスが“化学反応の秘訣”ですか」と尋ねると、ソジュンは「ボクは完ぺきな顔ではありません」と照れ笑いをみせた。
ファン・ジョンウムと繰り広げたロマンス演技についても、彼は「真心」という表現で一貫した。ソジュンは「ボクが大切に思うのは“真心”です。心を込めて表現することは、誰にも通じると思います。告白するシーンがあれば、その台詞や場面が真心を伝えるようにすることが重要だと思っています」と演技に対する姿勢を語った。


連打席でホームランを打ったパク・ソジュンが、作品を選ぶ基準とは?

◆「視聴率とか賞は気にしない。最善を尽くすだけ」

このような態度は、作品に対することにも現れた。視聴率や受賞などのような結果よりは、作品と自分が演じるキャラクターに集中するというのが、彼からの答えだった。
「特に秘訣というのはないと思います。どんな作品でも最善を尽くすだけです。もちろん、すべての俳優たちがそうするはずだし、ボクは運がよかったんだと思います。作品を選ぶ時は、自分が表現する人物がどれくらいおもしろいのか、興味を持たせるのかにフォーカスをあてる方です。“視聴率はうまくいくかな”という考えはしないし、そういうことに気を使いすぎると、趣旨から離れてしまうようです。人物をうまく表現したら、好きになってくださる方もできますし、作品もうまくいくと思います」


「彼女はキレイだった」で、地上波ドラマ初の男主演デビューを果たしたパク・ソジュン。安逸しないで謙遜な姿勢で地道に歩んでいくこの俳優は、「“本当の俳優”になったら、スターにもなれる」という所信でインタビューを終えた。「芸能人になりたくて演技を始めたわけではない」という彼の話は、今後、芸能人のパク・ソジュンではない、俳優パク・ソジュンの将来が気になるようにしてくれた。


THE FACT|チョン・ジニョン記者


パク・ソジュン主演最新作「彼女はキレイだった」は 2016年2月、DATV( http://datv.jp/ )で日本初放送決定!



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