チャン・ギハとIU。|THE FACT DB


IU(22)との熱愛で一躍日本でも知られるようになった『チャン・ギハとオルグルたち』のボーカル、チャン・ギハ(33)。なんだ、この仏頂面は、と思った方、一度、彼らの音楽を聞いてほ
しい。私たちがイメージするK-POPとは一線を画した独特のサウンドとピリっと効いた歌詞。K-POP(と呼ぶのは語弊があるかもしれないが)のまた違った一面を垣間見ることがきるはずだ。



私が彼らの存在を知ったのは、今から数年前、SG WANNABEのキム・ジノがとある番組で紹介していたのがきっかけだった。初めて聞いたのは『그렇고그런사이』という曲。日本語訳では「そんな仲」という意味だろうか。驚いたのはPV(https://youtu.be/ixfXGcuINx4)。いきなり“手”が出てきて、手が人の動きを模っしているのだろうか、激しく動いたり、震えたりするのだ。初めてみた瞬間「なんじゃこれは?!」と衝撃を受けたものである。また、歌詞も歌詞で、日々の日常で感じたことを言語化し、メロディに乗せて歌うというか、発散すると表現したほうが正しい。今まで、K-POPでは見たこと、聞いたことがない新鮮極まりなく、目に焼き付いたことを覚えている。


韓国では、日本でもそうだが、なぜ、あんな若くてカワイイIUちゃんがこんな別にイケてもないおじさん歌手チャン・ギハと付き合うんだ! と疑問の声が多く上がっているようだが、IUは先見の目を持っていると思う。チャン・ギハはオリジナリティが高いので、いつか、韓国だけにとどまらず、世界の目に触れることが多いにあると思うのだ。あの、独特のダンスで一世を風靡した江南スタイルのPSYのように。


チャン・ギハのオルグルたち。|THE FACT DB


余談だが、このチャン・ギハ、最近知ったのだが、何と韓国最高学府のソウル大学出身というのにも驚いた。ちなみに「チャン・ギハのオルグルたち」のギタリストである長谷川陽平は日本人俳優竜雷太の息子でもある。
ついでに、Busker Busker(バスカーバスカー)も私のおすすめバンドのひとつである。2010年、韓国で人気を博したオーディション番組「SUPER STAR K3」がきっかけとなり、デビューした3人組バンド。メロディはいたってシンプルなのに、低くて芯のある鼻にかかった感じの声色が哀愁を誘うのだ。おすすめは大ヒットした「桜エンディング」。恋心を桜の舞に乗せて歌うメロディ。ぜひ、一度、チェックしてみて欲しい。


THE FACT JAPAN|中西美穂
「週刊女性」、「週刊文春」の編集・記者を経てフリーライターに。専門は韓流。大学卒業後、韓国の高麗大学付属語学堂へ留学し、韓国の魅力にはまる。著書「プチ韓国新大久保完全ブック」。



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