写真:C-JeSエンターテインメント

 

XIAは、なぜ頭を上げられなかっただろうか


「豊富なベースサウンドと、インドの伝統楽器のシタールを活用したテーマが引き立つ、個性のあるヒップホップスタイルのトラック」「一度聴いたら忘れられないメロディー」


説明から凡庸ではなかった。JYJのメンバー・XIAジュンス(28・本名:キム・ジュンス)のニューミニアルバム「必ず昨日」の収録曲、『絹の道』の話た。
聴音会(音楽鑑賞会)が行われたミュージックライブラリに、この曲が響き渡ると、報道陣とXIAジュンス皆は当惑した表情を隠せなかった。そして記者はわかった。『絹の道』のイントロを聴いた瞬間、これは完ぺきに“趣向を狙撃”されたことを。


「この歌は『絹の道』という曲です。実は、この曲を果敢に(鑑賞会)外しておきました。これでは絶対聴音会ができないと思いましたけれども、なぜか入っているんですね。なんと申し上げればいいのか…。この曲は、『絹の道』はですね、少しボーナストラックのように、ちょっと遊びながら(作った)トラックの一つですが、それなりにおもしろく… コミカルな歌詞で… ファンの方々にもう一つの… (迷う様子のジュンス) 『この歌 おかしいでしょ』ってご存知ですよね?『この歌 おかしいでしょ2』という感じで作ったのですが…」

 

写真:C-JeSエンターテインメント

 

予想もしなかったトラックがいきなり公開されると、ジュンスはかなり当惑した様子だった。以後、急に言葉をどもり始めた。
「主な楽器が、インドの伝統楽器のなかでシタールという弦楽器があるんですが… それで成された音楽なんですが… これにメロディーをつけてみると、最初はそういうなんか… 大陸を横断する貿易商人たちのそんなイメージが浮かんで、『シルクロード』にしたのを『絹の道』に変えたんですけれども。トラックリストが公開されたとき… 『絹の道』があるからファンの方がいろんなコメントをくださったんですけど、タイトルを読むだけで涙が出るって… (吹き出してしまうジュンス) 感性を刺激するって… 『絹の道』というタイトル自体が… (笑いをこらえきれず、頭を下げてしまうジュンス。しばらくして) みなさんは騙されたんです。また、この歌詞がすごくおもしろいんです。初恋に対する男のさまざまな欲望を… (また吹き出すジュンス) 表現した歌詞でもあるし…」


最後までは聴けなかったが、約1分くらいのメロディーを聴くだけで、記者は『絹の道』にハマってしまった。シタール、個性、絶対忘れられないメロディー、そしてXIAジュンスの突然な絶叫がむやみに調和された『絹の道』を、「必ず昨日」で必ず聴いて、2回以上を聴くべきのトラックとしておすすめしたい。

 

写真:C-JeSエンターテインメント

 

もちろん『この歌 おかしいでしょ』のようなスタイルの曲は『絹の道』だけだ。タイトル曲『必ず昨日(Yesterday)』から、アコースティックバージョンでアレンジした『TARANTALLEGRA』『Incredible』『FLOWER』まで、XIAの今作には貴重なトラックでいっぱいだ。


特に今回のアルバムは、諸ジャンルの楽曲が収録されていることが特徴。自分で「UNPRETTY RAP STAR」と「Show Me The Money」の熱血視聴者と明かしたXIAジュンスらしく、アルバムでは聴いてうれしいラッパーたちの声が登場する。


男女の間で隠密な恋物語を表現したおもしろい歌詞が際立つ『Midnight Show』では、「UNPRETTY RAP STAR」シーズン1の優勝者Cheetahの声が盛り込まれた。『絹の道』のフィーチャリングは、最近ヒップホップ界で注目を集めるラッパーのBewhYが務めた。Giriboyがフィーチャリングした『OeO』は、XIAのボーカルとエレクトロビートが調和を成した躍動的でパワフルなダンスナンバーだ。

 

写真:C-JeSエンターテインメント

 

ソロとしては初めてバラードナンバーをタイトルにしたXIAジュンスは、タイトル曲『必ず昨日』を「作曲家さんの名前もみないで選んだ曲」と紹介した。『必ず昨日』は、ユニークな感性とボーカルでマニアックなファンを保有するシンガーソングライターのシム・ギュソン(Lucia)が作曲作詞した楽曲で、彼女がほかのミュージシャンに曲をあげたのは、XIAジュンスが初めてである。


『行かないで』『ごめん』『蝶』など、XIAの前作でバラードトラックを作曲した会長様の作品である『ウサギとカメ』も、秋の情趣に相応しい雰囲気でオーディエンスを誘惑する。切除されてスマートな編曲に加わったXIAジュンスの淡白なボイスを期待していただきたい。

 

 

 

XIAジュンスの新譜「必ず昨日」は10月19日(月)リリース。


THE FACT|チョン・ジニョン記者

 

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