俳優クォン・サンウが4年ぶりにスクリーンに復帰した。|ペ・ジョンハン記者


俳優クォン・サンウ(39)が映画「探偵:ザ・ビギニング」(以下、「探偵」)でスクリーンに復帰した。映画「同い年の家庭教師」「マルチュク青春通り」を通じて大きな人気を得て“青春スター”になった彼。だが、今は結婚して二人の子供を持つ父親になった。そして、4年ぶりに帰ってきたスクリーン復帰作で、夫でありながら父親である自分の今の姿を遠慮することなく、とことん表わした。


去る14日、ソウルのあるカフェで会ったクォン・サンウは、自分の変化を「クール」に認めた。そして、自分だけを頼っている家族のために、映画の成功を誰よりも願った。しかし、心の深いところに秘めた俳優として欲も率直に打ち明けた。


来る24日の公開(韓国)を控えた「探偵」(監督:キム・ジョンフン)は、未解決殺人事件のブログを運営するカン・デマン(クォン・サンウ)が、華やかな経歴にもかかわらず一介の刑事に左遷されたノ・テス(ソン・ドンイル)に出会ってから繰り広げられる物話を描いた作品だ。劇中でクォン・サンウは、妻の小言に苦しみながら漫画喫茶店の運営と育児を並行する夫を演じた。


「結果に満足しながらも、すべてが気に入ったとは言えないですね。しかし、映画をご覧になった方々から好評を受けて、気持ちは良かったです。だから僕も今回の映画を期待することになりました。興行には成功しないと...自信あります」


俳優クォン・サンウが前作「痛み」の失敗で感じた断絶感について告白した。|ペ・ジョンハン記者


彼は前作「痛み」を記憶に残る作品として挙げたが、興行には失敗したと告白した。「痛み」以降、韓国映画界ではかなり長い時間を休んでいた彼に、メロ物であった前作とは異なってコミック推理劇「探偵」を選択した理由を聞いた。


「多くの方が空白期間が長いと感じたようですが、実際に休んだことはありません。主に日本と中国での海外活動をたくさんしました。ところがある瞬間(韓国観客との)断絶感を感じました。この悩みを乗り越えることができる作品は何だろうかを考えしました。僕なりの方法で愉快に乗り越えたかったです。二人の子供の父親、ソン・テヨンの夫という自分を取り巻くタイトルも素直に認めて、前に進もうとしました」


20代のクォン・サンウは健康美にあふれて、アクション、コメディ、メロなど多様なジャンルに相応しい俳優であった。青春スターの代名詞だった彼が今、背負うことになった“家長”というものの重みは軽くはない。そのためか、クォン・サンウは非常に真剣でおとなしかった。


「現場では一生懸命に働いて、家では家庭を守るために努力しました。が、そのうちに仕事と関連する部分で焦りを感じて…それで“ゼロから再スタートしてみよう”“現場にいる時が一番幸せなんだ”ということを思い始めました。今回の映画は以前よりも余裕を持って出演を決定しましたし、演技にももっと力を入れて取り組みました」


俳優クォン・サンウは20代の頃に劣らない演技に対する情熱と挑戦精神を見せた。|ペ・ジョンハン記者


彼はいつも俳優が自分の運命だと思った。子供の頃、劇場に映画を見に行った時のときめきと俳優への憧れをよく覚えていた。だからパパになった今も演技への情熱は昔のままだった。より良い俳優になるための彼の努力は現在も進行中だ。


「この頃は(俳優)ファン・ジョンミンさんとハ・ジョンウさんがうらやましいです。絶えずに新作出演の記事が出てくるのを見ると面白いですね。その分、大衆から支持を受けていることですよね。僕も自分が持っている能力の範囲で映画にたくさんの情熱を注いでいきたいです」


「元祖モンチャン」(ナイスボディーという意味)のクォン・サンウは今も懸命に体のトレーニングを休まずやっている。露出演技は常に準備していると明らかにした彼は、いつでもカメラの前で体を見せることができると自信を示した。四十歳が鼻先である彼に不惑の意味を尋ねた。彼は不惑という言葉に距離感を感じたと言った。「青春スター」の心構えを今も守っている彼に年齢は数字に過ぎなかった。


「不惑という言葉自体があまり僕には響かないですね(笑)。でも、その意味は何となく分かってきます。“これからはもう動揺してはならない”とふうに思います。年をとるにつれて“安定”という言葉が好きになりました。しかし、芝居をする時はそうではないようです。もう少し挑戦したく、もっと前進したいですね」


THE FACT|ソ・ダウン記者

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