ハンドメイド市場で世界的な技術を保有する韓国企業 EO DREAM(イオドリーム)のオ・ジョンピョ社長

ハンドメイド市場で世界的な技術を保有する韓国企業「EO DREAM(イオドリーム)」は、輸出入総合商社「巨山ジャパン」と手を結び、本格的に日本市場へ進出する。ビーズ市場の衰退で新たな原動力を探していた日本の業界も、日本ホビー市場をリードする新たなアイテムとしてEO DREAMの手工芸品を注目し、業界関係者の問い合わせが続いている。予想を超える熱い反響でEO DREAM側は来年の売上目標を約50億円にまで引き上げている。


19日、都内でEO DREAMによる金属ジュエリーのハンドメイド講座が開かれた。講師はEO DREAMのオ・ジョンピョ社長で、独自に考案したハンドメイド素材と教育マニュアルで講座を進行。参加した日本手工芸の関係者らや一般人は、高い関心を見せながら彼の講義に集中した。


EO DREAMの最大の特徴は、同社が開発したグルー製作技法でハンドメイドのアクセサリーを制作すること。一般的なハンドメイドのジュエリー工芸と似ているが、キュービックなどのジュエリーを飾るために、穴を掘って、接着剤を塗って、貼り付ける工程が必要だった既存のジュエリー工芸と違って、粘土を利用することでより自由にハンドメイドのアクセサリーが作られる。


グルー製作技法で作られた自分だけのアクセサリー。簡単に作れるのを最大の特徴。


オ・ジョンピョ社長は、「グルー製作技法で必要なのは飾りのジュエリーと粘土のみ。接着成分がある、独自で開発した粘土がグルー製作技法の核心。飾りたいジュエリーを、指輪やネックレスなどの形になった粘土に貼り付ければ、簡単に完成できる」と、自分だけのアクセサリーが簡単に作れるのを最大の特徴として挙げる。


また、ジュエリー工芸の最大の難題だった人体への有害性も粘土を取り入れることで解決した。オ社長は、「既存のジュエリー工芸では接着剤を塗ったり、金属に穴を掘ったりする際に人体に有害な成分がやむを得ず出てくる。しかし、接着成分の粘土でその問題は発生しないし、金属アレルギーなども起こらない。粘土は無臭で、その安全性はSGSとFDAの承認で認められた」と語った。SGSは、ヨーロッパ輸出に必要な安全度検査で、FDAは米国食品医薬品局。


EO DREAMが日本進出に目を向けた理由は、日本の巨大な市場。世界的なグルー・アートの巨匠でもあるオ社長は、10年前から頻発に来日し、講座を行った。「日本に来る度に、日本ハンドメイド市場の大きさと潜在力に気づいた」というオ社長は、2011年自ら設立したEO DREAMを通じて日本進出を計画する。今は、開発した無臭・無害の粘土を主力商品として、グルー・アート教育・講座、グルー・アート用の製品なども充実に備え、日本進出への準備を終えた。必要なのは、日本での販売ネットワークを一緒に作ってくれるパートナー。


 EO DREAM(イオドリーム)のオ・ジョンピョ社長と巨山ジャパンの李淳培(イ・スンベー、右)代表。


EO DREAMの世界トップのハンドメイド技術に興味を持ち“日本でも成功する”と確信したのは、輸出入総合商社の「巨山ジャパン」の李淳培(イ・スンベー)代表だった。ある展示会でオ社長と初めて出会った李代表は、「先進国の日本は、成熟して安定したホビー市場を持っている。EO DREAMの高い技術なら、日本のホビー市場をリードすることができると判断した」と、オ社長のグルー・アートのビジネス性を高く評価し、EO DREAMの日本進出の踏み台役を担った。


技術もパートナーも備えた。問題は新しいハンドメイド文化をどのように日本に紹介するのかだ。

EO DREAMは講座開催を通じて、新ハンドメイド文化の紹介と同時に、日本市場のニーズを調べていく方針だ。また、展示会や説明会などにも参加して積極的にアッピールする計画。すでに今年下半期に予定されているDIY関連イベントやジュエリー展示会のブースを確保している。


THE FACT JAPAN

 

 

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