5月28日、「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」Blu-ray&DVDリリース記念で主演のチュウォン、シム・ウンギョン、そして制作会社グループエイト代表ソン・ビョンジュン氏が都内で記者会見を行った。|野﨑友子


5月28日、「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」Blu-ray&DVDリリース記念で主演のチュウォン、シム・ウンギョン、そして制作会社グループエイト代表ソン・ビョンジュン氏が都内で記者会見を行った。


指揮者を目指すエリート音大生・千秋に恋をしたピアノ科の落ちこぼれの音大生のだめの成長と恋を描くクラシック音楽ラブコメディ『のだめカンタービレ』は二ノ宮知子の人気コミックで、これを原作としたドラマ、映画は日本で大ヒット。そしてこの作品が、韓国で人気・実力ともに申し分のないチュウォン(「製パン王 キム・タック」「グッド・ドクター」)、シム・ウンギョン(映画「怪しい彼女」)を主演にドラマ化されたものだ。


制作のグループエイトはこれまでも「花より男子~Boys Over Flowers」「イタズラなKiss~Playful Kiss」と日本のコミック原作のドラマ化を手掛け、そのほか「宮~Love in Palace」などコミック原作ものを多く手掛けその手腕には定評がある。



「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」のチュウォン。|野﨑友子


ユジン(千秋真一)先輩を演じたチュウォンは、オファーを受けた感想を「日本でも成功したドラマであり、韓国でも有名な作品だったのでとてもうれしかったと同時にプレッシャーも感じていた。ただ、韓国ではまだ知らない方たちも多いかと思い、この素晴らしい作品を紹介したいという思いもあり、プレッシャーはあったが頑張った。そして、クラシックに一層近づける機会になったのではないかと思う」と語った。


またネイル(野田恵)役のシン・ウンギョンは「もともと原作コミックとドラマの熱烈なファンだった。そしてクラシックの熱烈なファンで、韓国ではこういった音楽をモチーフとしたドラマはあまりないので、出演したい気持ちがとても強かった」とし、さらに「チュウォンさんと一緒にお仕事をしてみたかった」と言うと、チュウォンはうれしそうに、はにかんだ笑顔を見せた。


演じるにあたって気を使ったことについて、チュウォンは「例えば、白いシャツと黒いズボンなど、できるだけキャラクターに近づいた役作りを考え、基本的な部分では“ツンデレ”キャラでいこうと考えた」と言うと、シム・ウンギョンは「原作の愛らしさや活発さ、明るいエネルギーを表現し、さらに、ピアノの天才的な才能を持っている面をもっと見せて、日本の作品と差別化できたらと思った」と答えた。


「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」のシム・ウンギョン。|野﨑友子


2人が、演奏や指揮の練習にかなり時間もかけ、力を入れたのも言うまでもない。ソン代表は、「チュウォンが指揮を練習して1カ月ぐらいたったとき、先生が『わたしが3年間教えてきた学生よりもすごい』とその才能に驚いていた。シム・ウンギョンは、ピアノの手の形や指をどれだけ動かすのか、といったところまでしっかり合わせて練習に取り組んでくれた」とのエピソードを明かした。2人が演技派として認められるのは、こういったディテールにこだわる努力や才能によるところも大きいのだろう。


ソン代表は「『のだめカンタービレ』はアジア全域で空前のヒットをした作品。完璧な原作であり、日本で完璧にドラマ化された作品よりもいいものを作ることはできないと思い、最初はドラマ化に反対していたが、勇気を出して、韓国バージョンの、日本とは違ったものを作ってみようと思った」と語った。


チュウォンは原作の千秋先輩のイメージに非常に合っており、シム・ウンギョンは演技力で上野樹里が作り出した個性的なのだめの雰囲気を壊すことなく生き生きとしたキャラクターを生み出した。ソン代表の言葉通り、確かにハードルは高かったが、比較するというよりも、別の作品として見ると十分楽しめるドラマ。主演の2人の俳優には十分すぎる魅力があり、オリジナルキャラクターの登場や、日本のように、脇を固めた若手たちにも注目しながら見るのもいいだろう。


「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」<初回限定盤>Blu-ray&DVD BOX1、2が7月1日発売。また<テレビ放送版>vol.1~6が7月2日、vol.7~12が8月4日レンタル開始となる。


THE FACT JAPAN|野﨑友子

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