韓国雇用労働部が企画した公益CMに出演したZE:Aのシワンに対し、ネット民の叱咤と非難が殺到している。|キム・スルギ記者


最近人気急騰中のZE:Aのシワンが世論に叩かれている。韓国政府の雇用労働部が企画した公益CMに出演したのが青年たちの怒りを買っている。


シワンが大きな愛を受けることになったのは、昨年終演したドラマ「未生」で主人公のチャン・グレ役を見事に演じてからだ。彼は同ドラマで、契約社員の痛みと悲しみを自然に表現し若者を中心に熱い支持を得た。以来、各種CMや番組出演などひっぱりだこの人気ものになった。


彼の人気とチャン・グレ役が持つ象徴性は、非正規社員と関連する広告を準備していた雇用労働部にも注目され、公益CMのモデルに起用することになる。
問題になったのはそのCMの内容。シワンが出演したCMは「労働市場の構造改革」を知らせる政府の公益広告だ。「労働市場の構造改革」とは、昨年12月に政府が発表した法案「非正規職総合対策案」に基づいたもので、35歳以上の非正規職社員の契約期間を既存の2年から4年に延長するのが核心内容になっている。契約社員と関連していることから、同法案は「チャン・グレ法」とも呼ばれている。シワンがドラマ「未生」で演じた役の名前がチャン・グレだ。


しかし、このCMが放送されると、ネット上では「契約社員の悲惨な現実を生々しく演じたシワンが、契約社員を大量に量産する同法案を知らせるCMに出演したのは言語道断だ」として強く反発している。


ドラマ「未生」の原作になった同名のネット漫画の原作者ユン・テホ作家も、ある番組に出演して「彼ら(政府)が漫画を見たのかまったく分からない。漫画を見たとしても、どんな意図で理解したのか私にはよく分からない。どうしてこんなに漫画が語ろうとしていたことと全く正反対の法案を作って、さらに“チャン・グレ”という名前まで付けたのか理解できない」と厳しく批判した。


劇中では契約社員に扮して時代の痛みと希望を語ったシワン。しかし現実では契約社員の量産に繋がるかもしれない法案を先頭に立って広告している。なぜ彼が今回のCM出演を決めたのかはわからないが、若者たちから得たこれまでの支持はだいぶ弱まるようだ。


THE FACT JAPAN

 

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