ベテラン女優のキム・ヘジャが3年ぶりのドラマ復帰作として「優しくない女たち」を選択した。|写真:ナム・ユンホ記者 |
年輪とカリスマを兼備した女優のキム・ヘジャとチェ・シラがタッグを組んだ。男の風が強く吹く今のドラマ界に、それに勝る覚悟で武装した女性たちの物語だ。
これにイ・ハナ、ソン・ジェリム、キム・ジソクなどの青春俳優たちが加わっていっそう爽やかさを引き出す。
KBS2TV新水木ドラマ「優しくない女たち」は、期待ほど豊かな成果をおさめることができるだろうか。
イ・ハナ、キム・ヘジャ(中央)、チェ・シラ(左から)は、このドラマで3代をわたる女性たちを演じる。|ナム・ユンホ記者 |
23日、ソウル・江南区論峴洞にあるインペリアルパレスで、「優しくない女たち」の制作発表会が行われた。
2013年、47.6%という驚異的な視聴率を記録した大ヒットドラマ「いとしのソヨン」を演出したユ・ヒョンギ監督の表情には、自信があふれた。彼はキム・ヘジャ、チェ・シラ、イ・ハナという3人の女優たちが繰り広げる3代の女性たちの物語を「共感」ということばで説明した。
ドラマ「太陽の女」、「まだ結婚したい女」、「メリー&テグ 恋のから騒ぎ」など、女性の心理を繊細にタッチすることがうまいキム・イニョン脚本家の筆力など、自信にあふれる要素は、さまざまなところに満ちていた。
ユ監督は「家族の成長ドラマを描いていく」とし「1980年代初に学校を通っていた中高年層から、今の青春を送っている世代まで、多くの視聴者に共感を作ることに焦点を置いた」と強調した。
彼は「キム・イニョン脚本家は、女性の感性をとても上手に書いてくださる方なので心配はない」と述べつつ「既存のドラマでは見せてくれなかった色彩が豊富で、立体的な家族劇を描くつもりだ」と期待を寄せた。
「優しくない女たち」は、男の風が強い今のドラマ界に、女性の物語で挑戦状を出した期待作となっている。|© KBS |
そしてその中心には、女優のキム・ヘジャがいる。彼女が“3年ぶりに選択したドラマ”というところで、作品に対する信頼感はいっそう高まった。
これにチェ・シラも「優しくない女たち」への出演の理由を「いつかキム・ヘジャ先輩と必ず母娘役で息を合わせたいと夢見ていました。あらすじもおもしろく、キャラクターも気に入っていますが、キム先輩が出演されることが決め手になりました」と言うくらい。
キム・ヘジャは主演を務めた舞台演劇「オスカー 神への手紙」を通じて「目を覚めた」と述べつつ「私が演技したら、どのような影響を与えるかが重要になりました」と出演を決めた理由を打ち明けつつ、「この作品はとても新鮮で興味深いです。たくさんの物語があり、過去と現在を行き来しながら、退屈しない。すべての人々にはそれぞれの事情がありますが、それをどんな角度で見て対処するかが重要だと思います。このドラマは、そんな普通の女性たちを描く作品なんです」と説明した。
特にキム・ヘジャは「前もって台本を書かない脚本家はすごく苦手です。それはトルストイさんが来てもやりたくないはずです」として、作品の完成度に期待感を高めた。
ソン・ジェリム、イ・ハナ(中央)、キム・ジソクは、青春たちの物語で若い世代の共感を得ると期待される。|ナム・ユンホ記者 |
底力を発揮したものの、多少残念な視聴率で終了した「王の顔」や、吸血鬼の医師というユニークな素材で勝負をかけたものの、4%台の低調な視聴率を記録している「ブラッド」など、最近のKBSの平日ドラマは、週末ドラマに比べて全体的に弱みを見せている。
そんな中、新旧俳優たちによる調和と高い完成度を予感させる「優しくない女たち」が、今のドラマ界に薫風を吹き入れるか、期待が寄せられる。
新ドラマ「優しくない女たち」は、母、娘、孫娘の3代にわたる女性たちが繰り広げる人生においての愛、成功、幸福を探していく生き様を描く作品。
2月25日の夜10時、韓国のKBS2TVチャンネルから初放送される。
THE FACT|キム・ハンナ記者