イジュン(左上)とチョンドゥン(右上)の脱退でMBLAQが崩壊の危機に迫られている。|THE FACT DB

 

とうとうこういう結果になった。「ひょっとしたら…」という願いは粉々に砕けてしまった。
2009年10月にデビューして5年間、着実に活動してきたボーイズグループMBLAQが、メンバーイジュン(26、本名:イ・チャンソン)とチョンドゥン(24、本名:パク・サンヒョン)の脱退で‘完全体崩壊’という危機に対面した。すでに言及されていた解散説はないと信じていたファンらに、希望の光は消えてしまった。


MBLAQの解散説が出てきたのは今年の10月だった。10月13日「イジュンがMBLAQから脱退して演技に集中する」という報道が出ると、ファンは大きな衝撃を受けた。すでに11月末のコンサートが予定された状況で出てきたニュースに、ファンは目を疑った。しかし、その直後にはチョンドゥンの脱退説までが浮上し、MBLAQはデビュー5周年の記念日を二日前して大きく揺れた。


所属事務所のJ.Tune Campは「イジュンの専属契約満了日が近づいているのは事実だが、脱退するかどうかは決定されていない状態だ。イジュンは11月末にあるMBLAQのコンサートを含め、メンバーとしてすべての公式活動に参加する予定だ。その後の活動は本人の意見を尊重する」と強調した。このコメントでファンは少し安心した。


そうして一ヶ月の時間が経過し、MBLAQは先月29日、ソウルオリンピック公園内にあるオリンピックホールでの単独コンサート「Curtain Call」を開いた。自分たちを心配しているファンのために、5人のメンバーは公演序盤から走った。情熱的に歌って踊りながらファンの心配を飛ばしてくれた。ファンは不安も考えずに公演を楽しんでいた。


しかし公演が後半に行くほど、メンバーたちは目を潤ませ始めた。末っ子のミルは映像を通じてメンバーらに対する心の内を明かし、感謝の気持ちを伝えた。ファンには「5年間お互いが見て感じていたものが同じとは言えないけれど、お互いのことを考えて一緒にという思いは一つだ」と格別な気持ちを語った。


結局、メンバーたちはクロージングでこらえていた涙を流した。特にリーダーのスンホは嗚咽するような姿で涙をこぼし、G.Oとミルも号泣した。イジュンとチョンドゥンは最後まで歯を食いしばって涙を我慢した。しかし、両目いっぱい涙ができて目頭はすぐに赤くなった。このようなメンバーたちを見てファンも泣きはじめた。熱すぎた熱気の公演場は涙に包まれた。


スンホは「これで1幕を終えました。みなさんがいらっしゃるから、MBLAQもいられました。メンバーたちがそれぞれの道を歩むことになっても、いつもMBLAQという名前が忘れられないように努力します」とファンにお別れを告げた。G.Oは「今日までが幸せであると思います。明日が来ないでほしい」というコメントで複雑な心境を表わした。


イジュンは比較的元気な声で「すれ違っても縁だというのに、僕たちMBLAQのことを愛してくださって本当にありがとうございます。たとえ僕らが記憶の中で忘れられるとしても、この瞬間だけは覚えていてほしいです。気を取り直して一生懸命がんばって、後には軍隊も行ってきて恥ずかしくない姿お見せします」と叫んだ。


メンバーらの口から直接「解散」という言葉は出てこなかったが、「第1幕の終わり」「5年」「それぞれの道」「しばらくのお別れ」「この瞬間を覚えていてほしい」などのコメントには、暗黙的な意味が込められていた。だからファンらは公演が終わった後も、すぐに席を離れず涙を止めなかった。


ファンの嫌な予感は、結局その半月後に現実となった。イジュンとチョンドゥンが16日に法律代理人を通じて「専属契約とMBLAQの活動は、先月末のコンサートを最後にすべて終了した。今後イジュンはMBCドラマ「Mr.Back」の撮影に集中し、チョンドゥンも音楽勉強に専念する予定」と明らかにした。
二人の脱退でMBLAQは存廃の危機に瀕している中、所属事務所は同日「MBLAQというチームは継続する。今後の活動について相談していく予定である」と発表した。


MBLAQとファンは、この最悪のシナリオの前にして酷寒の風をそのまま受けている。彼らにとって今年の冬は、あまりにも寒い。


THE FACT|パク・ソヨン記者

 

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