サムスン電子が今年6~9月期に昨年の半分にも満たない4兆1000億ウォンの営業利益を記録した中、10~12月期の営業利益も4兆ウォン中盤台にとどまるとみられている。|THE FACT DB


サムスン電子の今年6~9月期の営業利益が市場の予想をはるかに下回る4兆1000億ウォン(暫定)を記録した中、10~12月期にも低迷するとみられる。前期より小幅に増加するとは予想されるが、4兆ウォン台前半にとどまる見通しだ。特に10~12月期は、iPhone6やiPhone6プラス、中国のシャオミとレノボなどの低価格携帯電話との競争で苦戦が予想されるため、半導体分野で業績改善の希望をかけている。


10日、韓国金融業界はサムスン電子の10~12月期の営業利益を4兆6300億ウォンに推定した。調査に参加した8つの証券社の中で最も高いスコアを与えたのはユジン投資証券で、4兆9700億ウォンを予想した。その次に、未来アセットが4兆9000億ウォン、現代証券が4兆8000億ウォンと見込んだ。


ユジン投資証券のイ・ジョン研究員は、「スマートフォンメーカー間の競争の激化、マーケティング費用の増加、ASP(製品単価)の下落などでIM(IT・モバイル)の実績鈍化が出ているが、為替レート上昇、半導体部分の好調、CE(家電製品)とDP(ディスプレイ)の緩やかな回復などで業績の改善が予想される」と分析した。


また、未来アセットのト・ヒョンウ研究員も10~12月期にサンスン電子の業績改善を予想した。ト研究員は「売上高49兆2000億ウォン(前期比4%)、営業利益4兆9000億ウォン(20%)を記録すると予想する」と明らかにした。部門別の営業利益は、半導体が2兆3000億ウォン(+6%)、IMが2兆2000億ウォン(+19%)、ディスプレイが800億ウォン(黒字転換)、CEが4000億ウォン(277%)。


ト研究者は、「最近のグローバルスマートフォンの出荷台数が堅調で、PCの需要も回復しているため、DRAM、NAND価格は0~12月期にも良好だと予想される。これにより、半導体部門の実績は堅調な傾向を維持すると見ている」と分析した。


続いて「多数の投資家が否定的に見るIM部門の業績も小幅に回復すると思う」とし「10月から本格的に販売するギャラクシーノート4に対する市場の反応が良好で、中国市場に100ドル台の中・低価格スマートフォンも多数発売する計画。競争力を一部回復することができると予想される」と説明した。

 

サムスン電子のIM事業の実績に影響を及ぼすギャラクシーノート4。|サムスン電子


これらとは異なり、SK証券は4兆3000億ウォンで最も低く予想した。ユタアン証券(旧東洋証券)も4兆4000億ウォンを見込んだ。
SK証券のチョン・ハンソプ研究員は、「スマートフォン市場に中・低価格化が継続され、同社のスマートフォンの出荷台数の改善が遅れている。中国のシャオミやレノボなどのメーカーの善戦でサンスンが苦戦している。中・低価格ラインアップを改善させて10~12月期から製品をリリースすると予想されるが、本格的な効果は2015年4~6月期から出ると判断される」と分析した。


このほか、KD大宇証券は4兆7000億ウォン、サンスン証券は4兆5000億ウォン、ウリ投資証券は4兆5000億ウォンを記録すると予想した。


一方、金融情報専門会社エプエンガイドによると、12の証券会社が発表したサムスン電子の10~12月期の営業利益は平均で4兆5871億ウォンに集計された。


THE FACT|ヒョン・ドンジン記者

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