「AIA REAL LIFE : NOW FESTIVAL」でのYGファミリーコンサートが15日午後、約3万5千人のファンらが見守る中、盛大な幕を開けた。|© YG Entertainment

 

YGファミリーと韓国ファンらが久々に再会した。15日午後、ソウル・蚕室オリンピック主競技場で開かれた「AIA REAL LIFE : NOW FESTIVAL」で、YGファミリーは初日公演を知らせるヘッドライナーとして、なんと240分に及んだ情熱的な公演を繰り広げた。


[前哨戦] 実力派DJらとアゲアゲ
ヘッドライナーであるYGファミリーの公演は午後6時30分からだったが、多くのファンは数時間も前に公演場を訪れ、開演を待っていた。
オープニングアクトとしては、韓国のロックバンドのロックンロルラジオと、アメリカのTwenty One Pilotsをはじめ、美女DJと知られているMiss NineとSidney Samsonなど、海外の有名DJらが現場を盛り上げた。

 

2NE1、Epik High、Team B(上から)による個別ステージ。|© YG Entertainment

 

[ROUND1] トップバッターは2NE1!そしてBOMの一言
トップバッターは2NE1だった。2NE1は『CRUSH』『Fire』の2曲を連続で披露し、ファンにあいさつした。関心は4年前に、覚せい剤と指定されたアンフェタミンを密輸入しようとして摘発され、立件猶予処分を受けたことが明らかになったBOMに寄せられた。
そしてBOMは「本当に会いたかったです」とコメント。これまでの論争に対しては沈黙を守った。相次いだステージは今年発表した新譜の『Come Back Home』と『GOTTA BE YOU』などを披露した。


次に登場したのは、実力派の実兄弟デュオの楽童ミュージシャン。これほど大きな舞台が初めてである彼らだが、緊張するも『Crescendo』と『Give Love』を熱唱して熱い拍手に包まれた。
少し落ち着いた雰囲気を盛り上げたのは、Epik Highだ。女性歌手のユンナがフィーチャリングを務めた『傘』は、楽童ミュージシャンのスヒョンが担当し、『Love Love Love』では2NE1のDARAがともにして、キュートなパフォーマンスを披露した。


デビューアルバムが音源チャートで突風を巻き起こした新人WINNERは、本公演で初の公式デビューステージを披露した。WINNERは長い期間、自分たちのデビューを待っていてくれたファンらに感謝の気持ちを伝えつつ、アルバムのタイトル曲『EMPTY』を熱唱した。


彼らのバトンを受けたのはBIGBANG。実力派新人と呼ばれるWINNERに続くBIGBANGのステージが始まると、自然に両チームの差異が分かり、楽しめる機会が与えられた。WINNERとBIGBANGは確実に違っていた。


BIGBANGは『Haru Haru』『BAD BOY』『FANTASTIC BABY』を連続で披露し、後輩らとは次元の違うパフォーマンスを繰り広げた。登場からの歓声が違って、女性ファンが圧倒的に多かったこの公演で、WINNERも大きな歓声に包まれたが、BIGBANGに対する国内外のファンから送られた熱狂には適わなかった。しかし、そんなBIGBANGを見守るWINNERも未来の夢をみたはず。彼らの成長がいっそう期待される部分だった。

 

YGファミリーは、多様なコラボステージでファンを魅了した。|© YG Entertainment

 

[ROUND2] YGコンだけで見られるスペシャルコラボ
アーティストらのヒット曲パレードが終わると、ブランドコンサートならではの醍醐味“コラボステージ”が繰り広げられた。
まずはWINNERとTeam Bがともに登場。「WIN : Who Is Next」でデビューをかけて戦った仲だけに、ステージでは完ぺきな呼吸と華麗なパフォーマンスが際立った。Team Bは「WINNERのデビューを心からお祝いします」と応援。心温かい雰囲気を演出した。


次はG-DRAGONがCLのソロ曲『悪い子』を『悪い男』に変えて披露。これには本家のCLもステージに登場した。続いてはV.Iがステージに上がり、『CRAYON』を披露した。V.IはG-DRAGONをパロディするコミックなかつらと衣装で登場し、普段から慕っていた“GDカリスマ”に挑戦したが、元祖を超えることはできず、大きな笑いを誘った。


DARAは等身大の大きなマイクを持って登場し、T.O.Pと『DOOM DADA』を披露した。このステージはWINNERのソン・ミンホも協力して、息を合わせた。続いたステージでは、イ・ハイとMINZYが『1,2,3,4』を披露し、2NE1xイ・ハイの『If I Were You』で幻想的なハーモニーを聴かせた。そしてEpik HighとSOLは多くの音楽ファンから反響を得た『目、鼻、口』で情熱的なコラボステージをみせた。


もっとも大きな歓声に包まれたのは、SOLとTeam Bによる『RINGA LINGA』だった。Team Bは登場から激しいパフォーマンスを披露し、SOLの前でも後れることのないラップと歌で強烈な印象を残した。これにSOLも負けてはいられないもよう。圧倒的なパフォーマンスが視線を集めた。

 

BIGBANG、PSY、2NE1というBIG3のステージは、期待通りわけが違うものだった。|© YG Entertainment

 

[ROUND3] PSY、BIGBANG、2NE1!BIG3がクライマックスを飾る
コラボステージが終わると、スタジアムはさらに盛り上がった。“あの人”が降臨したからだ。世界を魅了したPSYが登場し、約30分間に及んだステージは、まるで単独コンサートを彷彿させた。


『RIGHT NOW』を披露したながら登場したPSYは、次に披露した『芸能人』が終わると、玉の汗をかいた。しかし彼は、観客らに向かってより大きな歓声を誘導し、『芸術だ』『親父』で熱狂のステージを演出した。『GENTLEMAN』ではレーザーショーをみせながらピッチを上げ、『江南スタイル』が始まると観客らと一つになって馬ダンスが披露される圧巻の風景が演出された。


PSYのあとはYGの核心であるBIGBANGと2NE1がバトンを受けた。
2NE1は『I AM THE BEST』『Scream』『Can't Nobody』というヒット曲メドレーで現場を盛り上げた。


そしてフィナーレの主人公は、期待通りBIGBANGが登場。『TONIGHT』『FEELING』『LIES』『HEAVEN』などを熱唱した。ステージは、なぜ彼らがYGの中心であるかが分かるものだった。
BIGBANGはこの日の舞台で、新しいアルバム作りの計画を発表し、デビュー8周年とG-DRAGONの誕生日をファンらとともに祝った。観客らはバースデーソングを合唱し、G-DRAGONは軽いダンスで答えた。そして4時間にも達したYGファミリーコンサートは、ここで幕を閉じようとしていた。

 

YGファミリーは最善を尽くした公演をみせてくれた。しかし一方では、アーティスト別に対する観客らの温度差がある惜しい部分も感じられた。|© YG Entertainment

 

[アンコール] 成功と努力がもっと必要な時
アンコールステージが始まった。2NE1の『Go Away』をスタートにして、YGファミリーの全員がステージに上がってきた。BIGBANGは『FANTASTIC BABY』を再び披露し、『江南スタイル』が流れるとPSYが登場して熱狂の渦を再現した。
しかし、4時間の公演でたった3曲のアンコールステージは、ファンの渇きを解消するに物足りない感があった。


全体的なレパートリーは見事なものだった。WINNERと楽童ミュージシャン、イ・ハイ、TeamBなどの新人らによる初々しいステージに、BIGBANG、2NE1、Epik High、PSYまで加わったベテラン的ステージが調和を成し遂げた。YGファミリーの情熱と3万5千人のファンの歓声が一つになって、残暑の夜は再び燃え上がった。


一方では、好きなアーティストだけに集中される偏向的な風景が見られた。これはブランドコンサートの難点でもある。今回の公演はYGアーティストらにもっと成功し、努力が必要な理由を確認させた。


「AIA REAL LIFE : NOW FESTIVAL」は16日まで続く。この日の公演には、あの世界的歌姫のレディー・ガガが出演し、国内アーティストとしてCARYON POPが登場する。公演は夜9時から2時間、再び熱いステージが繰り広げられる予定だ。


THE FACT|イ・ゴンヒ記者

 

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