最近目立っている芸能界の「男風」現状。|ナム・ユンホ、イ・セロム、キム・スルギインターン記者

 

[スポーツソウルドットコム|ソン・ジヨン記者] 歌謡界とスクリーンを問わず、5月は「男の時代」だ。少女たちの大統領として君臨しているグループEXOのカムバックから、伝説となったgodの再結成は、歌謡界を熱く盛り上げた。歌謡界だけではない。ヒョンビンの除隊後の復帰作「逆鱗」は、13日連続ボックスオフィス頂上を守るなど、公開3週間だけで300万観客を動員した。ソン・スンホンの破格メロ「人間中毒」は、公開前から前売り1位を記録して、公開日である14日には「逆鱗」に続き、ボックスオフィスの頂上にその名前をあげた。


男スターたちの目立つ活躍は、最近になって起きた現象なのか?映画界と歌謡界の関係者たちは「男性芸能人たちの活動が強調される現象は昔から続いてきた」と口をそろえた。

では、「男風」が吹く理由は何だろうか?彼らと比べて女性スターたちの活動が強調されない理由は何だろうか?「男風」現象を詳しく調べてみた。


◆歌謡界の男風、「強力なファン層」

 

ボーイズグループEXOが、歌謡界の「男風」をリードしている。|チェ・ジンソク記者


少女時代、2NE1など国内外で強力なファン層を構築しているガールズグループや、最近音源サイトを総なめにして再び底力を見せている歌手IUなど、韓国歌謡界をリードする「女性パワー」も無視できない。が、全体的な歌謡界を見てみると、男性グループがK-POPを牽引しているのが事実だ。


歌謡関係者たちは口をそろえて、「男性グループが競争する時期と女性グループが競争する時期は、その温度差が明確に違う」と説明した。代表的な例として、最近カムバックしたEXOがある。EXOのカムバックは「大乱」と言うほど、その熱気が熱かった。初の単独コンサートのチケットは、歴代最短時間である1.47秒で売り切れになった。芸能界関係者たちは歌謡界に吹いてくる「男風」現象の主な理由として、強力な“ファン層”を挙げた。


女性グループのファンクラブが活発な活動を行っていないとは言えないが、男性グループのファンクラブよりもその購買力や集団活動などで明確な違いが見られる。芸能界関係者は「女性歌手のファンクラブは、男性中心の構成が多いため、女性が集まった集団よりもコラボレーションや団体活動が弱いのが事実だ」とし、「マニア層で活動するファンが多いため、経済的な部分やアルバム・音源活動で男性歌手よりも不利な部分がある」と説明した。


最近、活動中の某歌手の所属事務所の関係者もこの意見に同意した。「“ファン層”といえば、女性が中心だ。年齢帯は様々だが、性別は女性がほとんど」とし、「女性のファン層は、組織化されたファンクラブが多く、第1世代のアイドルから活動した人も多い。忠誠度自体も男性とは違って、さまざまな部分での活動が目立つのは当然のことだ」と話した。

 

男性歌手たちの活動が目立って見える理由として芸能関係者は、女性ファンの組織的なファンクラブ活動を挙げた。|スポーツソウルドットコムDB


関係者が触れた忠誠度の端的な例として、最近カムバックしたgodのファン層を挙げることができる。9年ぶりに団結した第1世代のアイドルの帰還に第1世代のファンクラブが再び動いた。去る8日に公開されたgodの新曲は、公開と同時に各種の音源サイトのランキングを席巻する気炎を吐いた。


某アイドルグループのファン・マネージャーを担当しているAさんは、歌謡界の「男風」と関連して、「当然だ」という反応を見せた。Aさんは、過去1世代のアイドルのファンクラブとして活動した経歴を生かし、現在、ファン・マネージャーとして活躍している。彼女は、「歌謡界の男風は、過去から現在、未来にも続くしかない」と強調した。


Aさんは「女性歌手にたいするファンの反応は早いが、すぐに冷めるという限界がある。また、大衆的な人気を先に得て、マニア的なファン層が生じるのが普通だ」とし「しかし、男性歌手は違う。ファン層が絶対的で、その寿命も女性歌手より長い」と説明した。


◆スクリーンでの「男風」の理由は?...「チケットを買うのは女性」

 

1千万観客を動員した映画「弁護士」の主演俳優イム・シワン(左下から)とソン・ガンホ、「7番房の奇跡」の主演俳優リュ・スンリョン。彼らは韓国映画の“ルネサンス”を開いた主役として挙げられる。|キム・スルギインターン記者、ナム・ユンホ記者


スクリーンの「男風」も、最近になって目立つようになった現象ではない。昨年、韓国映画界は、観客2億人を動員し“韓国映画のルネサンス時代”を開いた。こういう栄光には俳優らの貢献が大きかった。

昨年1月に公開され1000万観客を動員した「7番房の奇跡」と、昨年12月に公開され今年初めての1000万観客作品になった「弁護人」は、リュ・スンリョン、ソン・ガンホという二人の俳優が中心に位置した作品だ。


男性俳優の勢いは5月の現在も続いている。先月30日に封切りした「逆鱗」は、ヒョンビンの除隊後復帰作として公開前から話題を集め、封切り3週だけで300万観客を劇場に呼び集めた。13週連続でボックスオフィス1位を守っていた「逆鱗」は、去る14日公開したソン・スンホン主演の「人間中毒」にその座を渡したが、“男風”は維持している。

 

5月のスクリーン「男風」を起こしている映画「逆鱗」の主演俳優ヒョンビン(左)と、「人間中毒」の主演俳優ソン・スンホン。|キム・スルギインターン記者


これと関連して配給会社の関係者は「現在吹いている“男風”はこれからも維持される見通しだ」と説明した。同関係者は「今年公開されるラインナップを見てみると、男性俳優たちを前面に出した作品がほとんどだ」とし、「5月の最終週から来月までを見ても、イ・ソンギュン主演の『最後まで行く』、イ・ミンギ主演の『皇帝のために』、チャ・スンウォン主演の『ハイヒール』などが期待作に数えられている」と話した。


ハ・ジェグン文化評論家はスクリーンに吹いている「男風」の理由を、劇場を訪れる主な観客層で分析した。彼は「劇場を訪れる観客は主に20〜30代の女性だ。そんな女性たちの興味を刺激するのは、すなわち興行に繋がるものである。ジャンル物が人気を集める今、刺激的で重いキャラクターを消化するのは男が有利」と説明した。続いて、「まだ国内で女性スターたちの活動領域は、キャラクターやイメージなどで制限的になるのが事実だ」と付け加えた。

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