韓国の地上波SBSが、整形手術中毒者たちの悩みを打ち明ける新パイロット番組「バック・トゥ・マイ・フェイス」を企画。その第1話が11日放送され、話題を呼んでいる。|SBS「バック・トゥ・マイ・フェイス」放送画面キャプチャー

 

[スポーツソウルドットコム|イ・ダウォン記者] 整形手術11回以上、同じ顔の“*江南女”
または“整形怪物”“人造人間みたいだ”という非難を受けながらも、手術の誘惑を振り切ることができなかった整形手術中毒者らが寄り集まって、美容整形に対するそれぞれの悩みを打ち明ける。本来の顔に復元を試みる過程を描くSBS新パイロット番組「バック・トゥ・マイ・フェイス(Back To My Face)」が11日、初放送された。
(*江南女(강남녀):整形手術でみんな似たような顔になっており、ソウルの江南(カンナム)でよく見かける女性たちのことを指す新造語。江南は富裕村でありながら、有名美容整形外科が密集しているところでも有名)

 

5人の整形中毒者に、さまざまな治癒ミッションが渡された。|SBS「バック・トゥ・マイ・フェイス」放送画面キャプチャー

 

11日午後放送された「バック・トゥ・マイ・フェイス」では、4人の女性参加者と1人の男性参加者が、整形中毒から克服しながら、ヒーリング(治癒)ミッションに挑む一方、過去の顔を取り戻すために奮闘する過程が描かれた。


「バック・トゥ・マイ・フェイス」は、放送前から“整形中毒者の番組”と知られ、その素材が刺激すぎると批判の声もあったが、実際蓋を開けてみると、ただ好奇心だけを刺激するコンセプトではなかった。番組は整形中毒者たちに優しく近づき、涙で心の傷を治癒してあげるヒーリング番組に近いものだった。

 

過度な整形手術で、現在の自分に後悔していると打ち明けたアンさん(上)とシン・ソンフンさん。|SBS「バック・トゥ・マイ・フェイス」放送画面キャプチャー

 

特に、過度な整形手術とダイエット薬の服薬で、パニック障害を抱えている一般人女性のアンさんの事例と、家族に2回も捨てられながら整形手術に執着したトロット歌手シン・ソンフンさんの話は、強烈な印象を残した。


アンさんは、周りから美人である実の姉といつも比較され、劣等感を強く感じたことが原因。その突破口として整形手術を選択したケースだった。しかし彼女は、一度の手術に満足せず何度も手術を重ねた。そんな彼女に周りからは非難の声が絶えなく、アンさんは友だち一人もいないくらい、孤立された生活を続けていた。


彼女は番組で「サイコドラマ」「鏡ミッション」などのコーナーを通じて、自尊感が低いことが分かり、「自分にできることがあまりなくて、きれいになったら変わると思った。でもそれは、ただきれいな包装紙で自分を包んだだけ。人生は変わらなかった。自分を除いてみんなそれを知っているようだ」と心境を吐露した。彼女は、ソウルの繁華街、明洞のど真ん中で自身の恥部をさらし、涙を流しながら虚飾と偽善を捨てることにした。


無名のトロット歌手シン・ソンフンさんも整形中毒者だ。彼は保育園で育てられたところ、実の親と再会することになったが、再び捨てられる大きな挫折感を覚えた。家族に対する未練を整形手術で解消しようとした彼は、15回にも及んでピーラー施術を受け、“整形怪物”と呼ばれる汚名を残し、「昔の自分に戻りたい」と後悔した。

 

演技者志望生のキム・イジョンさんとシン・ソンフンさんが復元手術を受けたあと、いっそう明るくなった表情をみせた。|SBS「バック・トゥ・マイ・フェイス」放送画面キャプチャー

 

一週間の合宿で「本当の自分」に向かい合った参加者たち。しかし復元手術を選択した人は、シン・ソンフンさんと演技者志望生のキム・イジョンさんの二人しかいなかった。参加者のほとんどが、勇気を出さなかったのだ。復元手術を敢行した二人は、再び手術台に上がることになって、本来の顔の70%に近い自然な姿で登場。番組のMCたちを驚かせた。
変わった外見も重要だが、彼らの心もよりいっそう治癒されたかのように見えた。


「バック・トゥ・マイ・フェイス」は、“整形”と“ヒーリング”を適切に混ぜた個性のある番組としてスタートを知らせた。本当の自分自身を愛する方法を教えるこの番組が、レギュラー番組として編成できるか、今後が注目されるところだ。

 

 

 

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