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せウォル号惨事で活動を延期したEXOがカムバックを準備している。|EXOの『中毒』ミュージックビデオ |
[スポーツソウルドットコムㅣオ・セフン記者] 悲劇が韓国を襲った先月16日から芸能界は急速に冷え込んだ。国全体が悲しみに沈み、歌謡界は音楽放送から各種の行事など全てが「中断」された。
残酷な4月が経て5月に月が変わった。溶けないように見えた氷がついに溶け始めた。歌謡界はまだ休業状態だが、少しずつ“カムバック”の扉が開かれ始めようとしている。去る1日、歌手たちの慎重な動きが捉えられた。歌謡界は「哀悼」の意を表しながら、中断されていた歩きを再び動かした。
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INFINITEが5月のカムバックを予告した中で、 歌謡界スターたちのカムバックがいつになるかについてファンたちの関心が集まっている。ㅣキム・スルギインターン記者 |
◆カムバック・ラッシュとワールドカップに追われる
セウォル号沈没事故の後、歌手たちのカムバックは6月以降になるだろうという意見が多かった。過去の*韓国哨戒艇沈没事件の当時、約5週間、韓国芸能界が休業に入ったことを考えると、今回の惨事の余波はそれ以上になると見込まれた。
しかし、歌謡界の 不文律で“絶対避けるべくワールドカップ”が目の前に迫っていた。カムバックだけを待っている歌手たちはますます増える一方だ。また、全面中断の状況に置かれた歌謡界とは異なり、クラシックとミュージカルなどは休みなしに進行され、止まっていた放送界と映画界も正常軌道に戻った状況だった。
(*韓国哨戒艇沈没事件; 2010年、韓国哨戒艇が朝鮮半島西方黄海上の北方限界線 (NLL) 付近で、船体後方が爆発し、船体が2つに切断され沈没、乗組員104名のうち46名が行方不明になった事件)
それによって歌謡界にも少しずつ活動再開を訴える声があがった 。ここに「もうそれ以上哀悼の意を強要してはならない」という世論が提起され、活動再開の雰囲気が強くなった。
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多くの歌手たちが惨事に伴う哀悼行列に参加して活動を延期していたが、今月中旬から活動を延期した歌手らが大挙カムバックする見込みだ。ㅣスポーツソウルドットコムDB、スターシップエンターテイメント、キューブエンターテイメントマンス、セブンシーズンズ |
◆ゆっくり、そして静かに
アルバムを発表してから通常3〜5週間活動していることを考慮すると、少なくとも5月中旬から末の間には、活動を開始しなければならない。 6月中旬からは ワールドカップという大きな伏兵が始まるからだ。さらに、ほとんどの所属事務所には、現在、活動を中断している歌手に加え、後続活動をしなければならない歌手たちも待機している状況。遅滞されるのは莫大な損害を意味する。
焦点は発売する曲のジャンルやコンセプトだ。確実なのは、海や船などの水に関連することは絶対に避けなければならないということだ。水に関連するすべてのものは忌避対象1位になった。
5月のカムバックを予告したしたあるアイドルグループは、水が「ポイント」にされたミュージックビデオをすでに作っておいた状態だ。しかし、今回の事件で、同コンセプトの使用が完全に不可能な状態。コンセプトの変更を議論した彼らは、最終的にミュージックビデオを再撮影することにした。
これよりも大きな悩みを抱えるのが女性歌手たちだ。清純さと可愛さという両カードを使ってしまった女性歌手とガールグループは、 セクシーという 最後のカードを切り出すのも難しくなった。扇情的な姿が誤解を招き、世論からバッシングされるかも知れない状況であるからだ。歌手と所属事務所は世論の雰囲気を察し、コンセプトの相当な部分を修正して、衣装や舞台の構成などを変更するために苦心している。
ある所属事務所の関係者は「多くのチームが、目立つために刺激的なコンセプトと強烈なインパクトを与える方法を用意していたが、状況が状況なので、全面的な修正を行うしかなかった。曲はバラードで変えたし、舞台でもできるだけ落ち着いた演出に変更している」と明らかにした。
そんな中、セクシーなコンセプトでプロモーションを進行したガールズグループの歩みはどうなるのか関心が集まっている。
◆いつになったら正常化されるのか?
結論から言えば、「誰も知らない」だ。韓国は今数百人の学生たちを無気力に失った。このような悲しみが若干の時間が経ったとして収まることはではない。各放送局でも、教養とドラマ、バラエティなどの番組がほとんど正常化されたが、音楽放送は3週連続流れていない。また、音楽番組が以前のように再開されるとしても、国民の情緒を考慮しないとならない。
笑うことも周囲の状況を先に察してからしないとならない雰囲気だ。耳目をひきつけるプロモーションが不可能な状況で、悲しみに陥った大衆の関心を集まるのは容易ではない。
カムバックを控えたある歌手の所属事務所側は「時間が立つと解決される問題だ。大衆の情緒と触れ合っているのが大衆文化であり、大衆歌謡。あわてて急ぐものではない」としながら、「私たちがいくら大変だとしても、家族を失った悲しみに比べるものか。ただこのように、少しずつ活動が再開され、以前のように活気を回復し、 ワールドカップにあわせて自然に正常化されないかと期待している」と明らかにした。