年月号沈没から8日目を迎え、徐々に事故原因が明らかになっている。 |
[スポーツソウルドットコム|eニュースチーム] セウォル号沈没惨事が8日目に入った中、事故原因が“人災”によるものであることが徐々に明らかになっている。
これまで明らかになった事故原因をまとめてみると、1.韓国で潮流が二番目に速い海域を新参の船員が無謀に運航したこと、2.事故後の対応の未熟、3.旅客船改造後に浮上した船体欠陥の疑いなどだ。一言で総体的な人災であるわけだ。
セウォル号は潮の流れが早いことで悪名高い孟骨(メンゴル)水路海域を最高速度21ノット(時速38.892km)で運行した。また、急速な変針が行われた午前8時26分以降も19ノット以上の速度を維持した。普段、他の船は孟骨水路に進入した後、17〜18ノットを維持する。
流速が速く、島々が群がっている孟骨水路で最高速度を維持した部分は常識的に理解できない。このため、遅延出発に伴う無理なスピード違反が事故をもたらした可能性が高い。
何よりも、セウォル号惨事の直接原因は無理な変針が指摘されている。この過程で、操舵室を担当していた航海士パク氏の経歴が1年若干の3等航海士だったという点と、セウォル号で勤務したのが5ヶ月しかならなかった点、孟骨水路での運行は始めであったという点などが問題として指摘された。また、操舵手のチョ氏もキャリアが長くない。そのため、航海の未熟が事故原因の一つとして挙げられている。
セウォル号は1994年6月に日本で建造された。建造当時5997トンだった容積は、1カ月後に改造され598トン増加した。また、セウォル号は、20年後に韓国に売却され、再び構造変更される。239トンが増え6825トンになった。定員も804人から117人増えて921人になる。
構造変更で貨物は多く載せるようになったが、その分、船の重心も高くなった。 構造変更を承認した韓国船級(KR)によると、重心が51cmも高くなった。
そのため、セウォル号の復元力を維持するためには987トンの貨物が限界にもかかわらず、セウォル号はこれより3倍以上の3608トンを積み込んだ。また、貨物をきちんと固定しなかったため、急激な変針に積み荷が片側に傾き、バランスを失って沈没する『外方傾斜』が起きたものとみられる。
つまり、セウォル号惨事は無理な運航と過速、未熟な運航能力と過積、そして安全に対する低い意識の“安全不感症”などによる“人災”である。