韓国10大グループの中、社外取締役に最も多い年俸を与えている企業は、サムスングループだった。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ジュンソン記者] 去る1997年にあったアシア通貨危機を機に、大株主と経営陣の経営を牽制するために電撃導入された社外取締役制度が、ただの“イエスマン”に転落して批判を受けている中、韓国10大グループの社外取締役の平均年俸が5764万ウォン(約550万円)と調査され、一般の会社員らが虚脱感におそわらて襲われている。


20日、財界によると、総帥がいる10大グループの91上場企業は昨年、平均10.5回の取締役会を開いて2151件の案件を処理したが、社外取締役の反対で否決された案件は一度もなかった。2件の保留された案件と1件の修正可決があっただけだ。
また、取締役会に想定された案件に賛成ではなく、意見を一度でも提示した社外取締役は、341人のうち、反対2人、棄権2人、保留10人で計14人に過ぎなかった。


しかし、昨年10大グループの社外取締役が取得した年俸は1人当たり約5674万ウォンと集計された。同年10大グループが平均10.5回の取締役会を開いたことを考慮すると、彼らは会議1回の出席で、イエスマンの役割をしながら、500万ウォン(約48万円)を超える金を受け取ったことになる。


10大グループの中で、社外取締役に最も多い年俸を与える企業はサムスングループ。サムスンは59人の社外取締役に平均7876万ウォン(約750万円)の年俸を支給した。その後にはポスコが7600万ウォン(約723万円)、現代自動車が6683万ウォン(約636万円)、現代重工業が6180万ウォン(約588万円)、LGグループが5853万ウォン(約558万円)、ハンファグループが4826万ウォン(約459万円)、SKグループが4667万ウォン(約444万円)、ロッテグループが4596万ウォン(約437万円)、GSグループが4544万ウォン(約432万円)、韓進グループが3829万ウォン(約364万円)の順になっている。


もちろん社外取締役がイエスマンではなく、まともな役割を果たすためには、経営情報を定期的で具体的に知らなければならないのだが、現実は取締役会が開かれる1週間前くらいで情報を得るのが実状だ。また政財界からの天下りで社外取締役が構成されるため、経営権保護の音頭をとったり、小遣い稼ぎの職として認識したりする風潮が蔓延した。


これに財界のある関係者は、「専門性が求められるし、取締役会が開かれる前に諸書類を検討するなどの準備時間が必要だが、実際やっている仕事の量に比べて年俸が多すぎるという認識が強い」とし「天下り人事による社外取締役選任を防ぐために、一角では、客観的な第3者から独立性が保障される社外取締役の候補が推薦されるように、義務化する方案などが取り上げられている」と述べた。

 

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