北朝鮮の金正恩第1書記の実妹であるヨジョン氏が9日、公式活動に乗り出し、重要な実力者として急浮上した。|提供 SBS

 

[スポーツソウルドットコムㅣコ・スジョン記者] 北朝鮮の金正恩第1書記の実妹である金汝貞(キム・ヨジョン)氏が公式活動に乗り出し、正恩政権の核心実力者として急浮上した。張成沢の処刑で生じた北朝鮮の政治空白を、汝貞氏が埋めることができるのかに関心が集中している。


汝貞氏は9日、正恩政権発足以来初めて行われた最高人民会議第13期代議員選挙の投票所に正恩氏と一緒に登場した。朝鮮中央テレビは9日、「金汝貞同志は、同日、崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長、党組織指導部の朝鮮労働党のキム・ギョンオク氏と黄炳誓(ファン・ビョンソ)氏らと一緒に金正恩第1書記を随行した」と報じた。北朝鮮メディアが汝貞氏を言及したのは今回が初めてで、彼女の政治的な地位が高まったことを示す。


北朝鮮は彼女の登場を大々的に宣伝することで、金日成 - 金正日 - 金正恩につながる3代世襲体制の正統性を強調している。汝貞氏は、1987年生まれで、1990年代末から正恩氏と一緒にスイスで留学したという。汝貞氏は、これまで党宣伝扇動部課長兼国防委員会の行事課長として活動してきた。今回“労働党中央委員会責任委員”という肩書きで紹介されたことから、労働党の二大核心部署である組織指導部か、宣伝扇動部で何らかの職についているとみられる。


ただ汝貞氏は、まだ年が27歳で政治的経験も殆んどないため、すぐに国政運営に関する重要職を任せるより、正恩氏を補佐しながら重要な問題に助言する役に取り組むと見られる。汝貞氏は、今回の最高人民会議代議員選挙を通じて、正恩氏と共に代議員の名簿に名前を上げる可能性もある。

 

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