10日、英国の高級ファッションブランドのBurberry(バーバリー)が韓国のサンバンウルを相手に自社の“バーバリーチェック柄”を盗用したとして、商標権侵害禁止訴訟を提起することを明らかにした。|写真=バーバリーホームページ

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] 韓国アパレル企業を相手にした海外の有名ファッションブランドのデザイン侵害訴訟が相次ぎ、韓国アパレル業界に赤信号が灯った。


10日、英国の高級ファッションブランドBurberry(バーバリー)は最近、韓国のネット・ショッピングモールなどで販売されている<サンバンウル>のブランドTRYの製品が、自社の「バーバリーチェック柄」を盗用したとして、商標権侵害禁止訴訟を提起することを明らかにした。バーバリーは、今回の訴訟でサンバンウル側に製品の製造や販売の禁止はもちろん、1億ウォン(約960万円)の損害賠償を請求する方針だ。


バーバリー側は、「去る1月9日、各種インターネットショッピングモールで問題のTRY製品が発見された」とし、「これまで数回に渡って、内容証明と販売中止を要請したが、サンバンウル側は何の措置も取らなかった」と説明した。


バーバリーが韓国アパレル業界を相手にデザイン模倣関連訴訟を提起したのは、今回が初めてではない。昨年2月にはLGファッションを相手に“バーバリーのチェック柄”を使用したシャツの製造・販売を禁止し5000万ウォン(約480万円)を賠償するよう要求するなど、2011年以降、これまで提起したデザイン関連の民事訴訟は10件余りに達している。


バーバリーとLGファッションの裁判沙汰は、裁判所の強制調停によってLGファッションがチェック柄の製品を生産し続けることで一段落したが、この過程でLGファッションはバーバリー側に3000万ウォン(約290万円)の賠償金を支給することになり、「バーバリー・チェック」の盗用疑惑は収まらなかった。


去る3日には、フランスのアウトドアメーカーのSALOMON(サロモン)は、自社のランニングシューズのデザインをLGファッション側が無断で盗用したとして、該当製品の製造と販売を中止することを求める警告書を送り、今も対立している。

 

フランスのアウトドアブランド「サロモン」が、同社の商品“セントマントラ”(左)のデザインをLGファッションのラプマが盗作したと主張している。|提供 サロモン

 

韓国メーカーの海外ブランドのデザイン盗用疑惑は、以前からアウトドア業界で提起された。昨年、韓国に輸入された海外有名パディング<カナダグース>は、自社ロゴなどのデザインを借用した韓国企業を相手に訴訟することを検討中だと明らかにした。


カナダグースは、10万円台の高い価格にも韓国市場から良い反応を得た。それ以来、韓国のアパレルメーカーは、毛が付いた大きい帽子、4つのポケット、丸い形の地図が刻まれたロゴが付いたパディングを製作し(カナダグースの特徴)、カナダグースの5分の1の水準の2万円台で発売した。


韓国アパレルメーカー間のデザイン盗用疑惑も相次いだ。去る1月には、カジュアルブランド<マインドブリッジ>が、女性服ブランド<オンエンオン>のダウンジャンパーのデザインに似ているという疑惑が提起された。 相次ぐ韓国アパレルメーカーのデザイン盗用疑惑に、一部では“デザイン権”に対する業界の認識転換が必要だという指摘もある。


ある業界関係者は、「デザイン盗用を見分ける客観的な基準がないのも問題だが、“一応、やってみよう”というふうなデザインコピーは、最終的にアパレル業界全体に悪影響を与えるしかない」とし、「デザイン自体を一つの知的財産権として認められる文化が根付かないと、このような問題は根絶できないだろう」と述べた。

 

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