PSYが上着を脱衣して情熱的に公演を繰り広げている。|イム・ヨンム記者

 

[スポーツソウルドットコム|パク・ソヨン記者] “私は大韓民国の歌手、PSYです!”


今やワールドスターとなったPSYの無料コンサートが予告された4日の午後、ソウル市庁前の広場には、大変な人ごみで混雑していた。


2002年、2006年、2010年のワールドカップ・シーズンでは、応援のために街に出てきた赤い悪魔(サッカー韓国代表チームの愛称。サポーターの名前)でいっぱいだったこの広場が、この日だけはPSYのファンらで埋め尽くしていた。その人数はなんと、約8万人を超えているような規模だった。


子供たちから、中・高・大学の学生たち、サラリーマン、中年の夫婦に老夫婦たち、更には外国人たちまで、彼のコンサートを観るため、皆がひとつになってコンサートの始まりを待っていた。

 

PSYがソウル市庁の広場で、馬ダンスを披露している。|ノ・シフン記者

 

夜10時になる前、遂にPSYがステージに上がった。予定より5分早い登場だった。
自身のコンサートのために、公演が始まる7時間前から市庁の前で待っていてくれたファンらのために、少しでも早くステージに上がりたかったようだ。

ステージに上がったPSYは、広場は勿論道路までぎっしり埋めつくしたファンらをみて感激の顔をみせた。


まもなく愛国家の演奏が流れはじめ、全世界の人々が彼のコンサートを観る中、PSYと8万人の市民らは、愛国家を敬虔に歌いはじめ、胸がジーンと熱くなる壮観を披露してくれた。
大衆歌手が公演が始まる前に愛国家を歌うことは、なかなかいない。
そしてPSYは、‘祝祭’の始まりを知らせた。


『Right Now』を始め、『芸能人』、「振るってください」、『鳥(セー)』、『俺ってこんな人だよ』、『お父さん』、『We are the One』、『楽園』、『みなさん』、『江南スタイル』、『赤い夕焼け』、『浪漫猫』、『僕に残した恋を全てあげる』、『あなたへ』等の様々な曲を披露、「大韓民国よ!飛びあげれ!」という彼のリクエストに、8万人の観客らは地面が揺れるほど飛んでいた。また彼は、「大韓民国よ!大きく声を出そう!」という叫び声にコンサート場は更にヒートアップ、すぐにでも爆発しそうな熱気で溢れていた。

 

PSYが感動のあまりに、ファンらの前で跪いている。|ノ・シフン記者

 

ソウル市庁の周辺をいっぱい埋め尽くした観客らをみたPSYは、あまりにも大きな感動を受けたらしく、結局涙を流した。
そして自分の心臓に手を当てながら、しきりに「有り難うございます」を連発した。


現場の雰囲気は、世界的な大ブームを起こした『江南スタイル』が流れ始めてから最高潮に達した。
コンサート場にいる老若男女皆は、“馬ダンス”三昧にのめり込んだ。

 

PSYが嬉しさのあまりに、焼酎ボトルを一気に飲み干している。|ノ・シフン記者

 

コンサートはいつのまに終盤となり、『チャンピオン』のアンコール曲まで歌い終わったPSYは、この感動の瞬間を実感したらしく、再び涙を流した。そして、「去年家族の前で酒をやめると約束しました。しかし今日は凄く嬉しい日ですので、我慢できませんね。いっぱい飲ませてください」と語りながら、焼酎のボトル1本を一気に飲み干した。


そして遂に彼は、上着を脱衣する約束を果たした。(以前PSYは、ビルボードで1位をとると、市民がみる前でヌードパフォーマンスを披露すると約束した。今週1位にはならなかったが、この日集まってくれた市民のためにその約束を守るためヌードパフォーマンスを披露したという)


最後に、もう一度『江南スタイル』のアンコールが行われ、上着を脱いだPSYは、がぶがぶする腹の肉を自慢しながら、浮き浮きしながら馬ダンスを披露した。

 

市民たちが皆で馬ダンスを披露している。|ノ・シフン記者

 

この日の公演は、ソウル市の積極的な後援により開かれた。ソウル市は、場所提供や4億ウォン(約3千万円)の予算を支援し、警察や警護人力や、諸ステージ装置等を後援、彼に対するサポートを惜しまなかった。
また、この日に集まった市民の人数は、まだ公式的に集計されてはいないが、約8万人の人々が雲集されたことで推測している。


PSYの国際的な挑戦とそれによる成果はこれからが始まりだ。
ビルボードチャートの頂点を目前にしている彼だが、現在の位置で満足するわけにはいかない。
彼は最後に「皆さんのご期待に添えるように頑張ります。皆さんのこの熱い気を頂いて、海外で一生懸命やります」と自身の声を上げた。


もはやPSYは、誰もが認める誇らしき大韓民国の歌手だ。不細工な顔、ぽっちゃりした体、おかしい表情やダンス等は、彼をグローバル的な歌手に生まれ変わらせた要素でもある。

 

この日PSYは、全世界の人々が見守る中、大韓民国の心臓ソウルのど真ん中で眩しく輝いていた。

 

 

  • (1/20)
  • Editor’s Choice
  • TOP10
  • Keyword News
  • FAN N STAR TOP10