加湿器の除菌剤市場が、事実上閉鎖されていることが分かった。|スポーツソウルドットコムDB |
[スポーツソウルドットコム|ファン・ジニ記者] 出産前後の母親と乳幼児の命を奪っていく原因不明の重症肺疾患の主な原因として挙げられた加湿器の除菌剤製造業者らが、事実上開店休業の状態であることが分かった。
韓国の食品医薬品安全処は17日、加湿器除菌剤が2011年11月初旬から暫定販売中断され、既存の製品は強制回収、廃棄されたことを明らかにした。これは、同年8月に加湿器除菌剤が肺の組織を硬くしてしまう“肺の繊維化”を誘発することが最終的に確認されたことによるものだ。以来、2011年12月末の加湿器除菌剤は、医薬部外品に転換された。
当時加湿器除菌剤は、一般的な生活化学用品として医薬品当局の管理の死角地帯にあり、安全性に対する評価を通らず販売された。加湿器除菌剤は一般的な工業製品に分類され、保健当局の危害物質規制の枠から外れていた。
しかし、加湿器除菌剤が許可段階から食品医薬品安全処の徹底的な管理を受けることになっている。製造業者らは事前に食薬処に製造業の届出を出し、生産・販売に必要な品目の許可申請時には、吸入毒性試験および細胞毒性試験資料などの安全性・有効性データを添付するなどの審査を受けなければならない。しかし医薬部外品の指定後、約2年が過ぎた2014年2月現在まで、加湿器除菌剤を医薬部外品として生産してから食薬処に許可申請を出したメーカーは、これまで1カ所もないことが分かった。
食薬処の化粧品政策科のキム・ミジョン研究官は「現在まで医薬部外品として正式に許可を受けた加湿器除菌剤はない」とし「加湿器除菌剤の市場は、事実上開店休業の状態であると把握される」と明らかにした。